話題の美女・田鍋梨々花は“脊髄反射ガール”⁉ 好きなものはジップロック、砂肝、白子……♡【web連載「シゼンタイのU25」】

『smart』でもお馴染みの人気スタイリスト・“徳さん”こと徳永貴士さんが、これから注目されるであろう才能あふれる25歳以下の若手に突撃インタビューするweb連載「シゼンタイのU25」！　徳永さん自身がスタイリングした衣装でチェキを使って撮影し、ゲストから話を聞き出し、飾らない自然体の姿を読者に知ってもらおうってワケです。

「ランジェリー姿にも挑戦」日比美思の初写真集タイトルが『朝食ってビュッフェですか』である意外なワケ

第５回のゲストは、女性ファッション誌『Seventeen』の専属モデルとして活躍する一方、演技の世界でも注目を集めている田鍋梨々花（たなべ・りりか）さん！　難病を患（わずら）う天才ピアニスト、キャラ濃いめなツインテールJKなど、様々な役柄を抜群の存在感で演じきる注目の若手女優の“意外な素顔”を、徳さんがいかに引き出すか？　それでは、スタート！

下調べ無用＆予測不能な
田鍋梨々花を深く知るためには
“考えるな、感じろ”

TOMMY：今回のゲストは田鍋梨々花さん！　生年月日は2003年12月24日、そう、クリスマス・イヴ生まれの18歳です。

徳永貴士（以下、徳永）：となると、誕生日プレゼントとクリスマスプレゼントが一緒になりがち。

田鍋梨々花（以下、田鍋）：なので「その２つは分けて！」と両親にお願いしていました。

徳永：それも今となっては「一緒でいいから、その分ランクアップしてほしい！」って感じにならない？

田鍋：それが私の場合、物欲が全然なくって……。それこそ買い物するのも、ミネラルウォーターのペットボトルを箱買いしたり、日常生活で使うボールペンや毎日使う入浴剤とかの消耗品ばかりですし。もちろん可愛いお洋服を見つけたりしたら買うんですが、「これがメッチャ欲しい！」という願望は特になく……。

TOMMY：そんな田鍋さんの好きなショップはドラッグストア。ドラッグストア好きとしては、どこそこのドラッグストアがいいとかってあるんですか？

田鍋：店内に商品がギュッと詰まっているようなお店が好きですね。宝探し感覚が味わえるような。

徳永：よく買うアイテムは？

田鍋：絆創膏（ばんそうこう）やウェットティッシュ……あとはジップロックも大好きです。小学生の頃から保健室の雰囲気がすごく好きだったんですが、ドラッグストアってなんか“保健室”と同じ匂いがするじゃないですか。脱脂綿（だっしめん）とか消毒液とか。それもあって自然とドラッグストアが好きになったんじゃないかなって。

TOMMY：世界中がゾンビだらけになったときも、真っ先にドラッグストアに逃げ込むタイプですね。

田鍋：（苦笑）。そうですね。

徳永：ウェットティッシュはわかるけど、絆創膏ってそんなに使う機会ある？

田鍋：結構、自分でやらかしちゃうことがあって。この間はお料理をしている最中に、パックを開けようとした勢いで、間違えて自分の爪で引っ掻いて怪我しちゃったり。

徳永：この〜おっちょこちょいさん☆　じゃあ、ジップロックは料理に使うのかな？

田鍋：……。えっ……何に使ってるんだろ？　特に必要ないのに、見つけるとついつい買っちゃうんですよね。

徳永：そうそう。それで、「使ってないのが溜まっているのに、また新しいのを買ってきてー！」なんてお母さんに怒られちゃったりするんだよね。

田鍋：あー、それはないかもしれませんね。

TOMMY：華麗（かれい）にハシゴを外されました（苦笑）。

徳永：西友に〈きほんのき〉っていうPB（プライベートブランド）があるんだけど、そこの「ジッパー付き 冷凍保存バッグ」が使いやすいよ。ちゃんとマチもあって値段もMサイズ（15枚入り）とLサイズ（10枚入り）ともに税込¥96。本家ジップロックって結構高いじゃん。それに比べてコスパ抜群！

