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連載フォトグラファー田中利幸のガジェット“ガチ”レビュー

目を引くデザインに優れた音質のおすすめ完全ワイヤレスイヤホン。Nothing Ear (2)はEar (1)から正統進化

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目を引くデザインに優れた音質のおすすめ完全ワイヤレスイヤホン。Nothing Ear (2)はEar (1)から正統進化

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Nothing は2020年にロンドンを拠点として設立された会社です。同社は「テクノロジーを再び楽しいものにすること」を目的として掲げています。この目的の上に2年の間に、タイム誌による「2022年最高の発明」に選ばれたPhone (1) をはじめ、オーディオ製品のEar (1) ・Ear (stick) などの魅力的な製品を、精力的に生み出しています。

「色々使ってみなくちゃ気が済まない 」〜 フォトグラファー田中利幸のガジェット”ガチ”レビュー 〜の連載第15回は、そんなNothing から新たに発表された、初の第2世代製品の「Nothing Ear (2)」をいち早く実機レビューしたいと思います。

今回紹介するアイテム
Nothing Ear (2)
¥22,800

開封からワクワクさせてくれるNothing 製品

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シンプルで無駄のないデザインの外箱には、Ear (2) の写真が大きくプリントされています。

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Nothing 製品ではおなじみの赤いタブを引っ張り、ぐるっと一周させることで、開封することができます。
キレイに開封するために、ちょっとした緊張感を持ちながらの開封作業は製品への期待感を高めてくれます。

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箱の中には、イヤホンケース・本体、交換用のイヤーピース、充電ケーブル、説明書などがきれいに収まっています。

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イヤーピースは3サイズが付属しています。イヤホンにはMサイズが取り付けられていました。
サラサラとしたさわり心地の、柔らかいシリコンのような素材で、耳へのフィット感が良さそうです。

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付属の充電用USBケーブルは、両端がUSB-Cです。ACアダプターは付属していないので、別途用意する必要があります。
ケーブルは約30cmくらいと、やや短めです。

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太めのケーブルは透明の被膜に覆われていて、しっかりとした作りです。シンプルながらも高級感のあるケーブルはイヤホンとの親和性が高く、ケーブルひとつからも、Nothing の製品に対するこだわりが感じられるようです。

シンプルながらも都会的でスマートなデザインのイヤホンとケース

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Ear (1) のデザインを踏襲したシンプルでスタイリッシュなデザインのケースです。
特徴的なクリアデザインは、ひと目でNothing 製品と分かるデザインコードとなっています。

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ケースの側面には充電用のUSB-C端子とペアリングなどに使用する物理ボタンが付いています。
無駄を省いたソリッドなケースは、側面から見ても美しいデザインです。

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イヤホン本体もケースと同じでクリアを基調としたデザインとなっています。
Nothing Ear (2) の表記以外は何も書かれておらず、イヤホンの左右は、赤と白の丸い部分で見分けることができます。

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ケースにも赤と白の丸があり、充電時はどちらにイヤホンを装着するかがひと目で分かるようになっています。

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ケースは約55mmの正方形です。

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厚みは約22mmとコンパクトなので、持ち運びでポケットに入れていてもかさばらず、携帯性が良いです。

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ケースの充電は有線・ワイヤレスのどちらにも対応しています。
ワイヤレス充電は最大2.5WのQi認定済みとなっています。
全体的な電力消費を削減および最適化するチップを採用したことにより、バッテリー持続時間が延長されています。ケースが満充電の状態で、最長36時間の再生が可能です(ANCオフの場合)。イヤホン単体でも6.3時間の長時間使用ができます。
ANCをオンにした状態でも、イヤホンのみで4時間の再生時間なので、通勤・通学などでの使用では必要十分なバッテリー持続時間です。

Ear (1) でのフィードバックを受け、進化したEar (2)

Nothing の最初のオーディオ製品であるEar (1) の市場でのフィードバックから学んだことを活かし、Ear (2) は開発されました。

目を引くデザインに優れた音質のおすすめ完全ワイヤレスイヤホン。Nothing Ear (2)はEar (1)から正統進化 目を引くデザインに優れた音質のおすすめ完全ワイヤレスイヤホン。Nothing Ear (2)はEar (1)から正統進化

