人気YouTuberせりしゅんのSNSの使い分け。告知はTwitter、新規層開拓はTikTok…… | VAZらせ講座
執筆者: ライター・エディター/小林大甫
大手YouTuber事務所であるVAZとの連載インタビュー企画【VAZによるVAZらせ講座】。第4回は前回(第3回はこちら)、自身の学生生活からVAZに加入するまでのシンデレラボーイストーリーを語ってくれたせりしゅんさん。今回は動画制作やSNS運用、そして今話題の自身がプロデュースするファッションブランドについて伺いました。彼が、そして彼のYouTubeが愛され、VAZる所以(ゆえん)がきっとわかっていただけるはずです。
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伝えたいことを
きちんと伝えるために、
どれだけ多忙でも
自分で動画は作り続ける
――VAZに入ってから本格的にYouTuberとして活動していくことになるわけですが、動画制作の難しさは感じましたか?
せりしゅん そうですね。当時はTikTokでのショート動画の経験しかなかったので、YouTubeに関しては右も左もわからない状態。なので入りたての頃はVAZのスタッフさんが編集をしてくれていましたね。でも、やっぱりまわりも自分で編集している人が多かったので、それこそテオくんだったり、ジュキアだったり、事務所のメンバーの動画作りを見させてもらいながら勉強していきました。半年もかからずに自分で編集するようになりましたね。今でも僕がやっていますし、今後もできる限り自分で編集していきたいと思っています。
――そのまま編集をスタッフさんや他の人に任せることもできたと思いますが、ご自身で編集するこだわりみたいなものがあるのでしょうか?
せりしゅん こだわりというか、やっぱり自分で考えて企画して撮影したものなので、意図している形で皆さんに観ていただきたい想いがあるんですよね。人に任せることでそれができないというよりも、自分がやりたい気持ちが強いのかもしれません。あとは僕の動画の場合、自分以外の人に出てもらうケースが多いので、その人たちが損をしないように、絶妙なニュアンスが必要になってくると思うんです。ひとりだけじゃないからこそ、そのあたりは僕が一番わかるし、気をつけたい部分なのでそれもあるかなと思います。
――編集している中で特に気をつけていることは?
せりしゅん テンポ感ですかね。僕の動画って日常的なことや誰かと話したり、どっか行ったりみたいな内容が多いので、撮影は基本長回しなんですよね。実は結構な時間回していたりもして。それをそのままにしちゃうと観ている方も退屈しちゃうかな〜と思うので、うまい具合にカットして繋いで効果音を使ったりして、テンポ良く観ていただけるように意識しています。でも、本当に長回しして編集するのって大変で……(笑)。今も編集できずにデータだけある状態のものが何本かあるんですよね。
――場合によってはお蔵入りも……?
せりしゅん 昔1本だけ……。でも本当はお蔵入りは避けたいんです。せっかく撮ったし、きっと面白いって思ってもらえるはずなので。今あるデータのものはなるべく皆さんにお届けしたいと思っているのでお待ちください!頑張ります(笑)。
――動画を作る上で基本となる企画はどのように考えていますか?
せりしゅん まずは企画というよりも、どれだけコンスタントに動画をアップするかを考えています。ありがたいことにいろんなところでお仕事させていただけるようになったので、昔よりも少なめですが、週1本はマストで、できれば週2本上げたいと思っています。その上で僕の場合は男女系のコラボ動画やデート・恋愛ものが伸びる傾向があるので、ひとりの動画を挟みつつ、伸びる企画を「誰と」「何を」を変えながら考えていますね。
――観られる傾向をしっかりと分析しているんですね。
せりしゅん そこまで深く分析しているわけではないですが、再生数はわかるので伸びた動画は把握しています。忙しいことを理由にクオリティが下がることだけは避けたいので、出す動画のクオリティは担保し続けたいなとは思っています。
――ちなみに動画の視聴やファンの方々はどういった割合なんですか?
せりしゅん 先ほどの伸びる動画を踏まえても、やっぱりメインの視聴者層は10代20代の女性ですね。ただ、嬉しいことに男性も結構観てくれていて。ジュキヤの動画から知ってくれている人が多いんですが、それもあって男女比は7:3から6:4くらいなんです。
――動画を観てもらう上で大切なサムネイルとタイトルについてはどのように作っていますか?