田鍋：（？？）たしかにそうですね。

TOMMY：「一体、私は何の話を聞かされているんだろう？」と混乱されているでしょうが、こういう連載なのでお付き合いください（苦笑）。

徳永：ところで、『Seventeen』公式サイトのモデル紹介のプロフィールの好物の欄に“砂肝”と“白子”って書かれているのが気になっちゃって……結構シブイね。

田鍋：親が夕食時に食べる酒の肴（さかな）をもらって食べていたら、段々と好きになっていって。

徳永：これは成人してお酒を覚えたら一気に呑平（のんべい）になる予感大（笑）。ちなみに今、一番ハマっているモノ・コトは？

田鍋：最近はサウナにハマっています！　あとお風呂が好きで41℃のお湯を張った湯船に入浴剤を入れて約15分浸かって……ヌルくなってきたら追い炊きをしつつ、さらに別の入浴剤を足して、そこから約20分。毎日約35分間、湯船に浸かって温泉気分を楽しんでいます。中でも白っぽくてお湯の色が変わるタイプが好きで、ドラッグストアやコンビニで売っているような温泉入浴剤がお気に入りです♪

徳永：あとゲームが趣味って話だけど……。

田鍋：（なぜかピンときていない様子で）あぁ〜、そうですね。以前はFPS（ファーストパーソン・シューティングゲーム）にハマってよくやっていたんですが、最近また復活しました。

TOMMY：なるほど。smart読者にもゲーム好きは多いので、話が合いそう。ところで漫画やアニメは？

田鍋：……（静かに首を横に振る）それは……。

徳永：読まないし観ない……と。でも同世代で漫画・アニメ好きって多いでしょう？

田鍋：あっ、でもアーニャは知ってますよ！

TOMMY：『SPY×FAMILY』ですね。アニメも漫画も大人気！

田鍋：それで『呪術廻戦』とか『鬼滅（の刃）』とか有名なタイトルは知っている……くらいで。

徳永：逆に『Seventeen』の現場では、どんな話をしてるの？

田鍋：K-POPですね。どこどこのグループの誰々が好きとか。最近は私も名前ぐらいは覚えるようにしていて。

TOMMY：コミュニケーションは大事ですからね。さて、この記事が上がるのは8月末予定ですが、“この夏にしたいこと”ってありますか？（※取材日は7月末）

徳永：海に山に、あとお祭りとかね。お祭りは8月後半から秋にかけてもあるからまだ間に合うでしょ。

田鍋：お祭りで屋台グルメを楽しみたいですね。あとはBBQもしたい！

TOMMY：いいですね〜お好み焼き、焼きそば、たこ焼き、りんご飴などなど。

田鍋：キュウリの1本漬けとか食べたいですね♪　あとイカ焼きとかも。

徳永：やっぱ完全に呑平目線なんだよなぁ（笑）。

TOMMY：そういえば、田鍋さんのSNSについて疑問がありまして……。基本的に一言コメントの後に絵文字が付くじゃないですか。あれって、何かしらの意味があるんですよね？

田鍋：あれですか？　最近だと、桃の季節で桃が大好きだったから桃の絵文字を使ったりとか、そんな感じです。鳥の絵文字の場合は「黒くて格好いいな」ってだけで（笑）。たしかに最近、「あれどういう意味なの？」って聞かれたりするんですけど……何の意味もありません（キッパリ）。

徳永：意味ないんだ（笑）。なんせ「熱中症気をつけようね」のコメントの後に、寿司の絵文字だもんね。

TOMMY：しかもTwitterとInstagramで同じ写真を投稿しているけど、Twitterのほうがちょっと文字数多めの場合があるんですよ。なのでInstagramの謎かけに対して、答え合わせができるのかなぁ〜って思っちゃいました。

