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「婚活難民たちのリアル」映画『恋愛終婚』は監督の実体験!?秋月三佳×濱正悟のマジでリアルな恋愛観も

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婚活のリアルを描いたラブコメディ映画『恋愛終婚』に出演した秋月三佳と濱正悟

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「結婚したければ恋愛するな、恋愛なんてオワコンだ」をキーワードに、8人の悩める男女が贈る恋愛婚活群像ラブコメディ映画『恋愛終婚(レンアイオワコン)』。5年間婚活を続けた監督自身の経験が詰め込まれた作品は、今のリアルな婚活事情がぎゅっと凝縮されています。本作品に出演した秋月三佳と濱正悟の二人に、作品について、それぞれの恋愛観について語っていただきました。

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嘘つきで女たらしな一輝と婚活こじらせアラサー女子・遥の恋の行方は?

――今回の作品は、多様な結婚の形を描いた群像劇です。俳優さんたちにとって様々なストーリーが展開していく群像劇のような作品は、普通の作品と演じ方など変わる部分はあるのでしょうか?

秋月三佳(以下、秋月)「台本を読むときは全体を読んだうえで、自分たちが出演するシーンに関してバランスを考えるようにはしていたと思います。撮影中も他のストーリーに出演する方々に会うことはほとんどないので、完成したらどんなお話になるんだろう?とか、他のカップルたちの恋愛はうまくいくのかな?とか想像を膨らませていました。なので、完成した作品を観るときも、他の方が出演するシーンは視聴者目線というか、新鮮な気持ちで楽しめましたね」

濱正悟(以下、濱)「そうですね、自分たちのシーンと他のシーンがどのように編集されてどのようなストーリーになっていくのかっていうのは楽しみな部分でした。作品に入る前に本読みがありましたが、(秋月さんと)二人だけだったので。僕は群像劇は出演するのも見るのも好きです。登場人物それぞれに対して、どういう自分を見せていくのかを意識的にやることで変化をつけることができるし。1つの役が、様々な登場人物と接する中で変化していくので、すごくやりがいがあると感じています。あとは、シンプルにいろんな共演者に会えるっていうのも楽しい。この作品でいうと、物語が進行している間は、全く関係のないような登場人物たちが、いろんな関係性でつながっているのも物語としてすごく面白いですよね」

――濱さんの演じた一輝は、秋月さんが演じる遥に対して普段見せている顔と違う一面を持った役柄でしたが、ご自身ではどのように役と向き合っていたのでしょうか?

「基本、嘘つきな女たらしです。ツンデレの『ツン』しか見せないという感じ。『デレ』の部分はあまり見せないんだけど、演じていく中で、心のなかでは実は照れているだけなんじゃないかなっていう風に感じていました」

――では、ご自身では『ツン』を意識しながら演じられた?

「セリフ自体が『ツン』な印象の言葉が多いので、意識的にやっていたわけではないですが、結果として『ツン』になっている感じもあると思います。あとは秋月さんが演じた遥が、常にアタフタしているから、それに乗じて『ツン』が加速していったというのもあるし」

――一輝の『ツン』な部分を遥がうまく引き出していったと?

「そうですね。『ツン』ってしたくなる感じがありましたね。それにそのほうがよりお互いの関係性が明確になってくるっていうのもあったと思います。一輝は、素直になれなくて、逆に突き放しちゃうみたいなキャラクターだと思うんですけど、その突き放し方がかなり強めだったりするので」

――一輝が遥に対して『ツン』としてしまいたくなるのは、なぜだと思いますか?

「すごくピュアだからだと思います。一輝がメチャクチャなことを言っているのに、遥はそれを真っ当に『そうなのか』と受け止めてしまったりするんです。そういうまっすぐに人の言葉を受け取ってくれる感じがピュアだなと思うのと同時に、つい『ツン』としたくなる。一輝は、つけあがってもいいのかなってちょっと遥に甘えている感じなんだと思います」

秋月「そうなんです。一輝と遥はそういう関係を続けながらちょうどいいタイミングで終盤に向かって少しずつ気持ちが変化していくんです。遥は年齢的に結婚適齢期。まわりも結婚したり、妊娠したり、出産したりしている中、自分も誰かパートナーが欲しいかもって思い、そのまま婚活を始めます。そのぼんやりした気持ちのまま、何のルールも知らずに婚活パーティに行って、そこで会社の同僚の一輝に会って。遥は自分が求めている結婚について考えることなく、外見から価値観まで全て一輝に言われるがままに突き進んでいくんですね。そうこうしているうちに、なぜか婚活がうまくいってしまったところで、初めて『私は何を一番大事にしたいんだろう』ってやっと悩み始めるというピュアな女の子なんです。そういう意味では遥はすごくラッキーな女の子だなって思うんです」

――どんな部分がラッキーだと思いますか?

秋月「好きな人が一番近くにいるかも知れない、とか、あとはタイミングとか何もかもがラッキー。本人はわかっていないけれど。他のパートの登場人物たちは、悩んでみたりくっついてみたりしているんですけど、一輝と遥のパートは遥が、結婚ではなく心のつながりを求め出したときに、やっと周りを見回して自分の気持ちに気がつけたこともラッキーだったし、それが手遅れにならなかったこともラッキーだと思います」

この記事を書いた人

東京在住のライター・エディター。『smart』『sweet』『steady.』『InRed』など、ウィメンズ、メンズを問わず様々なファッション誌やファッション関連のwebでライター&編集者として活動中。写真集やスタイルブック、料理本、恋愛心理、インテリア関連、メンタル&ヘルスケアなどの本の編集にも携わる。独身。ネコ好き。得意ジャンルはファッション、ビューティー、インテリア、サブカル、音楽、ペット、料理、お酒、カフェ、旅、暮らし、雑貨など。

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