「写真のプロが教える“いい写真を撮る方法”」絵づくりはホワイトバランスが大事!光の状態・光源の種類を理解しよう
執筆者: ライター/黒川すい
【2】表現の幅を広げるためのホワイトバランス
ここまでで、“ホワイトバランスの判断に迷ったときは『AUTO1』”という基本を押さえましたが、少し慣れてきたらやっぱりほかの種類も試してみたくなるもの……。「操作に慣れてきた人はもちろんのこと、明確に撮りたい雰囲気が決まっている場合や、撮影場所がころころ変わらない(1か所で撮影を楽しむ)場合は、表現の幅を広げるためにホワイトバランスを考えるのも面白いですよ」と秋山先生。
ホワイトバランスの種類を変えながら、夕景を3枚撮ってみました。先ほど習った『AUTO1』、そしてこれも使いやすい部類の一つだという『晴天』(一番肉眼で見たときに近い色味を映すそうです)、最後に『晴天』の比較として『晴天日陰』です。雰囲気がガラリと変化して、興味深いですね。結局のところ、絵づくりはそれぞれの好みによるところが大きいため、正解はありませんが、色が与える印象など追求しがいがあります。
秋山先生「また、『AUTO』や『晴天』といったもともとの設定に、さらに自分好みのアレンジを加えることもできます。設定したホワイトバランスは、調整画面で座標のポイントを移動させることで、A(アンバー)・B(ブルー)・G(グリーン)・M(マゼンタ)4方向の強弱をつけることが可能なんです」
「i」ボタン→ホワイトバランス→調整で、このようなパレットが表示されました。
秋山先生「このパレットでグリーンやマゼンタなどを加えることで、希望の色合いの写真に仕上げることができますよ。このように同じ写真でも雰囲気が全く違うのが面白いですよね。一歩一歩、段階を踏んでいってどんどん表現の幅を広げてみてください!ちなみに1点だけ、このパレットの注意点としては、電源を切っても色味の設定が保持されるということです。そのため、撮影を終えたら、その都度最初の設定に戻しておくのがいいと思います」
この記事を書いた人
アパレル業界に勤めた後、フリーライターに。ファッションはもちろん、グルメ、エンタメ、お出かけ情報など幅広いジャンルの執筆経験あり。ウェブを中心に活動中。趣味はアートトイの収集や喫茶店巡り、読書。
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