元ザ・コインロッカーズの森ふた葉は常に“食べたい、叩きたい”。そして甲殻類とあいみょんが好き【web連載「シゼンタイのU25」】
『smart』でもお馴染みの人気スタイリスト・“徳さん”こと徳永貴士さんが、これから注目されるであろう才能溢れる25歳以下の若手に突撃インタビューするweb連載「シゼンタイのU25」! 徳永さん自身がスタイリングした衣装でチェキを使って撮影し、ゲストから話を聞き出し、飾らない自然体(シゼンタイ)の姿を読者に知ってもらおうってワケです。
「表参道ヒルズのクリスマスツリーが圧巻すぎた」レンズを“4万枚”使用した“8.4m”のクリスマスツリーにうっとり♡
第6回のゲストは、昨年末に惜しまれつつも解散した秋元康氏プロデュースのアイドルバンド「ザ・コインロッカーズ」の選抜メンバーとしてドラムを担当していた森ふた葉さん! 現在はYouTubeなどのSNSに軸足を移し、日々精力的に活動する彼女。本気で取り組んでいたバンドの解散、そこで感じた喪失感、さらに活動再開までの日々。秘められたその胸の内から、20歳を目前に控えた現在の心境など、“19歳の素顔”を徳さんがいかに引き出すか? それでは、スタート!
二十歳へのカウントダウン
芝居にバラエティに音楽活動にと
可能性の花咲く手前の森ふた葉
TOMMY:まずは恒例の自己紹介からお願いします。
森ふた葉(以下、森):兵庫県出身の19歳、森ふた葉です。趣味はドラムを叩くこと、作詞・作曲、食べること、自然を見に行くこと……です!
TOMMY:ドラムは特技でもあり趣味でもあるということですかね。
森:そうですね。叩くことが好きで。
徳永貴士(以下、徳永):言い方ね、別の意味で聞こえちゃう(笑)。そもそもドラムをやるようになったきっかけは?
森:ゲームの『太鼓の達人』が好きで、おばあちゃんにゲームセンターに連れていってもらってやっているうちに、リズムを刻むのがすごく楽しくなっていって。その後、和太鼓で叩くことに本格的にハマって、行き着いた先がドラムでした。
TOMMY:ザ・コインロッカーズ時代から知っている方も多いかと思いますが、改めてこれまでの経歴を教えてください。
森:ザ・コインロッカーズにはドラム希望で加入しました。元々が選抜制だったので1stシングルで選抜メンバーに選んでいただいて、そこからはずっとドラムとしてチームに貢献できるように頑張っていました。
TOMMY:ドラムだけでも複数人いましたよね。
森:最初は6人くらいいました。
徳永:ドラム多すぎじゃない?
森:そうなんですよ、でも、7人とかいたパートもありましたからね。1stシングルだって9人編成なのに、ギター3人、アコギ1人みたいな。そのときはドラムが1人でしたが、13人編成になった2年目からは3人に(苦笑)。
TOMMY:結構イカレてますね(苦笑)。リレー式にフレーズごとに交代するんですか?
森:いえ、ずっと一緒に弾くんですよ。でも、それがまたいい感じにまとまるんですよ!
徳永:俺も昔、ベース4人でバンドを作ろうとしたことがあるなぁ。ずっと低音だけ奏でるみたいな。
森:お洒落ですね。
TOMMY:ま、そんな話は置いときまして……で、2019年に『憂鬱な空が好きなんだ』にてメジャーデビューし、2021年12月末に惜しまれつつもグループが解散。
森:1年目のスタートダッシュはいい感じだったんですが、「これからさらに頑張るぞ!」ってときに、コロナ禍になってしまって……メディア出演やライブ自体も中止になったり、メンバーに陽性者が出たりして出演機会も減少していって、 メンバーのモチベーションもどんどん下がっていっちゃう状況に……。
徳永:そうだよね。走り続けているうちはアドレナリンも出ているけど、一度足を止めちゃうとね。
森:なので、本当に何もせずに2カ月くらい経ったあたりで休止期間に入りました。配信はするけどライブなどの活動は停止するっていう。そこで結構、気持ちが落ちちゃって……。
TOMMY:その後、森さん自身も一時活動休止に。
森:ファンの皆さんも心配してくれていたし、自分も芸能活動を続けたい気持ちが強かったので「どういう形になるかは分からないけど、絶対に戻ってきます!」と宣言して、少しお休みして、今年1月に活動を再開しました。
TOMMY:そして心機一転、事務所も変わって。
森:そうですね、「今後どうやって活動していこうか?」 「本当にやりたいことは何か?」って自分と向き合って色々と考えた結果、「ザ・コインロッカーズ時代に得たものに頼らず、一からソロでやっていきたい」という気持ちが強かったので、 今の事務所に入って頑張ることを決意しました。
徳永:なるほど、色々あったんだね。それで今は、東京で一人暮らしなの?
