【ボカロPの祭典レポート】八王子P、原口沙輔、r-906など超人気PがDJで会場を沸かせた『Voca Nico Japan 2024」
執筆者: 編集者・ライター/志田英邦
出演直後の八王子Pさんにインタビュー!
「ボカニコ」は新しいボカロPと出会える場所
――「ボカニコ」のDJパフォーマンスお疲れさまでした。
八王子P ボカニコ」はボカロPによるライブ&DJイベントで、こうやって大音量でリスナーと一緒に音楽を楽しめる場所をずっと続けていてくれることにすごく感謝していますね。今回は「ニコニコ超会議」で開催されてきた「ボカニコ」とは違って、ライブハウスで開催されたということでお酒を飲めたり、これまでから一歩進んだイベントになっていたのですごく楽しかったです。自分はいつも通りやった感じなんですが(笑)、ほかの出演者のDJを見られたのが楽しかったですね。これまでの「超会議」でやっていたようなものとはちょっと違うパフォーマンスをしていた人もいて、新鮮な気分が味わえました。この「ボカニコ」を手がけている「ボカコレ(The VOCALOID Collection)」は、まだ知らないボカロPと出会えるという魅力があるものですが、リアルな場所でいろいろなボカロPと出会うことができるというのは、やはりいいなと思いますね。
――さて「ボカコレ」も8回目、先日「ボカコレ2024冬」も大きな盛り上がりを見せました。八王子Pさんからご覧になって「ボカコレ」の楽しさとはどんなところですか?
八王子P 「ボカコレ」は素晴らしい試みだなと思っています。僕らがボカロPを始めた時代とは違って、昨今はなかなかボカロPに注目が集まりにくくなっていると感じるんですよね。新人ボカロPを探すのはやっぱり大変なので、こういったイベントで出会いが生まれるのはすごく嬉しいですね。僕個人としてはランキングで競い合うのが好きで、「ニコ動」のランキングでいかに上位に入るかをゲーム感覚で戦略的に考えるのが楽しいタイプなんですね。だから、個人的には昔のボカロイズムみたいなものを感じていました。
――今回のDJセットでは『ポケットモンスター』と初音ミクのコラボプロジェクトによる新曲「PARTY ROCK ETERNITY」も披露されていました。八王子Pさんのこれからの活動も楽しみにしています。
八王子P 『ポケモン』は小さいころから遊んでいて大好きなゲームだったので、夢すぎて(笑)、コラボ楽曲を提供するなんて夢に入れたこともなかったんです。まさか自分が?みたいな感じで。とても楽しく楽曲を作ることができました。今年はこの曲だけでなく新曲もいくつか準備しています。楽しみにしてもらえると嬉しいです。
Profile/八王子P
ボカロP、作曲家。インクストゥエンター所属。2009年に投稿を開始、これまでに7枚のアルバムを発表。新曲はポケモン feat.初音ミク Project VOLTAGE 18 Types/Songs「PARTY ROCK ETERNITY」。
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Interview & Text_HIDEKUNI SHIDA
※この記事は2024年smart5月号に掲載した記事を再編集したもので、記載した情報もその時点のものです。
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この記事を書いた人
ゲームを作ったり、小説を書いたり、本を作るお手伝いなどいろいろ。日々さまざまな制作現場にお邪魔して面白いことを探しております。美味しいカレーと極上のうどんを探し求めつつ。
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