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連載スタイリスト服部昌孝のマシン沼。

「バディカ中野優作のクルマ愛は“だれかのため”にある」中古車カスタム、洗車場、自動車メーカー…クルマにまつわる胸躍る未来図を語るスタイリスト服部昌孝のマシン沼。VOL.9「服部昌孝とBUDDICA中野優作とマシン沼。」

執筆者: インタビュアー・ライター・編集者/本田圭佑

合理的に車を選びたいのなら……。

中野 クルマ選びのポイントの続きで、リセール(安く買って高く売る)をどれだけうまくやるかが体に染みついていて。これまで乗ってきたほとんどのクルマはそうでしたね。もはや職業病の一種なのかもしれませんが、“合理的なクルマの買い方”という意識が根底にある気がします。

服部 買うときから売ることを考えているわけですよね。今までクルマを手放したことがなく、旧車ばかりに手を出している自分にない発想だな……。ちなみに、中野さんが考える合理的なクルマの買い方って?

中野 燃費がいい車種や市場価値の下がりにくさなど、合理的であろうポイントはたくさんあります。でも僕の場合、まずはクルマに乗る目的を明確にしたうえで選ぶことが最も合理的だと思っていて。極端に言えば、ゲレンデ(メルセデス・ベンツのゲレンデヴァーゲン)でもミニバンでも格安の軽自動車でも、自分の目的に合うならどれでもいいんです。ゲレンデに乗ることで生活の質を上げたいならそれでいいし、ミニバンでアミューズメントパークに行くことで家族を笑顔にしたいならそれもいい。あるいはクルマは二の次で、高級イタリアンでのデートなどにお金を多く使いたいなら、安めの軽自動車でいいはずなので。

服部 その通りですね。結局は自分が乗っていて気持ちいいのが一番。

中野 クルマを購入するときって案外、検索して出てきたクルマの情報を横並びにして、見比べることばかりに集中しがちなんです。なので情報と一旦距離を置いて、使うシチュエーションやクルマに乗った自分の姿を想像したほうが、結果的に投資価値のあるクルマに出会えるはずだと思っています。

服部 俺の場合はただ乗りたいクルマに乗っているだけだから、合理的ではないかな(笑)。

中野 でも服部さんが選ばれているのって、長く所有したら後々価格が上がりそうな特徴のあるクルマが多いですよね。結構な時間をかけて探されているんじゃないですか?

「バディカ中野優作のクルマ愛は“だれかのため”にある」中古車カスタム、洗車場、自動車メーカー…クルマにまつわる胸躍る未来図を語る

服部 気になるクルマが多いので常に探している状態です。中野さんは最近、どんなクルマが気になりましたか?

中野 テスラ(Tesla)かなぁ。実は以前まで興味がなかったんですが、友人が所有しているModel Xのガルウィング(ファルコンウィングドア)に乗せてもらったところ、結構よかったので購入を検討したいと思っています。

服部 ガルウィングはヤバいっすね。中野さんってクルマの購入以外でも「これだ!」と決めたことに対する行動のスピード感や展開が早そうなイメージがあります。

中野 この間も同じようなことを言われました。洗車場を作りたいよねって話が、いつの間にかテーマパークの話にまで飛躍しちゃって。

服部 洗車場を作りたいんですか?

中野 面白い洗車場がないのでやってみたくて。今でこそ慣れていますが、子供の頃って洗車機に車が入ってから泡で目の前が隠れたり、ワッシャーが近寄ってきて水が勢いよく吹きかけられる様子にドキドキして、すごく面白い場所だと感じませんでしたか?

服部 たしかに。ちょっとしたアトラクションでした。

中野 SNSやサブスクなど、体を動かさずに楽しめるものが多彩な現代には、もっと物理的な刺激があっていいと思うんです。それに洗車なら家族で楽しむことができるので、子どもにとって仕事の擬似体験になったり、報酬が得られる仕組みなどがあったら楽しそうじゃないですか。

服部 中野さんは、自分が楽しみながら周りも楽しませることができる大人ですね。

中野 ありがとうございます。バディカの展望は「ドライブを人生最高のエンタメに」ですし、なんでも楽しいほうがいいですよね(笑)。

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