【ブレイク目前美女】桃果が語る「本音に正直であることの大切さ」映画『マンガ家、堀マモル』での好演も注目

8月30日(木)に公開された山下幸輝主演の映画『マンガ家、堀マモル』。新人賞を獲って以来、描きたくても描けないスランプ状態のマンガ家・堀マモルの前に、3人の幽霊が現れて小さな奇跡が巻き起こるさまが描かれる。未発表の物語から映画とマンガを制作する“CineComi”プロジェクトの第1弾作品として注目が集まる本作。smart Webでは、かつてはマモルと一緒にマンガ家になる夢を追っていた幼馴染の佐倉春を演じた桃果さんにインタビュー。主人公のマモルが「忘れたふりをしていた過去と向き合う」契機となる重要な役どころについてや、作品の見どころなどを聞いた。

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“どこか抜けている愛されキャラ”の背中を押す幼馴染を演じて

――演じられた佐倉春はどんな役どころかですか？

桃果　主人公・堀マモルの幼なじみで、小学生の頃からずっと一緒に漫画を描いてきた仲間です。基本的には明るくて元気、マモルを引っ張ったり背中を押したりするようなしっかり者ですが、強がってしまう部分もあったりする女の子ですね。

――演じる上で、特に工夫したことを教えてください。

桃果　マモルと春の間には、他の人にはない特別な時間が流れていると思いました。マモルとの間だからこそ、春が素でいられる部分があったり、マモルも春だからこそ言えることがあったりする。だからこそ撮影に入る前から「マモルには変に気を遣ったりせず、とにかくラフで自然体でいる」というのを心がけました。

――マモルと春はお互いが特別な存在ではありつつも、恋愛関係ではないんですよね？

桃果　恋愛ではないんです。恋人ではないけれど、友達以上の関係でお互いすごく大切な存在ではある。主人公のマモルにとっては「かつて引っ込み思案だったり、孤独だったりした自分を、春が引っ張ってくれた」というのが大きかったのだと思います。一方で春にとっても、マモルがいるからこそすごく救われる部分もあった。そういう意味では、小さな頃から続く本当に素敵な関係性だなって思いました。

――主人公・マモルのどこか憎めない描写が魅力的です。

桃果　そうなんです！憎めないんですよ（笑）！抜けている部分があったり「しっかりしなさいよ！」って思われるところもあったりするけど、ちゃんと優しさがあって変に気張ったりしないからこそ「頑張って！」と応援したい感じになるんです。春としてもそんな愛されキャラなマモルだからこそ、支えたいし守ってあげたいしみたいになるんだと思います。

――マモルを演じた山下幸輝さんの印象はいかがですか？

桃果　笑顔が素敵で、愛らしさとかかわいさとかが本当にそのまま「堀マモル」って感じの方です！山下さんが笑うとみんながほっこりするような感じがあるし、でもどこか抜けている感じも垣間見えて「マモルだな」と思いました。

――一番印象の残ったシーンを教えてください。

桃果　河川敷でのマモルと春のラストシーンです。本当に一番みんなが集中したところなんですけど、（マモルを演じた）山下さんのセリフ一つ一つが本当にスっと入ってきて、こちらも思ってもなかった感情が出たり、役者としてでも発見する部分もあったりしました。最後のシーンで納得のできるお芝居ができたっていうのもありましたが「マモルが山下さんでよかった」という気持ちもあって、いろんな気持ちで山下さんに「ありがとう」を伝えられたシーンでした。