ファッションプロデューサー・MBが考える、人生を変える「正しい」SNSの活用法
ファッション、お洒落という感覚的なモノを、論理的に分かりやすく体系化して伝えることで多くの支持を得るMBさん。ファッションプロデューサー・ファッションアドバイザー・作家と多彩な顔を持ちながら、一貫しているのはファッションビギナーやお洒落下手のフォロワーを“最も早くお洒落に”変身させるという、その姿勢と熱意だ。
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MBさんは今年夏、『まんがでわかる 「もっと幸せに働こう」 最速でインフルエンサーになる方法』(集英社)を発売。SNSが日常生活の中でなくてはならないものになった今、複数のチャンネルを巧みに使い分けるMBさんはどう自分の“メディア”を捉えているのか。SNSの上手な活用法から自身の根幹であるファッションについてまで、幅広くお話を聞いた。前編、後編の2回に分けてインタビューをお届けする。
前編は「ファッションプロデューサー・MBが考える「正しい」SNSの活用法」について。
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SNSでもリアルの場でも
“相手にさせる”方法は
いくらでもある
――MBさんといえば、メルマガ、YouTube 、Twitterなど数多くのチャンネルをお持ちです。20代を中心とするsmart世代にはSNSの使い方に悩んでいる方も多くいらっしゃいます。「SNSを正しく使う」ということを新刊の中でもおっしゃっていましたが、「SNSを正しく使う」とは、かみ砕いて言うとどういうことなのでしょうか?
10年前とかだったら、有名人とか芸能人とか、本の著者でもいいんですけど、連絡をとる手段ってファンレターしかなかったんです。SNSは、そういう人たちと直接つながって、こちらからのメッセージに対してコメントまでもらえる可能性があるっていう、すごく偉大なツールだと思うんです。そういう人たちに相談したりとか巻き込んだりとか、現実にできるようになった。
たとえば何かを成し遂げたい、起業したい、副業したい、有名になりたい、金持ちになりたいとかなんでもいいんですけど、そういうときに既に影響力を持っている人やノウハウを持っている人に簡単につながれるのがSNSなので、それを活用するのが一番『正しい』というか、賢くて合理的な方法なんじゃないかなと思っていて。
実際に僕も、SNSのDMとかリプライからお仕事になったことって山ほどあるんですよ。本を出すのもそうですし、こういう取材とかもそうですし、本当に何でもないことで言えばAV女優の子とDMでつながって、それで彼女からの『お洋服を作りたい』みたいな話から、『じゃあ一緒に作ろう!』となって一緒にブランドを作っちゃったりとか。
――それは相談を受けるところから始まって、ということですよね。
そうそうそう。この間も自分のSNSのフォロワーさんの中に、たまたまクラフトビールを作っている方がいて。プロフィールに『クラフトビールを作ってます』って何気なく書いていて、僕はクラフトビールが好きなので、『注文していいですか?』って聞いたんです。
たまに自分の仕事を出したくない人っているじゃないですか。そういう方かなーと思って聞いたら、『いや、全然全然。ぜひ買ってください!』と言われて買って。そしたらその流れでコミュニティ内の他のメンバーも『MBさんが買うなら、俺も買う!』と買っていて、結構盛り上がったことがあったんです。
――最初に火をつけたのがMBさんだったんですね。
そうなんです。もちろんそんなに大きい動きにはなってないですけど、それでも最初の一歩としてはすごく大きいじゃないですか? 何がキッカケで動き出すかわからないし、有名人とつながってその人の影響力を使おうと思っても、なかなか相手にしてくれないよって思う人もいるかもしれないけど、“相手にさせる方法”なんて山ほどあるので。
――著書の中でも具体的な方法が書かれていました。
たとえば、とある著者の本を30冊買って、その著者に対して『本をそれだけ買ったので、30分だけ時間をください』と言ったときに、そう言われて邪険に扱う人ってそんなにいないと思うんです。堀江(貴文)さんは邪険にするかもしれないけど(笑)、5人当たれば少なくとも1人は反応してくれるはずなので、そういう風に行動したほうがいいのになぁって。
現実世界だと愚痴ってあまり言えないですし、だべったり愚痴ったり、そういう風にSNSをストレス発散に使うのも全然いいと思うんですけど、もうちょっと賢く使うなら、『SNSはすごい人と簡単につながれる、めちゃくちゃ便利なツール』っていう認識を持つと、合理的に活用できるんじゃないかなとは思います。
手紙で数多く届く
「人生が変わった」という声
――先程のAV女優の方のケースじゃないですけど、いまやMBさんは言ってしまえば“そういうアクションを受ける側”にいると思うんです。かつてのMBさんというのは、ここまでおっしゃっていただいたようなアクションを実際に結構起こされてきたんですか?何か思い出深い、そうしたSNSを使ったアクションがあれば教えていただきたいです。
いっぱいあるんですけど、なんだろうなー……。ありすぎますね。たとえば、子どもの頃に読んでいた好きな漫画家さんがいるんですけど、その方との対談の話もSNSを通じてだったと思うな……。YouTubeのコラボ配信とかもだいたいそうですし。でも、僕が有名じゃないときの話のほうがいいですよね……。
――以前、著書の帯にメッセージを寄せてくださっていた堀江(貴文)さんとかはSNS上でつながったわけではないんですか?
