dip BATTLESを再構築する二人の本音。健世&Jillie Jayが明かす“チームの柱”としての自覚と、意外な私服のこだわり
執筆者: 音楽家・記者/小池直也

レギュラーシーズン佳境を迎えるプロダンスリーグ・D.LEAGUE 25-26で、dip BATTLESはチーム再構築の局面を迎えていた。ディレクターからプレイングディレクターに就任した健世、サブリーダーからリーダーになったJillie Jay。彼らは大きな挫折と分裂を抱えていたという。
たかが立場、されど立場。肩書きが変わるだけで人は別の景色を見て、別の感情を抱え、ときに衝突する。決断とともに各メンバーが持った柱としての自覚、そして見えてきた新しいステージとは――。健世とJillie Jayに今季を振り返ってもらった。
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健世が人生で初めて味わった挫折

――おふたりの関係性と、お互いの印象から聞かせてください。
健世:自分が上京した19歳のときに知り合った、同い年で同じジャンルのダンサーがJJでした。共通の師匠であるP→☆さんに紹介してもらったんです。
Jillie Jay(以下、JJ):P→☆さんから「熊本から同い年の奴が上京するから、仲良くしてみたら?」と言われて。
健世:今では一番頼れて、秘密を共有してる存在ですね。プライベートから自分のでっかい夢まで、幅広く一番伝えられる相手。BATTLESに加入して3年目に、自分がディレクターになるタイミングで、僕から彼にチームへの加入をオファーしました。
――JJさんから見た健世さんは?
JJ:刺激物というか……、唐辛子ですね(笑)。世の中で当たり前に流れていくことに彼は引っかかるというか、「当たり前だと思ってたけど、確かにそれって変だね」って気づかせてくれます。例えば、納得がいかないことがあったら、MV撮影の現場でも無言で帰ってきたりする。破天荒エピソードなんですけど(笑)。
表現の場で生きる僕らにとって、「リアルであること」という指標が明確なんですよ。そこは個のダンサーとして、表現者として、アーティストとして、才能であり魅力。同い年だけど尊敬してますし、悔しい思いもする。良きライバルでもありますね。
写真左から健世、Jillie Jay
――今シーズンは昨シーズンはアドバイザーだったSuthoomさんがディレクターに就任、ディレクターだった健世さんはプレイング・ディレクター、JJさんはリーダーとそれぞれの立場が大きく変わりましたね。それについて教えてください。
JJ:昨シーズンはASAHIがリーダーで僕がサブリーダー、健世がディレクターというトライアングルでした。それが今年からなくなって、最初は難しかったですね。僕とSuthoomさんのタッグでチームの土台を作る必要がありました。
健世:大きな変化でしたね。アドバイザー時代のSuthoomさんから「メンバーは自分の鏡だと思って毎日接したほうがいい」と言われてたので、それを忠実に行ってきました。ただ昔の仲間からは「お前、誰?」とか「変わったね」と言われたり、確実にやりすぎてたなと。
今年はディレクターではない分、制限が外れて面白いことは見えるけど、選別はできないというか。
JJ:確かに、部活で3年が引退して、急に2年が仕切るみたいな状態だったね。
健世:やっぱり、自分にとっては去年のCSが自分のなかで大きかったです。人生で初めて許容を超えた頑張り方をしたんですよ。限界ギリギリで逃げるクセを辞めて踏み出した瞬間。でも一戦目でいきなり負けちゃって。
あれが人生初の挫折でした。自分の勝ち筋が見えなくなって、なんかゼロになった感覚で。それからは、がむしゃらに練習して、新しいことを探してますね。
この記事を書いた人
音楽家/記者。1987年生まれのゆとり第1世代、山梨出身。明治大学文学部卒で日本近代文学を専攻していた。自らもサックスプレイヤーであることから、音楽を中心としたカルチャー全般の取材に携わる。最も得意とするのはジャズやヒップホップ、R&Bなどのブラックミュージック。00年代のファッション雑誌を愛読していたこともあり、そこに掲載されうる内容の取材はほぼ対応可能です。
Website:https://smartmag.jp/
お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
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