森:はい。上京4年目で、一人暮らしを満喫しています! 好きなときに寝て、好きなときにご飯を食べてっていう生活が楽しくて、もう家族とはちょっと住めないかも。実際、帰省するとちょっとシンドく感じちゃったりするようになりましたし。
TOMMY:と言ってはいますが、YouTubeで紹介していたお母さんからの仕送りの品々からは、家族との良好な関係が垣間(かいま)見えました。仕送りはよく届くんですか?
森:いえ、そんな頻繁(ひんぱん)には届かないですし、あれは母が結構奮発したんじゃないかなって。
TOMMY:ぼっかけスジ肉、シメサバ、ガトーショコラロールケーキ、手作りの猫ちゃんクッキーなど。どれもめちゃくちゃ美味しそうでした。
徳永:え? “ぼっかけ”って何?
森:知りませんか? 牛すじ肉と薄切りのコンニャクを甘辛く煮込んだ料理。あ~、それ人生損してますよ!
徳永:マジかぁ〜。でも、普通は仕送りって、インスタントラーメンやパスタ、米に野菜とか支援物資的なイメージじゃん。これはもう完全にお取り寄せグルメのレベルでしょ(笑)。お母さんの得意料理なの?
森:母がフード系のお仕事をしているので、スイーツも料理も上手なんですよ。お米や野菜はこっちでも買えるし、パスタやインスタントラーメンはあまり食べないので、「ご飯ができた状態のものをクール便で送って!」とお願いしているんです。
TOMMY:自炊は?
森:結構やっていますよ。特にポテトチップスは好評で自信あります! スライスして揚げるだけで至ってシンプルなんですが、揚げ具合だけでなくジャガイモの大きさや種類にも自分なりのこだわりがあって。男爵(だんしゃく)イモを使うのがふた葉流。
TOMMY:自分で揚げるのって面倒くさくないですか?
森:面倒くさくはありますが、それ以上に揚げたての美味しさには敵(かな)いません!
TOMMY:上京組&一人暮らしの先輩である徳さんから、レシピやテクニックなどのアドバイスってありますか?
徳永:納豆だったら安いところだと3パックセット60円ぐらいで売ってるから、それと卵を買って……。
森:納豆かぁ〜苦手なんです……。家族はみんなめっちゃ好きなんですけどね。私も以前は食べていましたが、苦いじゃないですか。それをわざわざ一人暮らしで好きなものが食べられるのに、買わないよねっていう。
徳永:最近は色んな味のタレ付きがあるじゃない? 梅シソ味とか、あと坦々味も超美味かったよ。
森:え~それは気になる!
TOMMY:一番好きな食べ物は何なんですか?
森:……って聞かれるじゃないですか。う~ん、甲殻類! カニは高くてあまり食べられませんが、エビがめっちゃ好きです。とはいえ、やっぱ焼肉も好きなんですよね……。
TOMMY:では、人生最後の一食には何を食べますか?
森:いいお肉を食べると思います!
TOMMY: やっぱり焼肉ですか?
森:牛丼が好きです。自分でも作るし、お店では吉野家が好きです♪
TOMMY:お肉もいいですけど、健康にもちゃんと気を遣わなきゃですね。
森:なので高校卒業してからは、苦手だった野菜を食べるように心がけています。あと毎日走っています。夜走っていて、帰宅が遅くなったら翌日の朝に。最近はさらに、朝走って夜早く寝ようと決意したところです。要は、朝食を美味しく食べるために体を動かそうっていうだけなんですが(笑)。
TOMMY:良い心がけですね。続いて、音楽の話も聞ければなと。最近のヘビロテ曲を教えてください!
