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【『おむすび』出演が決定!】浅川梨奈が“完璧な悪いコ”を経て朝ドラ初出演…仕事とプライベートとディズニーな日々を語る

執筆者: ライター・エディター/佐藤玲美

主演映画『49日の真実』は主人公たちの会話の掛け合いに注目

ドラマ『どうか私より不幸でいてください』での怪演が話題を集めた浅川梨奈。NHK連続テレビ小説『おむすび』への出演も決まり、2025年は映画『49日の真実』での主演も務める。

――そして、来年公開予定の映画『49日の真実』では、主演を務められています。ワンシチュエーションのなか、みなさんの会話で物語が進んでいく演出に引き込まれました。浅川さんが演じる高橋まどかは、会話と演技で物語の大枠を伝えつつストーリーを展開させていく重要な役だったと思うのですが、演じるうえでのこだわりはありましたか?

「映画やドラマ作品って、場面展開があることで見ている方々に物語をわかりやすく見せていくことが多いと思うのですが、今回の作品は、同じ部屋の中で物語が進められていく上に、登場人物が多いんです。その会話だけで繰り広げられていく物語なので、見ている方を飽きさせないように会話のテンポやトーンなんかはみんなでリハーサルを重ねて丁寧に撮影していきました。私ともう一人、松井あきこ役の田辺桃子ちゃんが中心となって話を進めていく構成になっているので、二人の関係性や距離感はとても重要だったのですが、田辺桃子ちゃんとは10年くらい前から知り合いなんです。なので、松井あきこの役が田辺桃子ちゃんが演じると聞いて、すごく安心できました」

――撮影中のエピソードを教えてください。

「過去と現在が入り乱れるシーンでは、早着替えをして長回しで1カットで撮影したのですが、私たち俳優だけでなく、カメラマンさんや照明さん、衣装部、メイク部さんのみなさんと一致団結して乗り切りました。なので、信頼とチームワークで成り立った作品だったし、新しい試みもたくさんあって、ある意味斬新な作品に仕上がったのではないかと思います」

――高橋まどかを演じるうえで心がけたことは?

「男性陣2人は個性が強いキャラなのですが、私を含め、女性陣は普通の空気感を作ることを心がけていました。自然体でさりげない会話の中で、のちのちキーワードとなってくる言葉なんかもサラッと出ていたりするので、そこを意識せずにさりげなく落とし込んでいくことで、人間らしさを表現できたらいいなと思っていました」

――みなさんの会話の中に重要な鍵が隠されているんですよね。

「はい。人って追い込まれると本当のことがポロッと出ちゃうんです。でも、見ている人はそこをサラッと通り過ぎていただいて、あとから、そういえば……って気がついてもらうことがこの作品のテイストには合っているんじゃないかと」

――この作品でも10年来の知り合いの田辺桃子さんとの共演がありましたが、浅川さんが芸歴が長くなるにつれて、以前共演した方や、昔からのお知り合いなどとご一緒する機会が増えてくると思います。知っている人が増えて、共演回数も重ねるにつれて、お芝居にも影響があるのでしょうか?

「あると思います。一度共演して、一緒にお芝居をやらせていただくと相手のテンポや間合いみたいなものを肌で感じることができるんですね。私もだし、相手にも私のお芝居を理解してもらえるので、次からはその感覚を持ってお芝居に入れるというのはあると思います。なので、一度ご一緒させていただいた方と共演するときは台本を読むときから“あの人だったら、こんな感じで演技をするんじゃないかな”と想像を膨(ふく)らませながら、自分の演技プランを組み立てることもあります。

でも逆に、現場では想像していたものとは全く違う感じで来られることもあるので、それがまた新鮮だったりして。もちろん初めての方とご一緒するのも楽しいんですけどね。桃ちゃんとは3、4回ご一緒しているので、毎回“(今回は)こうくるか!”みたいな掛け合いを楽しんでいます。それに桃ちゃんのお芝居が大好きなので、今回は結構がっつりご一緒できるっていうのがすごく嬉しくて楽しみにしていました。今回ご一緒してみて、“やっぱり田辺桃子、すげーな”って改めて思いましたね」

――同世代でそのように切磋琢磨できる関係性の人がいるのはいい刺激になりますね。

「現場の空気を作るという上でも、知り合いがいるほうが安心だったりします。今回は佐野(岳)さんも2回目だったり、君島光輝ちゃんも昔ご一緒していたり、高橋(健介)くんも昔舞台でご一緒したりという関係性だったので、オフの時間も初めましての人も含めてコミュニケーションを取りやすくて。良い現場を作ろうと努めていたのですが、みなさんのおかげでいい空気感が作れて本当にありがたかったです」

この記事を書いた人

東京在住のライター・エディター。『smart』『sweet』『steady.』『InRed』など、ウィメンズ、メンズを問わず様々なファッション誌やファッション関連のwebでライター&編集者として活動中。写真集やスタイルブック、料理本、恋愛心理、インテリア関連、メンタル&ヘルスケアなどの本の編集にも携わる。独身。ネコ好き。得意ジャンルはファッション、ビューティー、インテリア、サブカル、音楽、ペット、料理、お酒、カフェ、旅、暮らし、雑貨など。

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