堀江さんはSNS上ではないですね。メルマガをお互いやっていて、ランキング上位を競う感じになってきてからですね。うーん、ものすごくインパクトのある話はそこまで多くないけど、そういう機会はものすごくたくさんあったっていう感じですね。僕が好きな人や興味のある人にDMを送って、『話を聞いてもらえませんか?』とかは多いですけどね。
――いまでもそこは、変なプライドもなくと言ったら変ですけど、積極的に何の衒(てら)いもなくアクションを起こされている感じですか?
そうですね。いい意味でSNSが緩衝材になってるんじゃないかと思っていて。手紙を書いたりメールを送ったりとかは結構ハードルが高いけど、DMってハードルが低いじゃないですか。だから仕事を依頼するにも、雑談ベースで依頼ができちゃうのがいいですね。DMで『大ファンです!』から始めたりとか。
――著書の登場人物もそういう行動を起こしていましたが、手紙とかは普段からよく書かれますか?
僕は書かないですね。ただ手紙で人を動かすのは効果的だと思いますね。僕もいただいたファンレターは必ず読みますけど、Twitterのリプライとかだと見ないことも多いので、“開封率”の点で言うと手紙は高いですね。
――手紙を送ってくださる方っていうのは、MBさんのコンテンツに触れた方が多いとすると、それぞれの方が持っているストーリーもかなりすごいモノが多いんじゃないかと想像します。どういう内容のものが、どういう世代の方から来ることが多いんですか?
まさにおっしゃる通りで、(僕のコンテンツに触れて)『人生が変わった』みたいな声は多いですね。直筆で、それなりに長い手紙を書いてくださるというのは、それだけ熱量も高いということですから。
たとえば『うつ病で外出もできなかったけど、洋服のことを知って、通販で買って鏡を見てみたら確かに自信が出てきて外に出始めました』とか。『最近ハマっているのはカフェで読書をすることです』とか。これまでずーっと引きこもっていた人がですよ?
他にも『おかげさまで結婚できました』とか、『人生の転換になった』とか、人生が変わったという方が、手紙を書いてくださることが多い気がしますね。
仕事は「深くするか広くするか」
MB流は「狭く深く」
――僕の中のMBさんの印象では、MBさんがこのような本を出されたのが最初はちょっとだけ意外だったんです。具体的な、実践的なコンテンツをこれまで届けてきた方が、若干抽象的な、自分の内に潜るようなコンテンツを発信するようになってきているなという印象を抱いたんです。それは意識的なのか、必然的な流れなのか、どちらだったんでしょうか?
