「10月はカップル向けの物件が増えるらしい……」同棲にまつわる気になる疑問を不動産情報のプロ“アットホーム”の人に聞いてみた
執筆者: ライター/黒川すい
【2】お互いが気持ちよく暮らすために……「条件」編
Q:同棲カップルの先輩ユーザーはどんな部屋を探していた?
A:私たちアットホームが行った調査によると、条件面では男性は「築年数」、女性は「最寄り駅までの徒歩分数」を重視している方が多かったです。設備面では男女ともに「バス・トイレ別」がトップでした。男女差が最も開いた条件・設備はキッチンやお風呂、洗面所など水回り部分で、男女のこだわりの違いが顕著に表れています。ちなみに全体的に見ると、女性のほうが物件に対してこだわりたいポイントが多い印象です。
Q:同棲カップルの先輩ユーザーが譲った条件はどのあたり?
A:男性は「キッチンの広さ」、女性は「築年数」を譲ったという声が多くありました。また、設備面では男女ともに「階数」を挙げる方々が多かったです。
Q:不動産会社の視点から見るカップルにおすすめの住まいの条件ランキングは?
A:無理のない賃料が一番。悲しい話ですが、もし万が一、一人暮らしになってしまった場合でも、片方に負担がかからないようにするのが大切でしょう。続いて「1LDK」以上の間取り、アクセスも重要。お互いの勤務地や通勤時間などを考慮して、ライフスタイルですれ違いが発生しないように物件を選びたいところです。
Q:住みたいエリアを考えるときに重視する点はどんなところ?
A:男女ともに最も重視していたのは「生活用品を買う施設が充実しているか」という点でした。次いで多かったのが、勤務地に関する点。女性は29.1%が「お互いの勤務地の中間」、男性は30.3%が「自分の勤務地が近い」ことを挙げています。コロナ禍などを通して働き方に幅が出ていても、通勤時間はある程度大切な要素であることが分かってきます。
Q:コロナ禍前後で物件探しのポイントに変化はあった?
A:おうち時間への考え方が変わった印象です。家で仕事をしたり、映画を観たり、やはりおうち時間を充実させるために、部屋の広さや個数を意識する人が増えました。また、設備面では、インターネット無料や通信速度を大切にする人が多くなった気がします。宅配ボックスへの需要も高まりました。
この記事を書いた人
アパレル業界に勤めた後、フリーライターに。ファッションはもちろん、グルメ、エンタメ、お出かけ情報など幅広いジャンルの執筆経験あり。ウェブを中心に活動中。趣味はアートトイの収集や喫茶店巡り、読書。
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