森:あいみょんさんの新曲「3636」を最近よく聴いています。あと、今日は絶対に気合入れてくぞ!ってときには、Hump Back(ハンプバック)さんの『拝啓、少年よ』ですね。すごく自分にとって背中を押してくれる曲です。
TOMMY:ちなみに、好きなアーティストは?
森:Hump Backさんも好きですが、それ以上にずっと好きなのが、あいみょんさん。アコギのスタイルもかなりかっこいいし、ファッションもお洒落だし、ギターと歌声と雰囲気も曲も好きだし、世界観や存在がすべて好きって感じです。
TOMMY:今後はやはりアーティスト活動が主体になりますか?
森:音楽で自分自身を表現することも、作詞・作曲も両方好きだし、自分には音楽しかないと思っていたんですが、バラエティ番組に出演させていただいたり、演技のレッスンを重ねるうちに色々なものに興味を持つようになってきました。ただ演技は本当に大きな壁です。グループ時代にも演技は絶対にしたくないと言っていたくらいですし。「そもそもセリフが絶対に覚えられないのに、それを演技しながら言うなんて絶対に無理です!」 って。でも現金なもので、褒めてもらえると嬉しくて頑張ろうって気持ちに(笑)。叶うのなら、青春キラキラ系作品に出たいですね。同世代の子とわちゃわちゃする役とか。
TOMMY:語彙(ごい)力がないとご自身もお話されていますが、それでは台本を読むのも大変そう。
森:なので最近、百科事典を購入しました!
TOMMY:アナログですね(笑)。アナログといえばカメラもお好きだとか。
森:フィルムカメラが好きなんですが、現像するのが面倒で最近はもっぱらスマホ。写真を撮ることもめっちゃ好きで、空も、ご飯も、友達も暇さえあれば撮っているから写真フォルダが既に数万枚に。最近だと、この写真がお気に入りです。部屋に入ってきた光が綺麗で、なんか歯に見えたので写真を撮って絵を描いたら、ちょっと意地悪なお化けみたいで愛着が湧いちゃって。可愛いですよね❤️
徳永・TOMMY:あら、可愛い❤️
森:あと、最近は自然が好きで。先日、家族で行った北海道でめっちゃいい写真が撮れました。このとき、めちゃくちゃ笑いっぱなしで。良くないですか? やっぱり東京って人も多いじゃないですか。だからか自然の中で青空を見上げたり走り回ったりすると、めっちゃアドレナリンが出るんですよね。
TOMMY:健康的でいいじゃないですか。それと本日の撮影の感想も教えてください!
森:セットアップもミニスカートも好きだけど、トータルで見ると、絶対に自分では着ることのないテイストだったので新鮮でした。タータンチェックがめっちゃ可愛くて、もうドストライク!
徳永:ブランドがヴィヴィアン・ウエストウッドだったので、ちょっと『NANA』をイメージしたロックテイストがいいかなっていうのもありつつ、クールにまとめると普通になってしまうし、可愛くまとめたほうが自然体に近いのかなぁと思ってこんな感じに。最初はあいみょんをイメージしたバンツルックも考えていたけど、 こちらで正解だったね。
TOMMY:森さん自身、ファッションもお好きで、昨年の今頃にもYouTubeで秋服コーデを紹介していました。
徳永:俺はこれが好き!
森:プロの方にチェックされるなら、ちゃんと気合入れればよかった……(汗)。この頃は、シンプルでカジュアルなコーデが多かったんですよね。最近は柄物も好きですし、その時々の気分で、めっちゃフリフリのスカートやピンクのトップスとか可愛い系を着ることもあります。着る服で人って全然変わるじゃないですか。自分の知らなかった一面を知ることができたりもするし、そこが素敵だなって思います。
徳永:そしたら、ギャルにも一回挑戦してみたら? あの頃の安室(奈美恵)ちゃんみたく、タートルネックのニット × バーバリーチェックのスカート × ニーハイブーツみたいな。要はY2Kファッションね。
森:めっちゃ可愛いですよね。ギャルやってみたいです!