なるほど。ただ僕の場合、初めから抽象的なことがベースになっていて、そう感じられるのはおそらく、普段から分かりやすくするために具体的なことを多く散りばめているからだと思います。昔から僕のことを深く追いかけている人だと、きっと(抽象的なことも)スムーズに入ってくるんだろうなーと思っているんですけど。洋服に関しても、理由もなく『これを買え!』という発信はあまりしていなくて、『これこれこういう法則・理由だからこれを買え!』という発信をしているんです。抽象化された概念を、具体的に例示するという手法を使っていて、その手法がメインなんですよね。
普通のインフルエンサーさんとかは、そういう方も需要があってしかるべきなんですけど、彼らは『これがいい』だけで完結しちゃう人が多い。具体の領域だけで完結しちゃうんですけど、具体の領域だけじゃなくて、抽象化された法則だったり理屈を説明したいがために、具体例を出す。そこの立ち位置が違うというか。『お洋服って何のためにあるの?』というのを考えると、そもそも『なんで洋服を着るの?』っていう原点に立ち返るわけです。そこの抽象論を説明するために、僕は洋服を語っているので。元々僕は外見も中身もかっこいい人を作りたかったんですよ。これはたぶん……戦いだと思っているんですけど(笑)。
僕自身も若い頃はとんがっていて、ダサい人を見下したりすることもあったし、ショップスタッフとかも、今はそうでもないかもしれないですけど、昔はもっと強いというか上から来る感じがあったじゃないですか。ファッションって“マウント文化”みたいなところもあって。それが僕は大人になってくるにつれて許せなくなってきたんです。マウント文化のファッション業界って、外見はかっこいいけど中身はかっこ悪いなって。着ている洋服、格好が単純にかっこいいだけじゃなくて、内面も賢かったりとか、仕事もちゃんとしていたりとか、性格もよかったりだとか、そういう人を数多く作り出したかったんですよね。
ファッションの話だけだと、やっぱり内面が磨かれていかないので、内面の話をどこかでしないといけないなとは思っていたんですけど。ただいきなり内面の話をし出すと宗教っぽいからイヤで、洋服という分かりやすい領域から入っていって、そこで興味を持って、抽象化された理屈とかに興味を持ってくださった方に対して、『生き方論』みたいなことを伝えていくのはありだろうなと思ったんです。
――MBさんにとっては必然の行きつく先だったのかもしれないですね。
そういうプロセスが自分の中にそもそもあったので、自分的には今回の著書に書いてあることに関してもあまり違和感はないんです。確かに普段からYouTubeを観ている方々からすると、『いつもユニクロを語っている人が急に自己啓発やり出したな』って思うかもしれないし、そう見えなくはないかもしれないですけど。
――そういう意味ではファンの方の、外見の改造と言ったら変ですけど、“お洒落化計画”は一旦成熟してきて、次のステージである内面にいこうという感じなんでしょうか?
そうですね。自分のお客さんの成長具合を見ているかもしれないですね。やっぱり僕の仕事は、そもそも膨大な数の読者やフォロワーがいるわけではないので、大量に人を集めるものではなくて。本は確かに(累計)200万部くらい売れているけど、でも200万フォロワーを抱えている人とか1000万フォロワーを抱えている人もざらにいるじゃないですか。結局仕事って広くするか、深くするかだと思うんですけど、『広く浅く』やるんじゃなくて、僕の場合は『狭く深く』やるほうなんじゃないかと昔から思っていて。
そうすると一人の人がどう成長していくかを見たほうがいいのかなーというのと、洋服がある程度分かってきて、理屈も分かってきて、それだけじゃ物足りないみたいな人が一定数は出てきたから、その人たちにこういう内面の話をしても刺さるかもなって思ったのかもしれないですね。
――もう準備が済んだ、読者側が受け取る態勢が整ったということですね。
そうですね。色んな媒体やSNSが出てきて、服装で困るということは少なくなってきたという市場や環境の変化はもちろんあると思うんですけど。
――いわゆる、世の中の方々の“ファッション偏差値”が全体的に上がってきていると思います。
それは間違いなく。
MBの2021年のドラ1は
断トツで<soe>のフレアパンツ
――僕は普段からスタイリストの方と数多くお仕事をするんですけど、パーソナルスタイリングをやられる方が増えてきているなと感じていて。これまでは雑誌のスタイリングとか、テレビのタレントさんのスタイリングとかがメインだった方々が、一般の方を相手にするケースが増えている。大勢の人を相手にするのではなく、一人一人としっかり向き合って、「狭く深く」お洒落にするお手伝いをしているような方も増えてきているなと。MBさんはそのような1対1のお取組みはされないんですか?