田鍋：よく「思慮深そう」とか思われがちなんですが……本当に何も考えてないんです。考えることがすごく苦手な、直感タイプというか。

徳永：たまに普通にハマっているときがあるんだよね。『ラーメン大好き小泉さん2代目』の投稿でラーメンの絵文字とか。あとこれはさすがに正解だと思うんだけど、顔の絵文字（＝自分）と鳥の絵文字（＝撮り）の組み合わせで“自撮り”！　コレは合ってるんじゃない？

田鍋：（なるほど！という顔で）あぁ〜、そういう意味があったんですね！

TOMMY：いや、僕らも知りませんよ（苦笑）。SNSといえばもう一つ。Twitterのヘッダー画像が、冷麺→小籠包→イクラ→豚足という変遷（へんせん）を辿（たど）っているようですが、コレ豚足ですか？

徳永：茹で豚でしょ？

田鍋：豚足もあるんですよ！　上の方にちょっと映り込んでいません？　真ん中に載っているのは骨です！　たまたま美味しそうに撮れたので、ヘッダー画像にしてみました♪

TOMMY：なるほど。本当に脊髄（せきずい）反射的というか、行動原則＝直感なんですね。さて、ぼちぼちお仕事の話も……。

徳永：『Seventeen』の専属モデル歴も、12歳からだともう6年かぁ。自分自身でモデルとしての成長を感じる瞬間ってある？

田鍋：撮影でよく、指差しポーズやOKポーズ、NGポーズを取ったりするんですが、それが特に指示されなくともできるようになったとか、編集者さんの欲しい表情やポーズが自然に出てくる瞬間が増えたっていうのはあるかもしれません。撮影現場も基本ワイワイしていてアットホームなんです。12歳からやらせてもらっているので、私の性格も全部知り尽くされているし、その中で自由にやらせてもらっています。今はウェブマガジンになったので、専属モデルの子たちで生配信をしたり、YouTubeの動画用の撮影をしたりっていうのは増えました。

TOMMY：ちなみに本日の撮影＆取材はいかがですか？

田鍋：衣装も格好いい系で、ダボゆるっとした感じがメチャクチャ可愛くて好きでした♡

TOMMY：ちなみに徳さん、本日のスタイリングのテーマは？

徳永：う〜ん、ダボゆるって感じかな。

TOMMY：それ、田鍋さんが言ったまんまじゃないですか！（苦笑）。

徳永：まぁ、濃紺＆バギーなデニムセットアップに色鮮やかなファー素材のトップスを挿し込んで、肌見せしつつ“Y2Kスタイル”にまとめたって感じ。予想はしていたけど、バッチリ似合ってたね！

田鍋：ありがとうございます！　ところで……Y2Kってなんですか？

徳永：Y2K＝Year 2000の略称で、お腹見せとかミニ丈、ボリューミーなシューズなどを取り入れた2000年頃に流行したファッションを指す言葉なんだけどさぁ。知らない？　Z世代の間でリバイバルして人気が再燃してるし、覚えておいて損はないんじゃないかな。

田鍋：はい、覚えました！

徳永：知らないことを知らないと言える素直さは大事だね。水面下で色々と新たなお仕事が動いていると思われるんだけど、梨々花ちゃんがこれまで演じてきたのって実年齢に近い役が多かったじゃない。新成人になったことだし、「もっとこういう役にも挑戦していきたい！」とかってある？

田鍋：そうですね、色んな役に挑戦していきたいとは思っています。例えば、もっと大人の役とか。

TOMMY：以前、他媒体のインタビューで「自分自身とかけ離れた役にも挑戦したい」とお話されていましたよね。

徳永：なんとなく俺が見てみたいのは『下妻物語』かな。土屋アンナちゃんのヤンキー娘のほうね。特攻服着てさ、似合いそうじゃない？　もちろん深田恭子ちゃんのロリータ娘のほうでもイイけど。

