モテるには「テストステロン」が必要!? 筋トレなど効果的に増やす3つの方法も伝授【泌尿器科医が徹底解説】

みなさん、「テストステロン」という言葉を聞いたことはありますか？ 「テストステロン」は筋肉をつけ、集中力を高め、男性らしさを引き出す、男性にとって不可欠なホルモンです。今回は、この「テストステロン」について、どのような役割を果たし、増やすとどんなメリットがあるのか、『アンファーからだエイジング』の記事からピックアップしてご紹介します。テストステロンの秘密を知って、健康で活力あふれるライフスタイルを手に入れましょう！

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教えてくれたのは泌尿器科教授の辻村 晃先生

Profile／辻村 晃（つじむら・あきら）先生
兵庫医科大学卒業。国立病院機構大阪医療センター勤務後、ニューヨーク大学に留学し、細胞生物学臨床研究員を務める。特に生殖医学や性機能障害の治療に注力し、不妊に悩むカップルを数多くサポート。明るくユーモアのある人柄で、気軽に相談できると評判。

そもそも「テストステロン」とは？

テストステロンは、男性ホルモンの代表格です。実際、男性ホルモンの95%を占めており、「男性ホルモン＝テストステロン」といっても過言ではありません。男性の体内では主に睾丸で生成され、このホルモンが男性らしい体つきや行動、思考を形成する大きな役割を担っています。

テストステロンの効果は多岐にわたり、精神的・肉体的な活力の維持はもちろん、性機能（勃起力や性欲）、生殖機能、さらには記憶力や認知力にも深く関与しています。つまり、男らしさを象徴する多くの要素がテストステロンに影響されているのです。

テストステロンは男の元気とやる気を左右するバロメーター！

テストステロンは、男性の活力と健康を支える「男らしさ」を象徴するホルモン。このホルモンの分泌は20〜30代がピークで、この時期の男性は最もエネルギッシュ。しかし、この「男ざかり」を過ぎると、テストステロンの分泌は徐々に減少し、気力や体力の低下を感じることが増えてきます。

仕事でのパフォーマンスが落ちたり、「昔はもっとできたのに……」と感じることがあるかもしれません。このようなモチベーションの低下や気分の落ち込みも、テストステロンの減少が原因となっている可能性があります。実際、うつ症状を抱える男性のテストステロン値が低いことが確認されています。

特に注目すべきは、性機能への影響。テストステロンが減ると、勃起力の低下や性欲の減退といった男性機能の衰えが顕著になります。わかりやすいサインとして、「朝勃ち（早朝勃起）」が少なくなることが挙げられます。年齢とともにこの現象を感じる人も多いでしょう。

テストステロンは、男性の活力の源。不足すると、以下のような不調が現れることがあります。

• 疲れやすい、または疲れが取れない
• 睡眠不足
• 精神的に落ち着かない
• 不安感、うつ症状、イライラ感、パニック障害
• 集中力ややる気の低下
• 性欲の減退
• 朝勃ちがなくなる

これらの症状に心当たりがあるなら、テストステロンの重要性を見直してみるべきかもしれません。

テストステロンが減少するとメタボ一直線!?

中年男性にとって、テストステロンの減少が影響するのは単なる気力低下だけではありません。テストステロンの低下は、肥満や高血圧、高脂血症、高血糖など、いわゆる生活習慣病のリスクを大幅に高めます。そう、メタボリックシンドローム一直線の状態に陥りやすくなるんです。それに加え、これらのメタボリスク要因が複合すると、動脈硬化が進行しやすくなり、心血管系のトラブルが増える可能性もあるといわれています。健康診断で「メタボ予備軍」と診断される中年以降の男性にとって、これは納得のいく話ですね。

さらに、テストステロンの分泌が減るとホルモンバランスが崩れ、「男性更年期障害」に陥ることも。ただし、症状の出方やテストステロンの低下具合には個人差があるため、数値が低くても問題なく過ごせる人もいます。