「写真のプロが教える“いい写真を撮る方法”」絵づくりはホワイトバランスが大事!光の状態・光源の種類を理解しよう
執筆者: ライター/黒川すい
スマホで写真を撮って、SNSにアップすることが日常の一部となっている昨今。次のステップアップとして、「本格的なカメラを始めてみたい!」または「始めてみた!」という人も少なくないのではないでしょうか。しかしながら、一眼カメラはスマホに比べると、当然撮影が難しいのが悩ましいところですよね……。そこでこの記事では、写真家・秋山華子先生に、初心者でも今すぐ使える写真テクニックを教えてもらいました。なかなかイメージ通りの写真が撮れないと感じている人必見!ホワイトバランスについて勉強していきましょう。
目次
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【1】ホワイトバランスの基本の“き”
知識①ホワイトバランスの判断に迷ったときは○○がベスト
そもそもホワイトバランスとは、一体何なのでしょうか。
秋山先生「色合いを調節する機能のことを指しています。例えば同じ被写体でも、夕日の中で見たとき、晴れた日に屋外で見たとき、電球の下で見たとき、それぞれ被写体の色合いは異なりますよね。こちらの表を見てみてください」
「カフェなんかだと電球のオレンジ色、曇りの日だとブルーがかった印象を受けるかと思いますが、そういったように光源には様々な色があるんです。これらの光の色を表す単位としては、“K=ケルビン”が用いられます。
オレンジ色の強いものが2000K、ブルーになっていくにつれて数字が大きくなり、曇天の日なんかだと6000Kに。このように数字化してみると、被写体にあたる光の色合いが、シチュエーションによって大きく異なることが改めて理解できるのではないでしょうか。
そこで、撮影者の任意の色合いになるよう、ホワイトバランスの設定を行うことが、絵づくりを行う上で重要な要素となってくるんです」
今回使用したミラーレスカメラ『ニコン Zfc』の場合、「i」マークのボタンを押すと、ホワイトバランスという項目が出てきました。オートをはじめ、蛍光灯や晴天など様々な設定を選ぶことができます。カメラを操作してみると、ホワイトバランスの種類が多いことに気づく……。
秋山先生「こちらがホワイトバランスの一覧です。簡単に言えば、“光源の色に応じて、設定を変更する”……ということなのですが、こんなにも種類が豊富だと、実際は使いこなすのが難しいかもしれません。
そこでホワイトバランスの判断に迷ったときは、『AUTOホワイトバランス(AWB)』を積極的に利用するのがおすすめです。複数の光源が混在するミックス光のシュチュエーションなどでも、『AUTO』を選ぶことでバランスよく色合いを調節して見た目に自然な、ナチュラルな仕上がりにしてくれます」
秋山先生「ちなみに、『AUTO』にも種類が3つ存在するのですが、標準である『AUTO1』に設定するのが◎。ただ、やはりこれが万能というわけでもないので、シーンに応じて『AUTO0』や『AUTO2』をはじめ、ほかの設定も試してみてくださいね。常に一歩引いた目線で、冷静に写真を見ることを意識しましょう」
知識②『AUTO1』で違和感がある場合は、この設定を使ってみよう
「基本的には『AUTO1』をメインで使いつつ、色合いに違和感を覚える場合は『PRE プリセットマニュアル』も設定の候補に入れてみて」と秋山先生。
秋山先生「この『PRE プリセットマニュアル』は、カクテル照明や特殊照明下で、『AUTO』やその他の設定では色合いが得られない場合、より忠実に被写体の色合いを出したい場合に便利ですよ」
この記事を書いた人
アパレル業界に勤めた後、フリーライターに。ファッションはもちろん、グルメ、エンタメ、お出かけ情報など幅広いジャンルの執筆経験あり。ウェブを中心に活動中。趣味はアートトイの収集や喫茶店巡り、読書。
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