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TOMORROW X TOGETHER、デビュー5年で夢の東京ドームを実現 「次は必ず元気な5人で戻ってきます」BEOMGYUの悔し泣き、SOOBINの感涙で MOAとの絆も深まった“約束”の1日

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TOMORROW X TOGETHER、デビュー5年で夢の東京ドームを実現 「次は必ず元気な5人で戻ってきます」

Bad Boyなステージで客席のボルテージは最高潮

スローな「Trust Fund Baby」をしっとりと聞かせると、ユニットステージへ。BEOMGYU、TAEHYUN、HUENINGKAIの「Quarter Life」ではノリよく踊る2人に合わせてBEOMGYUも上半身でダンスし、最後は3人で仲良く決めポーズ。SOOBINとYEONJUNの「The KILLA」は、大人モード全開のセクシーな振り付けに会場は興奮のるつぼへ。ブラックとホワイトのタイトな衣装が2人の魅力をさらに引き立て、年上メンバーらしい実力とビジュアルで観客を圧倒。ついさっきKARAのダンスを可愛く踊っていた人と同一人物とは思えない豹変ぶりだった。

VCR後の「Back For More」ではBEOMGYUが担当していたオープニングのダンスパートをTAEHYUNにバトンタッチ。さらに「Tinnitus」ではお決まりの腹筋公開を担当し、MOAからの声援をひとり占め状態に。ここまで少年らしい青春テイストの曲が続いていたが、このセクションから一気に大人の成熟したムードにチェンジ。ギターサウンドを盛り込みロック調にアレンジされた「PUMA」と「Good Boy Gone Bad」ではステージに炎が上がる演出で情熱的にパフォーマンスし、まさに〝Bad Boy〟に変身。儚げな少年から一変した激しいダンスと歌に会場の盛り上がりも最高潮に。YEONJUNが振り付けに参加した「Growing Pain」ではHUENINGKAIがギターのピックを噛む仕草で割れんばかりの歓声が沸き起こったが、このあとのMCで「ピックを噛む表情をもう一度」とリクエストされると小道具のピックを落としてしまう可愛らしい失敗を見せ、ステージとのギャップが炸裂。代わりに衣装についていたリボンをピックに見立てて唇にはさむ表情を披露してくれ、逆にそれを見せてもらっていいんですか!?と、MOAも熱狂。

TOMORROW X TOGETHER、デビュー5年で夢の東京ドームを実現 「次は必ず元気な5人で戻ってきます」

白と水色の爽やかな衣装に着替えると、高音が美しい「Dreamer」と新曲の「ひとつの誓い(We’ll Never Change)」で儚げな魅力を全開に。特に、リボンをハープの弦に見立てた「ひとつの誓い(We’ll Never Change)」のパフォーマンスは東京ドームという広い会場でも抜群の美しさ。

曲後のMCでユニット曲について振り返ると、「The KILLA」のダンスをHUENINGKAIが気に入っており、一緒に練習していたとSOOBINが暴露。「見たいですよね?」と振られると、アカペラに合わせてサビのダンスを披露。腰を回す動きでMOAから大歓声を浴び、「どうですかMOAちゃーん!」とうれしそうににっこり。ここで残り1曲であることが明かされ、YEONJUNから「準備をしながら悩みが多かったけど、MOAに会ったら心配がなくなりました」と感謝の言葉が送られた。HUENINGKAIも「一生僕たちとMOAすると約束できますか?」と会場のMOAと約束を交わし、「 I’ll See You There Tomorrow」を水色のペンライトの海の中で歌い上げた。

