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「ワックス離れ」は本当か? 2億個売れたギャツビー「ムービングラバー」20年目の大リニューアル!“自然な細束感”を作る新作4種を徹底解剖

執筆者: 音楽家・記者/小池直也

操作性と持続力、相反する要素の共存

「ワックス離れ」は本当か? 2億個売れたギャツビー「ムービングラバー」20年目の大リニューアル!“自然な細束感”を作る新作4種を徹底解剖

ではムービングラバーが今回どんな進化を果たしたのか。

開発チームが辿り着いたのは「形状&質感キープ処方」という新技術だ。目指したのは操作性を上げれば持続力が落ち、持続力を上げれば操作性が落ちる、そんなトレードオフの解消だ。ワックス開発における長年の壁へのチャレンジといえるだろう。開発期間はおよそ2年。1アイテムあたり6〜7回のサンプルやり取りを重ね、試作数は優に100を超えた。

新製品として登場した4アイテムには、それぞれ異なるアプローチが採られている。

フェザーアクティブ(ホワイト)

 

活性剤を減らすことで、「ハードなのに軽い」という一見矛盾した特徴を実現。一般的にハードワックスと聞くと、時間が経つと重さでヘタる、あるいはベタつくというイメージを持つ人が多いだろう。だが「フェザーアクティブ」は、その「常識」そのものを覆すことを狙った一品だという。マット系でありながらしっかり立ち上げも毛流れも作れる、誰でも使いやすいタイプに仕上がっている。

グロスライズ(イエロー)

柔らかい樹脂と硬い樹脂を組み合わせる、「針金効果」と呼ばれる処方設計を採用。曲げたいときはしなやかに曲がり、最後はガチッとしっかり固まる。実際に手に取ると、テクスチャーは濃く弾力があり、伸ばすとキュッと崩れていく感触だ。

エアロモーション(グリーン)

マンダムがこれまでも採用してきた強みであるパウダー製法。パウダーでありながら髪がふんわりと持続する技術がベースになっている。今回はその中でも特に軽くドライなシリカパウダーを新たに採用。これにより「ワックスとは思えない」とまで表現される軽さを実現した。ナチュラルで軽い仕上がりでありながら、ふんわり感がしっかり持続するのがポイントだ。研究員いわく、これは「一番つけている感じが出ないワックス」。ベタつきが本当に少ないため、校則でワックス使用が禁止されている学生でも“バレない”仕上がりになる。そんな裏テーマも込められているとか。

プレイフルムーブ(ネイビー)

特定成分の組み合わせによって、これまでトレードオフとされてきたセット力と操作性を高い水準で両立させたアイテム。ハードなセット力を持ちながら、1日を通してずっと髪を動かし続けられる操作性にこだわって開発が進められた。

既存のロングセラー6アイテムと合わせ、ワックスは全10品構成。パッケージも実写モデルの採用や裏面のレコメンド表記など、初めて選ぶ層が店頭だけで自分に合う商品にたどり着けるよう設計し直された。環境配慮としてパッキンやシュリンク、中フタも削除し、年間およそ65トンのプラスチック削減を見込むという。

この記事を書いた人

音楽家/記者。1987年生まれのゆとり第1世代、山梨出身。明治大学文学部卒で日本近代文学を専攻していた。自らもサックスプレイヤーであることから、音楽を中心としたカルチャー全般の取材に携わる。最も得意とするのはジャズやヒップホップ、R&Bなどのブラックミュージック。00年代のファッション雑誌を愛読していたこともあり、そこに掲載されうる内容の取材はほぼ対応可能です。

X:@naoyakoike

Website:https://smartmag.jp/

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