ケース単体で約52g、イヤホンは片側で約5gとEar (1)と比べ軽量化されています。

目を引くデザインに優れた音質のおすすめ完全ワイヤレスイヤホン。Nothing Ear (2)はEar (1)から正統進化

イヤホンのこの部分に収められた、11.6mmのカスタムドライバーは最適化され、独自のデュアルチャンバー設計により空気の流れを見直しています。
マグネットも改良されており、ハード面でEar (1) から進化しています。
他にもアンテナ位置を見直すことで、Bluetooth接続の安定性が増していたりと、ユーザーの満足度をより高めるための改良が随所に施されています。

さらにNothing X アプリケーションを使用することで、よりパーソナライズされた設定にすることができます。

目を引くデザインに優れた音質のおすすめ完全ワイヤレスイヤホン。Nothing Ear (2)はEar (1)から正統進化

イヤホンを耳に装着し、アプリ上からイヤーチップ装着テストを実施することで、最高のオーディオ体験と快適さを得るために、イヤーチップが耳にピッタリとフィットしているかをテストします。今まで何となく装着していたイヤホンですが、アプリ上でフィット感のテストが可能なので、より正確に自分の耳に合ったイヤーチップを選択することができます。

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自分に合ったイヤーチップが確認できたら、次に聴力テストを行います。
このテストにはMimi(医療機器に関して認定された聴力検査アプリ)を用いています。5分間の聴力テストで、使用者それぞれのヒアリングIDを作成します。このテスト結果に応じて、イコライザー設定を調整し、リアルタイムで動的な補正が実施されます。
パーソナライズされたサウンドは、「弱め」・「推奨」・「強め」から効果の強弱を選ぶことができ、さらに強度を0〜100%の間で好みに合わせて調整可能です。

アクティブノイズキャンセリング(ANC)もより進化しています。目を引くデザインに優れた音質のおすすめ完全ワイヤレスイヤホン。Nothing Ear (2)はEar (1)から正統進化

テストを行うことで、よりパーソナライズされたノイズキャンセリングが使用できます。ノイズキャンセリングの強弱は単純な低〜高だけでなく、アダプティブモードを選択することが可能です。アダプティブモードを使用することで、環境内の雑音を検出し、それに合わせたノイズキャンセリングレベルをEar (2) が自動的に調整してくれます。周囲の騒音に合わせたノイズキャンセリングレベルの調整は、バッテリー持続時間の延長にも貢献しているようです。

目を引くデザインに優れた音質のおすすめ完全ワイヤレスイヤホン。Nothing Ear (2)はEar (1)から正統進化

最大2つのデバイスと同時に接続可能なデュアル接続が可能になりました。
この機能を使うことで、PCとスマートフォンに同時に接続し、PC作業中にPCで音楽などを再生しつつ、スマートフォンへの着信があったときにはそのままイヤホンで電話に出ることが可能になります。自動的にPCでの再生が停止し、スマートフォンの着信がイヤホンから聞こえるシームレスな接続性はイヤホンの利便性を上げてくれる嬉しい進化です。

目を引くデザインに優れた音質のおすすめ完全ワイヤレスイヤホン。Nothing Ear (2)はEar (1)から正統進化

イヤホンのステム部分にボタンがあります。
ボタン操作で曲の再生やスキップなどの操作が可能です。

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このようにステック部分をつまむようにして操作するのですが、イヤホンを装着しているとこの操作が少しやりづらいです。ボタンを押すためにイヤホンをつまむと、イヤホンが外れそうになったり、長押しするつもりなのに1度押しになってしまい、再生が停止してしまったりと慣れるまでは操作感にイラッとする場面もありました。

デザインだけじゃない。プレミアムなサウンド体験

上記のように、よりユーザーの利便性や快適さをアップさせてくれる進化を遂げたEar (2) ですが、イヤホンで1番肝となる音質はどうでしょうか。

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イヤホン本体が軽量なので、ドライバー部分は大ぶりですが装着感は良好です。

