【深川麻衣×若葉竜也インタビュー】映画『嗤う蟲』 は理想の田舎移住が地獄に変わるヴィレッジスリラー
執筆者: ライター/石野志帆
若葉竜也は「嘘をつかない人」穏やかな現場の撮影秘話
―—お2人で共演されるのは2回目ですが、お互いの印象をお聞かせください。
若葉 深川さんの現場の佇まいだったり、視線だったりを見つめていると「ついていこう」と思える主演俳優という感じがしました。
深川 嬉しいです!ありがとうございます。
――若葉さんはどのような方ですか?
深川 本当に作品に対してすごく誠実です。お芝居というのは言ってしまったら“嘘”ではあるのだけど、それでも「嘘をつかない人」という印象ですね。
――お芝居だけど嘘をつかない人?
深川 お芝居ってフィクションですけど、それをできる限りリアルに近づけられる人です。お芝居以外でも、自分の気持ちに嘘をついて人に合わせることはしないですし。城定監督も言っていたのですが「思ってないことは言わないし、しない人」というか。例えば「この流れなら、こう言ったほうがいいかな……」と思っちゃうときってあるじゃないですか。そういうときでも「いや、僕はそうは思わない」って言える方なんです。
若葉 そういう人はメディアだと扱いにくいんだよね(笑)?
深川 そんなことはないです(笑)!
――そうした正直さのポリシーのようなものをお持ちなのでしょうか?
若葉 ポリシーというか、例えば何かが「面白かった」とか、何かを食べて「美味しかった」とかっていうのを、ちょっと盛ったり嘘をついたりして、どんどん嘘をつくのが当たり前みたいになっていく世界ではあると思っていて。でもそうしていけばいくほど「面白かったです」っていう言葉が嘘になっていくような気がするんです。ないものはないし、美味しくなかったら「僕は好きじゃなかった」って言うようにはしていますね。まぁ、聞かれないなら言わないし、聞かれれば自分の意見は言います。文句を言いたいわけではないし、ご意見番みたいな人は大嫌いなので。
―—本編は徐々に緊迫感が増していきますが、実際の撮影現場の雰囲気はどんな感じでしたか?
深川 すごく和やかでした。
若葉 そうだね。
深川 (作品柄)賑やかすぎず、殺伐もしてなくて、なんか穏やか。
若葉 うん、穏やか。
深川 監督の人柄もあると思います。城定監督もすごく穏やかな方なので。あと赤ちゃんとワンちゃんもいて、すごく癒されてました!
若葉 俺と松浦(祐也)さんがちょっとうるさかったかもしれない。松浦さんと結構しゃべってたんで(笑)。
深川 盛り上がってましたね(笑)!
若葉 あと、現場がすっごく寒かったです。
深川 村で火祭りをするシーンがあって、その日がすごく寒かったですね。
若葉 すごく人数が多いシーンだったのに現場にストーブが2つくらいしかなくて、エキストラさんも役者たちもみんな団子になって、その周りに集まってました(苦笑)。
――山間での撮影のようでしたが、撮影以外はどのように過ごされていましたか?
若葉 有名な辛い担々麺を一緒に食べに行ったよね?
深川 食べに行った!担々麺、美味しかったです!
――それは美味しかったんですね?(笑)
若葉 美味しかったですね(笑)!
この記事を書いた人
TV局ディレクターや心理カウンセラーを経て、心を動かす発見を伝えるライター。趣味はリアリティーショー鑑賞や食べ歩き。海外在住経験から、はじめて食べる異国料理を口にすることが喜び。ソロ活好きが高じて、居合わせた人たちの雑談から社会のトレンドをキャッチしている。
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