「写真のプロが教える“いい写真を撮る方法”」絵づくりはホワイトバランスが大事!光の状態・光源の種類を理解しよう
執筆者: ライター/黒川すい
【3】撮影設定の組み合わせで表現の可能性は無限大!
知識③『RAW』の設定をお忘れなく
ホワイトバランスについて知れば知るほど、写真の奥深さが感じられます。しかしながら色々な設定を見比べていると、何がいいのか次第に分からなくなってきちゃいました……。
秋山先生「そういう場合に備えて、設定しておきたいのが『RAW』です」
「これは写真の保存形式の話になるのですが、『RAW+F』『RAW+N』『RAW+B』あたりは、JPEGのほかにRAWという形式でもデータ保存してくれるというものなんです。F(FINE)、N(NORM)、B(BASIC)はJPEGのサイズやクオリティを指しています。私は『RAW+F』を選ぶことが多いですね。なお、『RAW』と記載のない設定は、JPEGのみを保存するという認識。また『RAW』のみの記載は、JPEG保存がないため、必ずカメラ内現像が必要となってきます」
※基本的に写真データは、JPEGで扱われることが多いため、RAWという方式だと限られたソフトウエアからしか閲覧ができない。
もともとブルーがかったホワイトバランスで撮影していましたが、「画像編集」の項目からRAWのデータを好きなように編集できました。
「RAWの形式でもデータを残しておくことで、撮影後にホワイトバランスや露出、ピクチャーコントロールなどを調整できるんです。1枚の元画像(RAW)から、色々な編集を施したデータが複製されていくので、後からじっくり絵づくりに取り組むために『RAW+○』の設定にしておくのが便利ですよ。ちなみに、後から色味など気になる部分を編集できるからといって、すべての編集項目をいじるのはおすすめしません。ポイントやコンセプトを自分の中にはっきりと持って、要所要所で編集を実践してみてくださいね」
この記事を書いた人
アパレル業界に勤めた後、フリーライターに。ファッションはもちろん、グルメ、エンタメ、お出かけ情報など幅広いジャンルの執筆経験あり。ウェブを中心に活動中。趣味はアートトイの収集や喫茶店巡り、読書。
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