TOMMY:挑戦といえば、阿佐ヶ谷姉妹さんのバラエティ番組『阿佐ヶ谷ワイド』に出演された際に、「バイトをしたことがない」という話も出ていましたが。
森:それが最近始めたんですよ! アパレル関係でお仕事しています。
徳永:今ってバイト代も高いよね、それが東京だとなおさら。
森:ですよね、めっちゃ驚きました、地元の友達は時給990円と言っていたから、なんかごめんなさいって。でも、東京は物価が高いから、痛み分けってことで(笑)。
徳永:食べることが好きなら、賄(まかな)い付きの飲食バイトもいいよね。
森:そうなんですけど……きっと太っちゃうからなぁ。家族にも友達にも「絶対に太るから止めたほうがいいよ」って言われているので、 ちょっと手が出せなくて。でもマジで食べることが大好きなので、カフェとかでも働いてみたいなって。
TOMMY:やっちゃえやっちゃえ! さて最近の活動についてもお聞きしましょうか。現在は YouTubeがメインって感じでしょうか。
森:元々は「ドラムを叩いてみた」動画を上げるために、YouTubeチャンネルを開設したんですが、ちょっとVログっぽいプライベート動画を上げたら好反応をいただけて。そこからは頑張ってやっています。ドラム動画はコンスタントに上げていますが、あれも合間を縫って練習をする必要があるので週1は難しくて、月1ペースとか。もうちょっと更新頻度は上げたいですね。
TOMMY:そして今年の12月で20歳を迎えますが、今、どんな心境ですか?
森:めっちゃ怖いです! 大人になりたいし楽しみにしている部分もあるけど、それ以上に怖いっていう気持ちのほうが大きいですね。いくら背伸びしてみても、結局は子供なんですよね。中身は変わらず(苦笑)。
徳永:20歳になったら、まず何をしたい?
森:飛びたい! 私、絶対飛ぶんです。小さい頃から誕生日になった瞬間に、地球にはいなかったぞ! って。しかも、これまで以上に高く飛びたい! あとは、お酒も飲んでみたいですね。甘酒が好きなので、もしかしたら日本酒も好きかもなって。
TOMMY:話もあっちこっちに飛びましたが(汗)、最後に読者へのメッセージをお願いします!
森:まだまだ駆け出し中ですが、私なりに精一杯頑張っていくので、 これからも応援していただけたら嬉しいです。よろしくお願いします!
TOMMY:残り少ない19歳の日々を楽しんでお過ごしください。ありがとうございました!
取材後……
TOMMY:では徳さん、今回の森さんに恒例となっているsmart的キャッチコピーの命名をお願いします!
徳永:関西出身だからノリが良くて面白かったね。トークの仕事も向いてそう。あとドラムを叩くのと食べることが好きっていうのも、なんとなく好感度が高くない? 次回は甲殻類も用意しなきゃなぁ……というわけで、「森ふた葉アワー(→カニだけに) Every day(→エビね) 叩いてEAT(いいと)も!」ってことで、どう?
TOMMY:というわけで、 smart的キャッチコピーは「森ふた葉アワー Every day 叩いてEATも!」に決定です!
(了)
Profile/森 ふた葉
もり・ふたば●2002年12月24日生まれ。兵庫県出身。16歳で秋元康氏プロデュースのアイドルバンド「ザ・コインロッカーズ」のオーディションにドラム担当として合格。2019年に1stシングル『憂鬱な空が好きなんだ』でメジャーデビュー。以降、選抜メンバーとして多数のメディアに出演し活躍。2021年12月、バンドの解散にともない一度は活動休止するも、今年から心機一転、活動再開。音楽活動は自身のSNSにて継続中。
森ふた葉 公式インスタグラム
森ふた葉 公式ツィッター
森ふた葉 公式YouTube 『ふた葉 / FUTABA』
撮影・スタイリング=徳永貴士
ヘアメイク=坂手マキ[Vicca]
聞き手・文=TOMMY
構成=熊谷洋平
この記事をシェアする
この記事のタグ