「婚活難民たちのリアル」映画『恋愛終婚』は監督の実体験!?秋月三佳×濱正悟のマジでリアルな恋愛観も
執筆者: ライター・エディター/佐藤玲美
劇中ではかなりひどい言葉を言っているので作品を観た人に怒られないかと心配です
――この作品の中では劇中のセリフにも注目が集まりそうです。
濱「一輝はかなりひどいことをいろいろ言っていましたね。『男は視覚を最重要視する生物なんだよ』とか! 怒られそう(笑)」
秋月「遙は、そんな一輝の言葉を全て鵜呑みにしてその通りに行動するわけですから、本当に素直だなと改めて思います。遥自身も、結婚に恋愛は必要かななんて考えるくらいになっちゃってましたからね」
――秋月さんは、なんか気になったセリフとかはあります?
秋月「これかな。『笑えよバカ。ブスは愛嬌なんだよ。アプリは3秒でありかなしか判断されんの』。だからアプリに使う写真はかなり重要だなって思います。この言葉を言い放った美月に共感します(笑)」
濱「僕は『別に恋愛じゃなくてもいいじゃないですか』っていう言葉が気になる。恋愛がオワコンだっていう意味でなんか今どきっぽいなと思って」
秋月「これは、遥が婚活で知り合った人が言ったんです。『恋愛じゃなくても幸せの価値はいろいろあるから、もう(結婚してお互い)楽になりましょう』って遥が言われるんです。それで遥は、恋愛はオワコンなんかじゃないってハッと気がつくわけです。一輝のセリフで印象に残っている言葉ってある?」
濱「兄貴と二人で酒飲みながら歩いているシーンで言う『失ってから気づくことってあるよな』って言葉かな。一輝にとってはそれが確信をついた言葉なのかなって。自分もダメなところがあることはわかっているけど、兄貴の元奥さんに関しても、全てが終わったあとじゃないと、ちゃんとできない人間なのかなとかと感じたし、一輝だけじゃなくて、普通にそういうことって結構あるよなって思いました」
――お二人は一輝と遥を演じていて、それぞれどの辺からお互いを恋愛対象として意識していたんだと思いましたか?
濱「最初からいいなって思っていたとは思うんですけど、それが恋愛なのかどうかわかっていなかったんじゃないかなって思います。一輝は遊び人と言われているけど、本当は誰かを好きになって、一人の女性と向き合うっていうことに踏み出す勇気が持てないのかなとも思ったりしました。でも、ピュアな遥に触発されて上から物も言えるし、甘えられるしという居心地のよさも感じながら、彼女が婚活をしてもどうせうまくいくわけないとたかをくくっていたわけです。なのにトントン拍子に事が進み始めて、結婚するかもってなった頃に、嫉妬している自分に気がついたときに『俺、好きなのかも』って思ったんじゃないかな」
秋月「遙の場合は、一輝の家族の問題に触れて、遊び人だけじゃない一面を見たり、同僚だった時期には自分のキャリアを捨てるリスクまでおかして助けてくれたりしてもらったことで、根の部分は優しい人なんだっていうところに気づいたんだと思うんです。それに気づいた頃から徐々に好きになったんじゃないかなと思います」
――お二人はもう映画をご覧になったそうですが、自分の役以外に気になる登場人物はいらっしゃいましたか?
秋月「私は辻川慶治さんが演じた東大卒で広告代理店勤務の悠人。自分の好きなものを全てスライドにして紹介してくれるんですけど、登場人物の中で一番、私の好きなタイプです。作品の中では誇張されたキャラクターになっているけど、私はわかりやすくてすごくいい人だなと思いました」
濱「それぞれに面白いキャラクターなんですけど、野島健矢くんが演じた広海がよかった。一輝の兄の匠と恋愛関係になるんですが、一輝の兄だけあって、匠もかなり『ツン』な性格で。一方、広海はピュアだから全て本心だと思って受け止めてしまうんですよね。でも虐げられるようなことを受け入れたくないけど、一緒にいたいから受け入れるしかないかっていうときの目がすごい印象的でしたね」
――元smartモデルでもある濱さん、そして秋月さんに恋愛迷子のsmart男子たちに恋愛テクニックやモテるためのアドバイスをお願いいたします。
秋月「私の恋愛相手に求める条件10ページの中の1つなんですが(笑)、オシャレな男子は大好きです♡」
濱「(好きになったら)思いは伝えていこう!」
Profile/秋月三佳(あきづき・みか)
1994年4月13日生まれ、東京都出身。中学生のときにスカウトされ、2010年公開の映画『恋するナポリタン ~世界で一番おいしい愛され方~』でデビュー。その後、映画やドラマ、舞台、声優など幅広く活躍。21年には短編映画『熱海モンスター』で初監督・脚本・主演も務めた。 ヒロインで出演する映画「SEVEN YAKUZA」が来年公開予定。
Profile/濱 正悟(はま・しょうご)
1994年8月22日生まれ、東京都出身。2015年ドラマ「下町ロケット」で俳優デビュー。主な出演作にNHKよるドラ「恋せぬふたり」カズくん役や、初主演ドラマテレビ東京「何かおかしい」、連続テレビ小説「舞いあがれ!」航空学校編などがある。現在、W主演ドラマ「毒恋~毒もすぎれば恋となる~」(TBS)が放送中。
Instagram:@hamastagram822
この記事を書いた人
東京在住のライター・エディター。『smart』『sweet』『steady.』『InRed』など、ウィメンズ、メンズを問わず様々なファッション誌やファッション関連のwebでライター&編集者として活動中。写真集やスタイルブック、料理本、恋愛心理、インテリア関連、メンタル&ヘルスケアなどの本の編集にも携わる。独身。ネコ好き。得意ジャンルはファッション、ビューティー、インテリア、サブカル、音楽、ペット、料理、お酒、カフェ、旅、暮らし、雑貨など。
Instagram:@remisatoh
Website:https://smartmag.jp/
お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
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