それはやらないですね。バランスではあるんですが、そこまでやっちゃうとダメだなと思っているんです。一人に集中すると、確かにその人はものすごく深い成長と満足度を得られて、それはそれで意義があることだと思うんですけど、たとえばその人を“改造”するのに1日2時間かかるとして、でも同じ2時間があったら、SNSを使えば何百万人にもアプローチできるわけじゃないですか。どっちをとるかっていう話になっちゃうと思うんですけど、僕の場合は『狭く深く』という仕事の仕方ではあるけど、ぐーっと狭くしすぎちゃうと、1日当たり3人しか救えない。
本当に広くなっちゃうと1日当たり数千万人を助けることはできるかもしれないけど、助けられる量、満足度としてはごく限られたものになってしまうかもしれない。その中間を僕はとりたくて。広すぎても満足度というのは低くて、ただ僕のコンテンツに触れて『あ~よかった』で終わってしまうかもしれないし、人生は変わらない。ただ、1日3人しか救えないのであれば、それもそれで世界は何も変わらないと僕は思っていて。世界も変えつつ、ある程度の人数も担保できるのが、今のやり方かなと思っています。
――先程、ファッション業界のマウント文化という話がありましたけど、そういう文化というのは、徐々になくなってきているという実感が個人的にはあります。ファッション業界もやがてはそういうのがなくなるいい世界になりそうでしょうか?
うーん……なくなりはしないと思いますけど、良くはなってきているとは思いますね。外見だけ良くても、それはちょっと違うよね? みたいな感覚はおそらくあると思うし。たとえば、僕がハタチだった20年前くらいのファッション業界っていうのは、すごく極端なことを言うと、アニメを好きな人をバカにしたりとか、オタクを足蹴(あしげ)にしたりという文化は少なからずあった。
でも今って、別にオタクでありながらファッションをやっていても全然構わないし、むしろアニメのアイコンが洋服に付いていても、むしろそれがかっこいいみたいな風潮があるじゃないですか。もちろんMIXカルチャーみたいな背景もあるけど、外見だけでなく色んなことを許容できる人が増えてきたっていうのはあると思います。だから世の中的にはちょっとずつ良くなってきているのかなーとは思いますけど、ただ一方でマウント文化が0になる必要もないかなとも思っていて。
たとえばブランディングの領域で、あるものを排他するブランドがあったっていいと思うし、ツンケンしているのがかっこいいというのもあるにはある。それはそれでいいと思うんです、職人的なね。僕もたまに『おまえみたいなやつに紹介されたくない』とか言われたりしますけど、一方でそういう職人的な頑固なマインドがかっこいいなとも思うこともあるし、新しい時代のことを認められないのもかもしれないけど、それだけ自分たちのことにこだわりがあるということだから、それはマウントと微妙に違って“プライド”であるのかもしれないですね。マウントというものはなくなったほうがいいかもしれないけど、マウントの一側面である譲れないプライドはあっていいと思うから、マウント文化が0になる必要はないと思います。
――MBさんが積極的に取り上げていきたいなというブランドは当然ありますよね。ユニクロとかもしかりですが。
ユニクロは間違いないですね。ユニクロは全国どこへ行っても同じものが並んでいる量販で、量販の中でも全国に同じアイテムが同じクオリティで売られているのってなかなかないので。 “多くの人を救っている”という意味では、ユニクロほどのブランドはないんですよね。だからこそ、ユニクロは積極的に扱わなきゃなと思ってるんですけど。
ただリーズナブルなブランドだけを紹介しても、『あ、安い服だけでファッションって成立するんだ』と思われてもまずいので。ファッションの深みをちゃんと見せなきゃいけないから、海外のブランドをちゃんと紹介したりはしていますね。マルジェラは昔からずっと好きでよく紹介していますしね。
――ちなみにMBさんは1シーズンにどれぐらい服を買うんですか?
年間で2000万円くらいは買っていると思います。
――2000万……。自分で着るモノもあるでしょうし、紹介だけして着ないというモノもあるわけですよね?
1回も袖を通さないというモノはほとんどないと思いますけど……。だいたいは、試しに1回は袖を通すかな。
――着ない服たちはどこに行ってるんですか?