今回のレビューでの視聴環境は、
ANC オン(アダプティブモード)
パーソナライズされたサウンド オン(推奨値、強度100%)
イコライザ バランス
で、静かな室内・日中の騒音のある屋外の両方でiPhoneのミュージックアプリでハイレゾ音源を中心に試しています。
イヤホンを装着してみて最初に驚いたのは、ANCの強力さです。日中、車通りも多い屋外ですが、ほとんど周りの騒音が聴こえないくらいの静寂に包まれた感覚になります。強力なANCのおかげで、屋外などの騒がしい環境でもあまり音量を上げなくとも、快適に音楽を聞くことができます。
音質は、低音から高音まできっちりと過不足なく鳴らしてくれる印象です。クリアに響く高音は、耳に刺さる嫌な感じはなく、キラキラと明瞭に聴かせてくれます。低音はやや物足りなさを感じる部分がありますが、聴き疲れしないちょうど良い具合です。イコライザで低音を強調してあげると、ドンシャリ感が増し迫力が出ますが、ややくどい感じがあり、個人的にはEar (2) のイコライザはバランスがちょうど良いと思います。
音の広がりや解像感が良く、定位がしっかりしているのと、強力なANCによる静寂で、クラシックなどを聴くとコンサートホールのようなゴージャスな響きが感じられます。
普段は有線イヤホンを愛用しているので、ワイヤレスイヤホンの音質に関してはそこまで期待していませんでしたが、良い意味で期待を裏切ってくれる良質なリスニング体験が出来ます。

目を引くデザインに優れた音質のおすすめ完全ワイヤレスイヤホン。Nothing Ear (2)はEar (1)から正統進化

Ear (1) のフィードバックを受け、より使用者それぞれに寄り添うように進化したEar (2) 。ひと目でNothing 製品と分かる、スタイリッシュなデザインはもちろん、長時間のバッテリー持続時間やワイヤレス充電、強力なANCなどのワイヤレスイヤホンに求める基本的な性能を高水準で満たしつつ、プレミアムなリスニング体験のためのパーソナライズなど、ワンランク上の機能も備えています。
他の人とちょっと違ったオシャレなイヤホンを探している方も、より良い音質のワイヤレスイヤホンを求めている方も、どちらもきっと満足できるNothing Ear (2)は、おすすめのワイヤレスイヤホンです。

販売時期に関して

3月23日(木)より全世界に向けてNothing.tech(Nothing 公式サイト)で数量限定で先行販売がスタートします。
加えて、日本を含むKithの実店舗でも、同日よりEar (2)を一足早く手に入れることができます。
また、日本では、3月30日(木)よりNothingのグローバルパートナーを通じて全国販売がスタートします。
全国発売に先立ち、3月28日(火)より予約販売の受付を開始します
 
3月23日(木)Nothing.tech、Kith Tokyo
3月30日(木)※3月28日(火)より予約販売受付

実店舗およびオンライン ― MoMA Design Store、二子玉川 蔦屋家電、ヨドバシカメラ、ビックカメラ、ヤマダ電機、ケーズデンキ、 e☆イヤホン、池部楽器店パワーレック
オンラインのみ ― HATCH、NTTぷらら、ひかりTVショッピング、エディオン、上新電機
仕様の詳細は、nothing.techでご覧いただけます。
最新情報は、InstagramDiscordTwitterでNothingをフォローしていただくか、
ニュースレターを購読することでご確認いただけます。 

商品に関するお問合せ先
Nothing Technology https://jp.nothing.tech/pages/contact-support

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この記事を書いた人

田中利幸

田中利幸

本業はフォトグラファー。雑誌・WEB など、人物撮影から物撮りまで幅広く活躍中 。高校時代に PC にハマり、独学でプログラミングを学び簡単なゲームなどのプログラミングをしていた。 仕事での撮影や PC 作業など“効率よく快適に”をモットーに、最高に快適な環境を作るべく、機材やガジェットを日夜探し求めている 。趣味で機材・ガジェットなどの買ったものをレビューするブログ「Tanaka Blog」を運営。

Twitter:@Tanaka__photo

Instagram:@toshiyuki_tanaka_photographer

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