せりしゅん 今までの経験というか、それこそ伸びた動画のサムネをベースに考えることが多いですね。あとは自分の企画と似ている動画を探して参考にしたり。ただ、編集も一緒ですけどひとりでやっていると、「本当にこれが正解なのか?」って迷うときがあるので、そんなときは何パターンか用意した上でクリエイターの友達に相談することもありますね。「これ、どれがいいかなぁ?」みたいな。
一本の道からさらに枝分かれする
今後のせりしゅんの未来予想図
――YouTubeだけでなく様々なSNSを上手に使い分けている印象ですが、どのような意識で運用しているのでしょうか?
せりしゅん 昔はただ何かを上げればいいやっていう精神だったんですけど(笑)。よくよくそれぞれのSNSの特徴を考えてみたら、使い分けしたほうが便利なんじゃないかなって思うようになって。最近だと、告知はTwitter、瞬発的な告知はInstagramのストーリーズ、新規の人に向けてTikTokという感じで分けることが多いですね。情報を広く伝えるにはTwitterが便利ですし、タイムリーな情報にはストーリーズが最適だし、やっぱりフォロワーが増えやすいのはTikTokだと僕は思っています。
――最近ではYouTube活動以外にも活躍の場を広げていますね。
せりしゅん 本当にありがたいことですよね。MVや広告などで起用していただけるようになって、今まで僕を知らなかった方々が知ってくれるようになりました。
――自身のファッションブランドのアイテムも、今シーズンはかなり本格的ですよね?
せりしゅん 2年前からやらせてもらっているんですが、冬に1〜2着出してるくらいでブランドっていう規模では全然なかったんですよね。ただ、今季は楽しみにしてくれている人が多くいらっしゃるのを知って力を入れてみようと。基本的には自分も服が好きなので、自分が着たい服を作って、それをファンの皆さんにも着ていただくこと。今回『S. 』ってロゴを入れているんですけど、僕のイニシャルとブランクにしている部分は着てくれる人をイメージしていて。着る人があっての服になるといいなという思いで作りました。
――今後も服作りは継続していきますか?
せりしゅん そうですね、ぜひ続けたいです。まだブランドにはしていませんが、ゆくゆくはブランドにしたいですし、僕のことを知らなくても服がいいと思ってもらえたらいいですね。
――YouTube活動としての今後の展望は?
せりしゅん まずは先ほども言ったようにコンスタントに動画をアップしていくことですね。あとは、僕はやっぱり誰かとするほうが楽しいのでグループとしてもやっていきたいです。
――最後にこれからYouTuberを志す人に向けてメッセージを!
せりしゅん 僕が今ここにいられるのはひとりの力ではなかったって思っています。僕自身が何かに突出しているとは思わなかったし、自分に自信があったわけでもなかったので。でも、そんな人でもこういうキラキラした場所に来られるんですよね。だからこれから目指す人も、もちろん自信があって突出した個性があるならひとりでやってみるのもいいですし、そうは思わなくても憧れがあるなら、友達だったり人を頼ってやってみるのもいいんじゃないでしょうか。
(了)
Profile/せりしゅん
本名は芹沢瞬(せりざわ・しゅん)。1997年2月8日生まれ、静岡県出身。VAZ所属クリエイター。SNSの総フォロワー数は100万人を超える。大学統一ミスターコンテストで準優勝した甘いマスクが特徴。人懐っこい笑顔と抜群のトーク力で、10代20代を中心に人気を獲得。近年はYouTube以外にも俳優・声優・モデルなどの活躍の場を広げており、自身でプロデュースするファッションブランドにも多くの注目を集めている。同ブランドの商品はZOZOTOWNにて販売中。ZOZOTOWNにてせりしゅんで検索を。
せりしゅん公式YouTubeチャンネル【せりしゅん】
せりしゅん公式Twitter
せりしゅん公式Instagram
YouTuber事務所・VAZとは?
2015年設立の老舗インフルエンサープロダクション。SNSで活躍するインフルエンサーのマネジメントとして、SNS活動のサポートや、テレビ・映画・誌面等へのプロモートを行う。インフルエンサー希望、モデル・俳優・タレントへの展開を見据えた育成など、新人開発もおこなっている。
所属タレント:星乃夢奈(ゆな)、ぷろたん、コスメヲタちゃんねるサラ ほか
写真=大村聡志
インタビュー&文=小林大甫
この記事を書いた人
大学卒業後、アパレル会社へと勤務したのち出版社へと転職。メンズファッション誌の編集を経て、フリーランスのエディター兼ライターとして独立。服、アイドル、車、野球を生き甲斐にしています。あとはお酒。最近は自宅の仕事用ガジェットを揃えることに夢中!
Instagram:@d.kbys_badw
Website:https://smartmag.jp/
お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
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