「バディカ中野優作のクルマ愛は“だれかのため”にある」中古車カスタム、洗車場、自動車メーカー…クルマにまつわる胸躍る未来図を語るスタイリスト服部昌孝のマシン沼。VOL.9「服部昌孝とBUDDICA中野優作とマシン沼。」
マシンカルチャーでつながる感性
服部 今後はどんなことをやってみたいですか?
中野 中古車販売のなかでも、旧車は特に広げていきたいですね。
服部 めっちゃいいじゃないですか!
中野 家もクルマも基本的には新しいものが増えていきますが、古いものにはその時代特有の良さがやっぱりあって。特に日本の昭和と平成の境目あたりの文化は、音楽も含めてすごく良かったと感じるんですよね。あと、僕は家具も好きで。購入したヴィンテージチェアをニヤニヤと眺めていたりするんですが、「このチェアの横に昔の型のポルシェ・911が並んだら……」とか、車と家具を合わせながら考えることも多いんです。そういった世界観を鉄骨のスウェート倉庫のような空間に並べたら、日本人だけではなく外国からも面白がって見に来てくれるんじゃないかなっていう想像を日頃からよくしています。
服部 いいですね。面白そう。
中野 旧車が好きで“古い車のかっこよさ”を発信できる人はたくさんいますが、文化を総括的に伝えられる人はそう多くないと思っていて。車も、音楽とファッションのリンクのように他のカルチャーとうまく混ぜながら伝えていけたらいいんですが。
服部 すごくわかります。俺の場合はファッション視点で車をどう捉えるかがやりたいことなので、中野さんとは逆からのアプローチですけど、行きつくところは似ている気がします。まぁ、俺と中野さんじゃ個人の発信力は全然違いますけど(笑)。
中野 いえいえ。でも、多くの方が見てくれて本当にありがたいですよね。 YouTube全体だと年間で1億再生ほど回っていて、Xのインプレッションは大体ひと月で1000万くらいになりました。
服部 自分はインスタがメインなんですけど、中野さんはインスタにあまり力を入れずって感じですよね?
中野 なんとなく苦手意識があって(笑)。インスタは基本、写真をいかにうまく使うかのゲームです。僕の場合は自分でしゃべったり言葉を文字で扱うほうが得意なので、必然的にYouTubeやXがメインになったんだと思います。
服部 なるほど。ファッションビジュアルとかコーディネイト写真をメインにする俺のXがイマイチ伸びない理由はそこか(笑)。
中野 お互い得意とする部分は違いますけど、こうやって最終的にやりたいことが似ている人と話せてすごく嬉しいですね。
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