田鍋：ロリータは割と……。

徳永：えっ、実は私服がそんな感じとか？

田鍋：いやいやいや（笑）。『Seventeen』のハロウィン企画でロリータ系の衣装を着ることも多くって……。

徳永：最近そっちに目覚めてきた？

田鍋：それはないんですけれど（バッサリ）。

徳永：あとはサイコパスの役とかも似合いそう。

田鍋：FPSにハマって、とにかく銃を撃ちまくっていた頃に「サイコパス役をやりたい」とインタビューで答えたりしていました（笑）。

TOMMY：では演技以外で、新たに挑戦してみたいモノ・コトは？

徳永：音楽とかは？　昔はモデルで音楽もやっている人が結構いたからね。和太鼓をやっていたという話だし、和太鼓を叩きながら歌うとか。

田鍋：それヤバイですね（笑）。とはいえ、歌いながら和太鼓を叩くとか忙しすぎません!?

TOMMY：和太鼓系シンガーのRIRIKAさん……インパクトはありそうですね（笑）。もしくは『Seventeen』の生配信で和太鼓を延々と叩き続けるとか。

田鍋：それもヤバイですね。そこまで披露できるほどの腕前ではないので……（笑）。

徳永：音楽はどんなジャンルを聴くの？

田鍋：“ブチかまし系”が好きですね。しっとりというよりもウェイウェイ、テンション上がるような。あとは2.5次元舞台『ヒプノシスマイク』のラップとか悒（ゆう）うつぼさんとかを聴いたり、ジブリの……なんでしたっけ？　え〜と荒井由美さんの『ルージュの伝言』！

徳永：もう途中から“ブチかまし系”じゃないじゃん（笑）。

TOMMY：この“こちらが話題に乗っかって盛り上がりを期待したところで、ことごとくスカされてハシゴを外される”感じ。ジワジワとクセになってきますね♪　お互い武器も作戦もなく、ひたすらステゴロでやり合うのってなんだか新鮮というか。

徳永：おかげで梨々花ちゃんの“リアルな今”を知ることができたよね。では、最後に読者へメッセージをお願いします！

田鍋：体調に気をつけて、健康第一に過ごしましょう！

TOMMY：夏休み前の全校集会での校長先生の訓話かな？　ありがとうございました。

 

取材後……

TOMMY：では徳さん、今回の田鍋さんに恒例となっているsmart的キャッチコピーの命名をお願いします！

徳永：いやぁ〜、我々の予想を“いい意味で”裏切られまくったね（笑）。その時々で直感に従ってリアクションしているから翻弄（ほんろう）されまくるけど、それさえも新鮮で面白いっていう。なので……「ドント・シンク・フィールな脊髄反射ガール」ってことで、どう？

TOMMY：というわけで、 Smart的キャッチコピーは「ドント・シンク・フィールな脊髄反射ガール」に決定です！

（了）

Profile／田鍋梨々花
たなべ・りりか●2003年12月24日生まれ、千葉県出身。2016年に「ミスセブンティーン2016」グランプリ受賞と同時に芸能界デビュー。同年10月号より『Seventeen』専属モデルに。また、俳優としても活動を始め、2017年にフジテレビ『コード・ブルー～ドクターヘリ緊急救命～ THE THIRD SEASON』に天野 奏役としてレギュラー出演し、話題に。さらに2020年、ファイントゥデイ資生堂「シーブリーズ」の新CMに起用され、「あの美少女は誰だ!?」と一躍注目を集める。現在は俳優、広告、CM、モデルと活躍の幅を広げている。出演作に、フジテレビ『ラーメン大好き小泉さん 二代目！』、Abema オリジナル連続ドラマ『17.3 about a sex』、日本テレビZ ドラマ『卒業式に、神谷詩子がいない』などがある。
田鍋梨々花公式インスタグラム
田鍋梨々花公式ツイッター

撮影・スタイリング＝徳永貴士
ヘアメイク＝中軍裕美子
聞き手・文＝TOMMY
構成＝熊谷洋平