TOMORROW X TOGETHER、デビュー5年で夢の東京ドームを実現 「次は必ず元気な5人で戻ってきます」

ステージ最終盤で交わしたMOAとの永遠の約束

アンコールをリクエストする声が響くなか、ペンライトを使ってACT PROMISE MOA、ACT PROMISE TXTの文字が映し出され、会場はTXTへの愛でいっぱいに。ゆっくりと客席がイエローの光で満たされると、オープニングと同様のモールス信号が流れてツアーグッズを身に着けたメンバーが登場。アンコール1曲目の「Magic Island」をロマンチックに歌い終わると、YEONJUNが「MOAでいっぱいのこの場所を忘れないと約束します」、SOOBINは「メンバーとMOAがいれば、これ以上望むことはないです」とMOAとメンバーへの愛を示した。BEOMGYUが「指切りげんまん! 僕たち永遠に一緒、約束!」と手を挙げると、MOAも「ようやく会えたね、約束の場所で」と書かれたスローガンを掲げ、メンバーを驚かせる。実はメンバーもメッセージを準備していることが明かされ、「せーの、じゃーん!」の合図で「ここでMOAと永遠の約束をするよ」という逆スローガンも公開された。

そしてラストのコメントへ。

コメント中、ここまでずっと明るい笑顔を見せていたBEOMGYUだったが、悔しさを抱えていたことを明かし、こらえられずに涙がこぼれてしまう。いつも天真爛漫なBEOMGYUの涙にすぐにメンバーが寄り添い、なぐさめる姿に胸を打たれる。同様に、東京ドームを10年間夢見てきたと語るSOOBINも涙で言葉をつまらせた。2019年3月にデビューした彼らはパンデミックの影響を受け、無観客や声出し禁止のコンサートを経験している。観客あり、声出しOKの公演が叶ったのはデビュー4年目、そんなグループのリーダーであるSOOBINだからこそ、東京ドームに対する思いはひときわ大きかったのだろう。HUENINGKAIが「SOOBINさんが、東京ドームに立ちたいってずっと言ってたんです」と語り、5人でハグを交わす姿を見て、今日の公演で彼らの絆がさらに強くなったことを確信した。YEONJUNはSOOBINの涙を止めるように「本当に可愛いですね。ずっと泣かせたくなるよ〜」といたずらっぽくつぶやき、長男らしいフォローを見せていた。

TOMORROW X TOGETHER、デビュー5年で夢の東京ドームを実現 「次は必ず元気な5人で戻ってきます」

涙をこらえながら「最後の曲です! これまでTXTでした!」とSOOBINが締めの挨拶をし、「Miracle」が流れる。BEOMGYUは中央で、4人はアリーナに伸びたそれぞれの花道で歌っていると、BEOMGYUが涙で歌えない状態に。いち早くそれに気がついたHUENINGKAIとYEONJUNが駆け寄り、BEOMGYUを抱きしめる。SOOBINとTAEHYUNも駆け寄り、5人で寄り添いながら歌う姿はTXTのあり方そのもののようだ。「Miracle」はメンバーが制作に関わった曲だが、彼らは〝奇跡〟を思うときに「このメンバーやMOAがそばにいてくれること」だと語っている。曲が終わると、メンバーがBEOMGYUを順番におんぶしてすべての花道へ連れていき、全方向のMOAへ感謝を伝える。「最後はみんなで歌いましょう」と「紫陽花のような恋 (Hydrangea Love)」を会場と一体になって歌い、エンディングへ。HUENINGKAIは「今日、月がキレイですね!」とお気に入りのフレーズで愛を伝え、BEOMGYUは「今日はMOAのみなさんのおかげで本当に幸せでした。次にくるときは、僕がみなさんを幸せにしてあげますね!」と約束。

10年思い続けた夢の舞台、その初日をやりとげた5人の絆はさらに強く、固いものになったことだろう。最後のコメントでメンバーの家族が韓国から見に来ていることが明かされたが、「息子たちが東京ドームに立つ姿を見てくれました!」と語る表情は自信に満ちていた。ファンと共に成長し歩んでいくTOMORROW X TOGETHERというグループが、残りのドーム公演でどのように進化していくのか楽しみだ。

この記事を書いた人

女性誌編集部にて8年間勤務後、フリーの編集者・ライターに転身。現在は主にメイク、ヘアアレンジ、ティーンカルチャーなどの記事を担当。得意なジャンルはインタビュー、美容、コスメ、音楽(とくにK-POP)。ジャンルを問わず、足を運ぶライブは年間30本ほど。

Website:https://smartmag.jp/

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