LE SSERAFIMは恐れを知らないヒーロー! 日本初ファンミーティングで見せた圧巻のステージ 「永遠はないからこそ、今という時間が大切」
執筆者: 編集者・ライター/西野暁代
メンバーも大好きな、あのカバー曲で会場は熱狂!
続いて、ヒーローに欠かせない能力=視線集中能力を競うことに。FEARNOTの視線を集めるパワーを持っているのは誰か?の呼びかけに、真っ先に手をあげたのはKIM CHAEWON。日本の音楽番組でも披露して好評を得た宇多田ヒカルの「First Love」をカバーし、天使の歌声を響かせた。
SAKURA、KAZUHA、HONG EUNCHAEはSAKURAの過去のソロ曲「夢でKiss me!」を愛らしいダンスでパフォーマンス。メンバーも大好きだと公言しているこの曲は、ラストの「だ〜め! 今はだめ! ね、夢の中でキスして」のセリフがキリングポイント。この日はKAZUHAが担当し、メンバーも「今日一番記憶に残りました♡」「ツインテールだからもっと可愛いですね〜」と胸キュンの様子。
ラストはHUH YUNJINが自作曲である「피어나도록 (love you twice)」をアコースティックなメロディーに合わせ、ゆったりと優しく歌い上げた。「この曲は日本で書いたので、日本のFEARNOTに聞かせたいと思っていました」と制作の裏側も披露。
さらに、メンバー全員が作詞に参加したファンソング「피어나 (Between you, me and the lamppost)」でファンへの愛情を伝えた。寄り添って座る5人の背景には雨が降る夜の街と、雨からメンバーを守るように大きな傘が映し出され、それはまるでLE SSERAFIMとFEARNOTの関係のよう。曲が進むにつれて空は夜から朝に変わり、足元にはピンク色の花が。その優しい演出の美しさが心に残った。
ロックなパフォーマンスで空気を一変
VCRをはさんで、米最大の音楽フェスティバルの1つ「Coachella Valley Music and Arts Festival」で披露され話題を呼んだ「1-800-hot-n-fun」でパワーを炸裂させ、ヒーローの本領発揮。
バンドアレンジされた「UNFORGIVEN (feat. Nile Rodgers) -Japanese ver.-」では、MVの世界観とつながったダイナミックな映像が流れ、会場のボルテージをさらに高める。2曲ともロック調のメロディーに合わせた激しいパフォーマンスで魅了し、特にUNFORGIVENの床を使った挑戦的な振り付けでは大歓声が。
前半で見せた可愛い彼女たちとはまるで別人のようで、表現の幅を見せつけられる。続けて「EASY」の難易度の高いダンスパフォーマンスに会場からはその日一番の大きな掛け声が上がり、SAKURAも「大変なことを全部忘れさせてくれるような歓声でした」と感動の様子。
それまでのタイトル曲とはジャンルやパフォーマンスの方向が異なるこの曲は「どんなに大変なことでも、私達なら簡単そうに(EASYに)やってのける」というヒップなメッセージが込められている。
アンコールを待つ間はFEARNOTの手作りボードが映し出され、様々なメッセージでメンバーに愛が送られる。「FEARNOTの名にかけて受験でも花さかせます!」のボードが映ると会場からは「がんばれー!」の声が上がり、ファンダムの温かさを感じさせた。
そして戻ってきたメンバーは、なんと着ぐるみ衣装! しろくまやカエルなどの愛らしい姿で日本オリジナル曲の「ジュエリー (Prod. imase)」を初披露しながら、客席にサインボールをプレゼント。ラストのコメントではメンバーから「永遠はないからこそ、今という時間に価値があり、大切に思う」(SAKURA)、「私のいい記憶にはいつもFEARNOTがいる」(KIM CHAEWON)と、感謝のメッセージが送られた。
最後を締めくくったのは、盛り上がり確実でコンサートの鉄板曲になりそうな「Eve, Psyche & The Bluebeard’s wife」。アンコールステージは撮影可能だったのだが、「動画を撮りながらコールできますよね⁉」とSAKURAらしい“ほしがり”な発言に会場も最後まで大歓声を送り、約2時間にわたるファンミーティングを完走した。
LE SSERAFIMのデビュー後日本で初開催となるファンミーティング『LE SSERAFIM FAN MEETING ‘FEARNADA’ 2024 S/S – JAPAN』は、兵庫、愛知、神奈川での公演を経て、7月30,31日に福岡(マリンメッセ福岡A館)で最終公演を迎える。5人のメンバーが九州で単独公演を実施するのは初めてであり、ファンの期待がより一層高まっている。
この記事を書いた人
女性誌編集部にて8年間勤務後、フリーの編集者・ライターに転身。現在は主にメイク、ヘアアレンジ、ティーンカルチャーなどの記事を担当。得意なジャンルはインタビュー、美容、コスメ、音楽(とくにK-POP)。ジャンルを問わず、足を運ぶライブは年間30本ほど。
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