「何か言うことないの?」ayahaがKantaに怒った理由。三浦大知も関わったavex ROYALBRATSのD.LEAGUE 25-26を振り返る

執筆者: 音楽家・記者/小池直也

ayahaの言葉がKantaに刺さった

—―ayahaさんの印象深いROUNDは?

ayaha:ROUND.7『Shadow In The Middle』です。もともとスタメンではなかったんですけど、4日前くらいにKantaくんが首をケガをして。だから彼が欠場した場合の代役としてリハーサルに参加してました。でも当日に別のメンバーが体調を崩し、朝7時に電話がきたんです。「今日、ayahaで行ける?」って。

オーディションで落ちたのが悔しかったし、出たい作品だったのでラッキーだと考えて返事をしました。でも当日振りを覚えて本番に臨んだ経験がなかったので、不安でしたね。みんなが「ayahaなら大丈夫」と自分を信じてくれたことが嬉しかったし、励みになりました。

あとはCYPHER ROUNDも印象に残ってます。毎年ソロで出場してましたが、今回は初めてMATSURI君&Kohsuke Hattori君とのトリオ。昔から踊ってきたわけでも、似たスタイルでもない3人だったので、制作段階から「どうする?」という感じで迷いながら準備した記憶があります。それからのROUND.7、代打出場でしたからね……(笑)。

D.LEAGUE 25-26を戦ったavex ROYALBRATS・Kanta&ayaha

——aRBといえば、リーダー・JUMPEIさんがエースパフォーマンスに計4回出場したことに驚きました。彼はおふたりにとって、どういう存在ですか。

Kanta:トランプでいうジョーカーみたいなキャラです。エースやキングみたいな先頭で指揮するタイプじゃなくて、いつもふざけていて可愛いんだけど、どんな役でもこなせるタイプ。どのトランプゲームでもジョーカーって強いじゃないですか。そういう印象がありますね。

ayaha: 絶対的エース。毎回さらっとやってるように見えるけど、責任を背負って戦ってるなと感じます。あれだけの頻度でエースを務めるのは本当にすごい。

Kanta:ただ今シーズンは苦しんでいたようにも見えました。今までは「JUMPEIがエースに出れば勝てる」みたいなイメージでしたが、今季はそうもいかなくて。

ある回のエースで珍しくバランスを崩す場面では不安そうな顔も見せてましたね。そういう不安を絶対顔に出さないタイプなので、彼個人にとっても試されたシーズンだったのかもしれません。

——改めて今季、チームとして見えた新しい部分や課題はありますか?

Kanta:Yutaさん体制のときは基本的に要求に応えるスタンスでしたが、今シーズンはもっと自発的な行動が必要だなと。振りの制作も「ディレクションはこの人だから」と任せてしまうよりも、それ以外のメンバーから積極的に意見が出たら、よりよい作品にできるはず。

ayaha:ただ私は「自分の意見は言わなくていい」と考えるタイプなんです。作品のことは自分に知識と経験がないから、ただ思いついたことを言ってもプラスにはならない気がする。

だから説得力のある人が発言すればいいと思う。できる人に任せますっていう感じです。でもKanta君に怒ったことはありました。

——それは気になります。何が起きたんですか?

Kanta: ROUND.7のときですね。Ayahaが俺がケガしたときのために振りを覚えてくれていたのに、自分から「ありがとう」と言えなかったんですよ。そこで「何か言うことないの?」と。

めっちゃ反省しましたし、目の前のことに集中すると周りが見えなくなることがあるんですよ。言われなければ気づかなかったと思います。

ayaha:「ケガをしたことで気持ちが落ちてるな」とリハを見て、わかったんですよ。だから自分がハッとさせてあげないと、引きずってしまうんだろうなと思って。だから思い切って言いました。

——それは互いの信頼がなければ、言えないことですよね。ちなみに注目しているチームやダンサーはいますか?

ayaha:個人だとDYM MESSENGERSのHANAさんが大好きで、小さい頃から憧れの存在。その人と同じステージで戦えているのがヤバいですね。チームとしてはMedical Concierge I’moonさんは女性だけのチームということもあり、芯の強さと覚悟が見えて好き。YouTubeのビハインド映像を全部観て、自分を奮い立たせたり、モチベにしたりしてます。

Kanta: 作品としてすごいと感じるショーケースは色々とあるし、Dリーガー全員を尊敬してるので、この人が特に好きとかはないですね。本来はライバルですから。あえて挙げるとしたら、自分のチームが一番好き。

この記事を書いた人

音楽家/記者。1987年生まれのゆとり第1世代、山梨出身。明治大学文学部卒で日本近代文学を専攻していた。自らもサックスプレイヤーであることから、音楽を中心としたカルチャー全般の取材に携わる。最も得意とするのはジャズやヒップホップ、R&Bなどのブラックミュージック。00年代のファッション雑誌を愛読していたこともあり、そこに掲載されうる内容の取材はほぼ対応可能です。

X:@naoyakoike

Website:https://smartmag.jp/

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