今季のKOSÉ 8ROCKSはなぜ強い?Taichi&YOUTEEが明かす“常識を捨てた”新戦略
執筆者: 音楽家・記者/小池直也
“B系”ファッションの今

——冒頭で「服を一緒に買いに行く」という話がありましたが、ファッションのこだわりは?
Taichi:バトル前には気分を上げるために必ず服を買いに行きますね。よく着るのは水色や黄色、緑、赤、単色系の色が入った服。それを中和できるジャケットも大事です。
あと僕は細身に見えて、B-BOYなので肩がごついんですよ。だからニット生地とかよりも体のシルエットがいい感じに隠れる素材を選んでます。よく行くのは高円寺の古着屋「Lom」です。
YOUTEE: 僕は少し前まではパンツを太めにして、そのバランスでトップスを決めることが多かったのですが、少し変わってきましたね。国外のルックやストリートスナップを見ると、海外の人たちは自分の体のスタイルを活かして服に落とし込んでいるんです。
それを見て、せっかく細身で身長も高い方なので、ダボっとしたアイテムでまとめるよりも、体のラインがきれいに見える服を選びたいなと。
—— B-BOYといえば、昔は「B系」と言われていましたが、今は必ずしも太いシルエットではなくなっていますね。
Taichi:かなり昔の話ですね(笑)。僕は最近、私服で踊ることにハマっていて、 バトルでもこれで踊ります。そういうB-BOYは増えてきたと思います。オシャレな人も多いですよ。
やっぱり、頭の片隅で「いつ踊ってもいける服」を意識しているのかもしれません。ナイロンのセットアップや、デニムにスウェット、パーカーとか、「踊れ」と言われたときにパッと動ける格好が多いですね。
——恋人にしてほしいファッションは?
YOUTEE:これは決まっています。フォーマル派。ジャケットやシャツがいいですね。自分が持っている服もそっち系が多いので、一緒にいて1枚絵になるような服を着てほしい。
Taichi:ドラマ「冬のなんかさ、春のなんかね」の登場キャラクターみたいな服装をしてほしいです。


—— オフシーズンにしたいことは?
Taichi:旅行が好きなんですよ。島に行きたいです。ひとりで何かをするのが好きで、いろいろな場所に行きたい気持ちがあります。その土地に触れたい。もともとは引きこもってアニメを観るようなキャラだったんですけどね。今はあるミュージシャンの影響で、もっと違う景色を見たり、音を聴いたりしたいなと思うようになりました。
YOUTEE:実家で愛犬に会うことと、海外に行くことですね。シーズン中だと地方には行けても海外は行けないので、1週間くらい何も考えずに海外旅行をしたい。
オフシーズンも結局はダンスで忙しいので、一度も叶ったことはないんですけど……。行くとしたらクアラルンプールかな。東南アジアが好きで。お腹が弱くて体調は心配なんですけど、ストリートフードを食べに行きたい。
——最後にCSの意気込みをお願いします。
YOUTEE:相当あります。今までのCS作品は、ディレクターやクリエイティブディレクターが最初にテーマを考案して、それをもとに全員で振りを作るパターンが多かったんです。でも今回は、各作品に担当メンバーを置きました。
ひとりで3作品を担当すると、どうしてもバランスを取ってしまう。「ここでこれを使ったから、次の作品ではやれない」「じゃあこっちは違う方向に」となって、パワーが弱くなる。でも今回は各々が「これが決勝」のつもりで作っているので、現時点での「自分たちの最強」を3つ作れている感じ。どれをどのタイミングで出しても勝てる作品ばかり。今年の8ROCKSは強いですよ。
Taichi:もうYOUTEEが言ったことが全部なんですけど(笑)。CS優勝は最初から見据えていたので「当然、優勝するよ」という感じです。
Profile/YOUTEE(ゆーてぃー)
5歳よりダンスを始め、7歳で渡米。ニューヨークの伝統あるヒップホップチーム「ROCK STEADY CREW」の海外イベントに出演。その後、11歳で世界最年少の「ROCK STEADY CREW」正式メンバーとして認められる。
コンテストやバトルでの優勝経験を生かし、ダンサーとして、テレビCM、雑誌、アーティストのMV、ライブ、コンテストやイベントに多数出演。ヒップホップ文化を学び、ブレイキンの中でも特にトップロックのステージを上げる活動をしながら、バトルやコンテストにも挑戦し続ける。
Profile/Taichi(たいち)
兄の影響でダンスを始め、その後ブレイクダンスチーム「九州男児新鮮組」に加入。日本のみならず、世界各国でショーを披露し、「JAPAN DANCE DELIGHT」2連覇、「WORLD OF DANCE」優勝など、好成績を収める。個人ではユースオリンピック大陸予選にも出場を果たすなど、そのポテンシャルと身体能力はチーム随一。
2021年には、頸椎椎間板ヘルニアを発症。大手術とリハビリを乗り越え、翌年の4月には完全復活を遂げバトルシーンで活躍するも、2023年に右膝外側半月板を損傷。翌年6月に再び大手術を受け、リハビリを行い再び完全復活を果たした。
Instagram:@bboytaichi
X:@taichidesuu
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写真=西村満
取材&文=小池直也
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この記事を書いた人
音楽家/記者。1987年生まれのゆとり第1世代、山梨出身。明治大学文学部卒で日本近代文学を専攻していた。自らもサックスプレイヤーであることから、音楽を中心としたカルチャー全般の取材に携わる。最も得意とするのはジャズやヒップホップ、R&Bなどのブラックミュージック。00年代のファッション雑誌を愛読していたこともあり、そこに掲載されうる内容の取材はほぼ対応可能です。
Website:https://smartmag.jp/
お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
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