「何か言うことないの?」ayahaがKantaに怒った理由。三浦大知も関わったavex ROYALBRATSのD.LEAGUE 25-26を振り返る
執筆者: 音楽家・記者/小池直也

D.LEAGUE 25-26のレギュラーシーズンが幕を下ろした。今季BLOCK HYPEを5位で終えたavex ROYALBRATS(aRB)にとっては「試されるシーズン」だったのかもしれない。Yuta NakamuraからPURIへのディレクター交代、新たなジャッジ方式、そして2ブロック制。いくつもの変化が同時に起きたシーズンのなかで、メンバーたちは自分の可能性と限界を問われていた。
そんな激動の年、メンバーのKantaは39度の熱を出しながら初のディレクションに挑み、ayahaは当日朝7時に出場が決まるラウンドもあったという。信頼ゆえにストレートな言葉もぶつけあう間柄のふたりは、今シーズンをどう走り切ったのか。
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三浦大知が参加したタイトル曲

——まずお互いの印象を聞かせてください。
Kanta:22-23シーズンのとき、大阪でワークショップをやったんですけど、そこにチームメイトになる前のayahaが参加していました。そのときから「楽しそうに踊る子やな」と思って、最後は一緒に踊ってもらったんです。
知らないうちにオーディションを受けていて。次のシーズンで「あれ、あいつやん」となりました。相変わらず、楽しそうに踊るんですよね。でも意外と頑固だったり、こだわりが強かったりする部分もあって、たまにディレクターやスタイリストさんにも噛みつくんで す(笑)。よくも悪くも素直でいい子。
ayaha:Kanta君は熱い人ですね。好きなことや気になることに対して、めっちゃ熱心。あとは物知りで賢い。ディレクターに質問されたことを、求められている回答を常に120%で返すんですよ。
Kanta:調べるというか、YouTubeやInstagramに流れてくるものを端まで観ているだけで(笑)。どこの界隈にいっても会話できる相手がいたほうが楽しいし、色々なことを知るようにしてます。今一番興味があるのはガンダムですね。『機動戦士ガンダム00』シリーズが好きです。
——ディレクターがPURIさんに変わった今シーズンはいかがでしたか?
ayaha:結果だけを見たら苦しいシーズンだったと思いますが、昨季までのYuta(Nakamura)さん体制の強みを活かしつつ、色々なことに挑戦できました。そのチャレンジ自体が純粋に楽しかったです。
ただ挑戦するのなら、それだけの覚悟と準備が必要だということも痛感しました。もっとできたなと思うことも多くて。
Kanta:ディレクターが変わった最初のシーズンは、Yutaさんになったときの1年目を経験した自分からすると苦しくて当然。今期は「試す年」だと思ってました。PURIさんだけでなく、新メンバーのポテンシャルも未知数だし、それぞれが引き出せるものを見極める時間が必要なのかなと。
でもオフシーズンで各自が課題を洗い出して、目的を持って来シーズンに挑めば、次はいい成績を残せそうな気がします。
——今季のタイトル曲「ROYAL feat. 三浦大知」は、avexらしい豪華な楽曲でしたね。
Kanta:ディレクターがPURIさんになると聞いた瞬間、「三浦さんに曲をお願いするのかな?」という予感はしてました。
ayaha:私もちょっと思ってました。
Kanta:すごいですよね。今まで歌ってくれたアーティストさんもすごい人たちばかりですが、三浦さんが出ていた岡村隆史さんの「オカザイル」シリーズも観ていましたから。感慨深かったです。
——2ブロック制や新ルールについては?
Kanta:2DAYS開催は体力的に大変だと感じる部分はあります。特に2日目に試合がある日は「練習したいけど会場に出なきゃいけない」みたいな気持ちも正直あって(笑)。
ayaha:確かにしんどい面はあるね(笑)。でも昨季まで、自分が出るラウンドだとバタバタで心に余裕もなく、他チームの作品を生で見られませんでした。そう考えると毎ラウンド、カッコいいDリーガーさんたちを観れるのは嬉しい。純粋に楽しんでます。
Kanta:あと審査がパーセンテージになったのは個人的によかったです。数字で出たことによって、各審査員がどう感じたのか理解できる。作戦を立てやすくなりました。
ayaha:分析しやすくなったけど、残酷。特にエースパフォーマンスの割合が偏ってしまったときは精神的に「うわあ……」となります。
——今期のショーケースで印象に残ったものを聞かせてください。
Kanta:やっぱりROUND.4『Before I Let You Go』かな。5年目にして初めて自分がディレクションした作品ですし、その時点で3連敗していたので「流れを変えないとヤバい」というプレッシャーがある場面でした。
作ってる間は知恵熱だったのか、毎日熱が39度くらい出てましたね。でもリハーサルへ行かないわけにはいかないから、解熱剤を毎朝飲んでリハのときだけ平然と振舞ってました(笑)。
メンバーも勝利へのこだわりが今まで以上にあり、全員でやっと掴んだ勝利だったかなと。あとは今シーズン初めてSPダンサーを使わずに挑んだラウンドだったというのもあり、記憶に残ってます。
ayaha:本人は不安だったかもしれないけど、自分からすればKantaくんのポテンシャルを知っているので。「全然いけるでしょ」と信じてました。
Kanta:内容的には最近のR&Bっぽさと、昔のマイケル・ジャクソンなどが踊っていたハット文化を合わせた作品。PURIさんからの「こういう感じの作品をやりたい」という提案に応える形で、自分とKohsuke(Hattori)君からアイデアを出しました。実質3人で作った感じ。
この記事を書いた人
音楽家/記者。1987年生まれのゆとり第1世代、山梨出身。明治大学文学部卒で日本近代文学を専攻していた。自らもサックスプレイヤーであることから、音楽を中心としたカルチャー全般の取材に携わる。最も得意とするのはジャズやヒップホップ、R&Bなどのブラックミュージック。00年代のファッション雑誌を愛読していたこともあり、そこに掲載されうる内容の取材はほぼ対応可能です。
Website:https://smartmag.jp/
お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
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