K-POPアイドルも大注目の韓国フード「マラタン」とは?マーラータンとの違いは?
執筆者: エディター・ライター/相馬香織
日本でもたびたびブームとなる韓国の食文化。チーズが伸びる韓国式ホットドック「ハッドグ」や、SNSで話題になっているニンニクたっぷりの韓国風ガーリックトースト「マヌルパン」など、さまざまな韓国フードが人気を集めています。さて、まだ日本ではそこまでブームになっていないけど、韓国では数年前からブームとなっている「마라탕(マラタン)」をご存知ですか?K-POPアイドルも話題にしていたマラタンについて、韓国での現地レポを交えてご紹介します。
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そもそもマラタンってなに?
「마라탕(マラタン)」とは、中国・四川発祥の「麻辣湯(マーラータン)」の韓国語表記。麻辣湯は、花椒(ホアジャオ)や唐辛子などのほかに、たくさんの薬膳スパイスをたっぷり使った辛い春雨スープのことで、春雨以外に麺や肉、野菜などの具材をお好みでカスタマイズが可能です。
この四川料理である麻辣湯が韓国では2019年ごろからブームとなり、今も街中にはたくさんのお店が並んでいます。最近では、BTSの妹分としてデビューした、LE SSERAFIM(ル セラフィム)のメンバー・カズハさんが、サクラこと元AKB48の宮脇咲良さんと一緒に「マラタンはマーラータンとは異なるのか?」と議論している動画が公式YouTubeチャンネルでアップされて話題に。彼女たちのみならず、Kep1er(ケプラー)、NCT(エヌシーティー)127など多くのアイドルたちが話題にしている食べものなのです。
本当に韓国で話題なのかを現地レポ!
韓国・釜山に足を運んで「マラタン」を食べてみた!
宮脇咲良さんの韓国再デビューとあって、韓国はもちろん日本でも人気が爆発しているLE SSERAFIM(ル セラフィム)。2023年1月25日に日本デビューも決まり、私も大注目のグループです。なかでも私の推しのカズハがYouTubeチャンネル内の動画でマラタンを話題にしていたとあって、早速韓国に行ってマラタンの人気のほどを確かめてきました!
今回訪れたのは、韓国東南部に位置する、第二の都市・釜山(プサン)。なかでも若者が集まり、たくさんの飲食店が軒を連ねる街・西面(ソミョン)へと行ってみることにしました。
早速見つけました、白い看板に真っ赤なスープの写真があるお店。赤い字でデカデカと「マラタン専門店」と書いています。
そこから少し進んだ先に見えてきたのはまた別のマラタン専門店!歩いたのはわずか10歩ほど。目と鼻の先ほどの距離に、ライバル店があって大丈夫なのでしょうか?
若い女性を中心に次々と客が来る人気店
階段もしくはエレベーターで2階に上った先がお店の入り口です。入店後は空いている好きな席に座るように促されます。
まずは座席に貼ってあるテーブルの番号を確認しましょう。注文の際、この番号を聞かれるのでチェックを忘れずに!
まずは、自分の好みの具材を選びます。
ボールとトングが置いてあるので、それを持ってスタンバイ。具材は、野菜や麺類、練り物系などたくさんの種類が用意されています。自分好みのスープを作ればOKなので、食べたい具材をボールの中にどんどん入れていきます。
韓国の餅や豆腐、湯葉のほか、イカなどの海産物もあります。
おでんの具にありそうな練り物系も。
もやしや青梗菜(チンゲンサイ)、白菜、パクチーなどたくさんの野菜も並んでいます。私は野菜たっぷりのスープが好みなので、野菜をたくさん投入。
麻辣湯といえばの春雨も種類豊富!細いタイプが韓国の春雨で、太いタイプが中国の春雨だそう。もちろん春雨以外にも、うどんやラーメンなどの麺類も用意されています。
ボールに具材を入れ終わったらレジに持っていきます。マラタンは具材の重さによって値段が決まり、基本は100g・1900ウォン(約190円)という価格設定。最低でも7000ウォン(約700円)分の量からしか注文ができません。また、お肉類(羊肉、牛肉など)を追加したい場合はレジで注文しましょう。お会計が終わると具材を食べやすい大きさにカットし、厨房で調理してくれます。
待つこと約5分。待望のマラタンが出てきました。乳白色のスープにたっぷりと浮かぶ真っ赤な唐辛子!辛さは注文時に選択ができます。「激辛・辛い・ピリ辛・辛くない」の4段階の辛さのうち、下から二番目のピリ辛を注文しましたが、これでも結構辛い!汗がタラっと垂れてくる辛さで、箸が止まりません。
注文してみたものの辛さが足りないという場合は、追いラー油があるのでご安心を。もっと辛さが欲しい!という方もお好みの辛さにすることができます。
マラタンは、具材や辛さを選ぶことができるので、自分だけのオリジナルマラタンを楽しめるのが魅力!お店はランチどきから少し遅めの時間でしたが、ひっきりなしにお客さんがやってきて、もはやブームを通り越して定番料理になっているようでした。日本にも新大久保をはじめ、マラタンを楽しめるお店があるので、辛いものが好きな方はぜひお試しあれ!
▼今回訪れたお店はこちら
タンファクンプマラタン(탕화쿵푸마라탕)
(住所)釜山市釜山鎮区ジョンガン大路692ボンギル22 2F
(営業時間)11:00〜22:00
この記事を書いた人
映画配給会社を経て、出版社で企画立ち上げ、海外取材などを数々こなし編集長に就任。現在はベトナム・ハノイを拠点に、日本、韓国を飛び回りフリーランスの編集者として活動中。趣味はアクセサリー製作。インスタではベトナム情報をメインに発信中。
Instagram:@_kaori.soma
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お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
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