基本的にはこの事務所内に収納されていて、上に倉庫があって、下にオフィススペースがあって。この建物の中に、たぶんですけど……今だと1500~2000着くらいはあると思います。それ以外は、地元(新潟)に倉庫があるのでそこに収納しているのと、シーズンごとに溜まっていってしょうがなくなるので、お客さんや自分のフォロワーさんに格安で提供したりとかしていますね。でもそれでも回らないんですよ。毎月大きいパッキング6つ分を、神奈川にある施設に寄付しています。
――著書の中にも“幸せの循環”というワードがありましたけど、そういう意味では服が巡り巡って他の人にわたって着られるというのは、幸せの循環ですよね。次の話題に移ります。MBさんはトゥエルビで「俺のドラ1」という番組をやられていますけど、いい番組名だなぁと思っていて。言ってしまえば、洋服を買うってドラフト会議そのものじゃないですか。今すぐ着られる即戦力のアイテムもあれば、ちょっと寝かして経年変化して数年後に大きな戦力になる服もある。僕は野球が好きなので、洋服を買うこと=ドラフト会議だよなぁと常日頃思っているんですけど。
へぇ~。すごくいい視点。ただゴメンなさい、僕、野球の知識がみじんもなくて(笑)。確かに番組名はそういう視点でつけられたんですけど、僕がつけたわけじゃないので(笑)。
――ちなみに同番組はファッション、美容、遊び道具と多ジャンルを扱っていますが、全カテゴリの中での2021年のドラフト1位はズバリなんですか?
ここで自分のブランド言ったらカッコ悪いしな……。すごく難しいことを聞くな……。今、一番着てるものってなんだろう……。1分待ってください。(1分経過)。僕は<soe(ソーイ)>が好きなんですけど、<soe>の517の形をしたフレアパンツかな。死ぬほど気に入っていて、毎日穿いていますね。SSもAWも素材違いで出てるんですけど、どちらのシーズンも全色買いました。517の形が昔から好きで、20年前くらいから穿いてるんですけど、20年前だといまも活躍されている北原哲夫さんがオーバーサイズで裾をダルダルにしてエンジニアブーツを合わせたバイカースタイルで穿いたりしてましたよね。
今の517はジャスト丈にして、ちょっとだけたるみを付けるくらいで厚底と合わせるみたいな穿き方が王道だと思ってるんです。<リーバイス>の517も数本持っていて、デニムもいいんだけど、517のシルエットでベストなのはスラックスなんじゃないかと思って。SSはポリエステルが入っていて少し化繊感があるような素材で、AWはウールなんですけど。SSが3色で、AWが2色かな?僕の推しは両シーズン黒ですね。困ったらこれを穿いています。Tシャツを合わせるだけでカッコイイから、ずっとブーツカットでいいな、みたいな。
コーデを組む上でパンツが自分のスタンダートとして固まるというのは、それだけで“勝ちパターン”に持ち込めているというか。パンツがかっこよければ極端な話、上に何を合わせてもいいじゃないですか。
(了)
次回「ファッションプロデューサー・MBが推奨する“整うモーニングルーティン”と“最も早くかっこいい人間になる方法”」は12月14日(火)に公開予定です。
Profile/MB
エムビー●国内外のブランドのバイイングを行う現役のファッションプロデューサー/ファッションアドバイザー/作家。現在は自身の運営する会社の代表としてプロバイヤーや企業コンサルタントなどを務める傍ら、お洒落を論理的に体系化するプロジェクトとしてスタートしたブログ「最も早くオシャレになる方法KnowerMag」を運営。出演番組のBS番組「MBの俺のドラ1」「Why not?私たちの働き方」が絶賛放送中で、著書には『Men’sファッションバイヤーが教える 「おしゃれの法則」』(宝島社)、『最速でおしゃれに見せる方法』(扶桑社)、『服を着るならこんなふうに』(KADOKAWA/角川書店)、『もっと幸せに働こう』(集英社)などがある。
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<ストーリー>
――中堅印刷会社で己を“社畜”と嘆きつつもなかなか行動を起こせないサトシと、エシカルコンサルタントとして起業したものの何ら実績を作れないアキラ。どこにでもいそうな二人の主人公が、起業して成功を収めている高校の先輩・あかねと再会し、彼女から刺激を受けながら少しずつ成長していく……。
写真=大村聡志
インタビュー&文=熊谷洋平
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