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【チベット料理を現地で食べてみた】インドのチベット人居留地・ダラムサラで食べる“本場の味”は日本食のよう⁉

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こんにちは!smart編集部アシスタントの杉野です。

好きなものは旅とキャンプとコーヒー!(たまにコーヒー屋さんでも働いています)

旅行するのがとても大好きなので、頭の中ではいつも「次はどこに行こうかなぁ?」と考えています。今回は先日訪れたインドで出会った美味しいものや素敵なものなどを紹介していきたいと思います!

インドにあるチベット⁉ 
“リトル・ラサ”と言われる
チベット人第二の故郷

“チベット”と聞くと、「どこの国⁉」「チベットってどこにあるの⁉」「チベットを代表するものは⁉」と疑問に思う方が多いと思います。僕も15歳で初めて訪れたインドで「チベット」という国があることを知りました。

2022年11月現在、チベットは中国の自治区「チベット自治区」として存在しています。

今回訪れたインド北部の街「ダラムサラ」には、チベット本土から亡命してきた多くのチベット人が住んでおり、チベット亡命政府の拠点でもあり、また1989年にノーベル平和賞を受賞された「ダライ・ラマ法王14世」が住んでいる街でもあります。

世界中からこの街を訪れる人たちに「リトル・ラサ(※)」とも呼ばれています!

※……ラサとはチベットの首都で、亡命チベット人がたくさん住んでいることからリトル・ラサと呼ばれています。

今回はそんなダラムサラでの滞在中に発見したチベットの食と文化を紹介します!

チベット人のソウルドリンク
「バター茶」は味噌汁のようなもの⁉

日本からインドの首都・デリーまでは直行便で8時間。そこからインドの国内線に乗り換え、1時間30分をかけてカングラ空港へ到着。そこから車に乗って山道を登ること40分、ついにチベット人居留地ダラムサラ(マクロードガンジー(※))に着きます。

※……ダラムサラには「マクロードガンジー」というチベット人がたくさん住んでいるアッパーダラムサラのエリアと、インド人が多く住む「ロウアーダラムサラ」のエリアで分かれています。

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標高約2100mにある街はヒマラヤ山脈の足元にあり、背後にはダウラダール山脈がそびえ立っています。街全体が山の斜面に作られているので坂が多いのですが、上っているときにふと後ろを振り返ると絶景を見ることができます。

ダラムサラのホテルに着いて早速、チベットを代表する飲み物「バター茶」を出していただきました!

このバター茶という飲み物は、文字通りミルクティーに有塩バターを入れた飲み物なのですが、ちょっと甘いミルクティーにバターの塩っけがあり、お茶のような、スープのような不思議な飲み物。チベットは高地で気候が乾燥するので、水分や脂肪分などを効率よく補給するために昔から飲まれているそう!

最初はバターの浮いたお茶に抵抗感があったものの、滞在中にチベット人のお宅にお邪魔したときや街の茶屋で飲んでいるうちに、バターを使う量やお茶の濃さなどが各家庭やお店で異なり、日本でいうお味噌汁みたいなものだと思いました。

寒い日にぴったりのチベット料理は
代表的な麺料理「テントゥク」

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夜はチベット人のお宅にお邪魔して、チベットの代表的な麺料理「テントゥク」を一緒に作り、ごちそうになりました。

テントゥクは日本でいう「すいとん」のような食べ物で、小麦粉から作った生地を細く、平たく伸ばし手でちぎりながら鍋に入れていきます。

この麺料理は家庭やお店によって手でちぎったり包丁で綺麗に切ったりとスタイルは様々!手でちぎることでスープがより染み込みやすくなるので美味しいテントゥクになるんだとか。

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炒めた野菜を入れて少し煮込み、調味料で味付けをして完成!

肝心の味は、塩で味付けされたスープはシンプルながらも野菜の出汁(だし)がちゃんと出ていて、寒い日に染みるやさしい味。麺も平たく伸ばしているので、スルスル食べられます!

今回は野菜のテントゥクをいただきましたが、干し肉などを入れたりして食べることもあるのだとか。気候的に厳しい高地に住むチベット人は、体温まるテントゥクを食べて暖(だん)をとっているそうです。

日本や韓国風にアレンジしたものある⁉
オリジナリティ溢れるチベット料理!

ダラムサラには短期・長期滞在者を含め、世界中からたくさんの人が訪れます。

街中には日本食や韓国料理など様々な国のレストランがあり、各お店で個性豊かなチベット料理も楽しめます。

また、様々な食の志向や宗教上の理由で動物性の食材を食べない人たちでも食べられるよう、レストランではベジタリアンやヴィーガンメニューも取り入れられていました。

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韓国料理のお店ならではのキムチとチーズが入ったテントゥク。

通常の塩ベースのテントゥクと比べて味もスパイシー!

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食後に訪れたカフェでは、動物性の食材を一切使わずに作ったチョコレートブラウニーをいただきました。「本当に卵や牛乳を使っていないの?」と思うほど濃厚で美味しかったです。

素材本来の味を活かす。
日本人もきっと好きになる
チベット料理

今回のダラムサラでの滞在では、ここには載せきれないほどたくさんのチベット料理を食べました!

基本的に塩ベースの優しい味付けが多いチベット料理は、隣接する中国やインドの食文化とはまた違う味付けや食材を使ったものが多く、素材本来の味を活かす料理方法であったりと、個人的には日本食に近いものを感じました。

 

次回はチベット文化をレポートします。お楽しみに~!

この記事を書いた人

杉野悟史

杉野悟史

smart編集部アシスタントの杉野です! 好きなものは旅とキャンプとコーヒー!(たまにコーヒー屋さんでも働いてます) 家で文鳥を飼っているので、休日は文鳥と遊ぶか日本橋あたりを自転車でうろうろしています。

Instagram:@omsatoshiva

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