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「役者・柿澤勇人が語る“今までとこれから”」ファースト写真集『untitled』発売記念インタビュー

執筆者: ライター・エディター/佐藤玲美

くすぶっていた20代を経て責任感と充実感のある30代へ

――タイトルの『untitled』というのは柿澤さんご自身のアイデアですか?

柿澤「僕が考えました。いろいろ考えたのですが、なかなかしっくりハマるものがなくて。『単純に“HAYATO KAKIZAWA”でいいんだけどな』とは思いつつ、それだとシンプルすぎないかなって。

それで絵画とか、クラシックの音楽なんかでも『無題』という作品があるじゃないですか。なので、それを英語にして『untitled』にしました」

――無題という名の奥には?

柿澤「今回収録されている舞台の3作はどれも大きな作品で、三者三様の色があるので、どれにも寄せられないという。『舞台裏』とか『Backstage』なんかも考えたんですけど、それだけじゃないしなぁと(笑)」

――プライベートで飲んでいる風景もありつつ、撮り下ろしもありますよね?

柿澤「はい。最後にスタジオで撮影しました。黒沼さんとは密着の一年間で良い関係性もできていたので、和気あいあいとした撮影でしたね。みんなで衣装を決めて、『これを着てみよう』とか『ちょっとずつ脱いでみよう』とか。

スタイリストの五十嵐(堂寿)さんがおすすめの衣装を選んでくれて、ヘアメイクの松田(容子)さんが『私、ちょっと水を足したい』とか『もっと濡らしたい!』とか。みんながやりたいことをそれぞれ言いながら撮影が進んでいきました」

――脱いでいるシーンもステキでした。お美しかったです。

柿澤「いろんな方に聞かれるのですが、本当に何もやっていないんですよ(笑)」

――そんな! 『体型維持とか何もしてない』っていうタレントさんよくいますよね〜(笑)。

柿澤「いやいや、本当に。でも舞台って2時間ずっと舞台の上でシャトルラン(往復持久走)をしているようなものなので、それだけで運動になっているんですよね。

また、大きな声を出して動作も大きくてってなると、それだけでだいぶ体力を使うんです。だから体を鍛えるみたいなことは何もしていなくて。なんなら、舞台が終わってからのほうが鍛えているので、今のほうが体はできているかも。

脱いだシーンを撮影するんだったら、もっと鍛えておけばよかったと思っているくらいです(笑)」

――大河ドラマなどで見ていた柿澤さんは、和装のせいかとても細い方なのかなという印象でした。

柿澤「着痩せするタイプではあるし、役で痩せることを求められたら割とすぐに体重を落とせるんです。今までやったことはないけど、太ることを求められたときのほうがちょっと心配。がんばって太りたいけど、ちゃんと太れるのかがわからないですね」

――写真集を作ったことで、自分の表現に何か影響や変化はありましたか?

柿澤「30代になってからは大きな変化はありましたね。20代はくすぶっていたというか、ずっとどん底を生きているような感覚だったんです。良くいえばもがいていたし、悪くいえば荒れていたと思います。浴びるようにお酒を飲んだりすることもありました。

けれど、30代になってからは、大きな責任感が芽生えてきて、お仕事の前日にめちゃくちゃにお酒を飲むっていうこともなくなりましたね」

この記事を書いた人

東京在住のライター・エディター。『smart』『sweet』『steady.』『InRed』など、ウィメンズ、メンズを問わず様々なファッション誌やファッション関連のwebでライター&編集者として活動中。写真集やスタイルブック、料理本、恋愛心理、インテリア関連、メンタル&ヘルスケアなどの本の編集にも携わる。独身。ネコ好き。得意ジャンルはファッション、ビューティー、インテリア、サブカル、音楽、ペット、料理、お酒、カフェ、旅、暮らし、雑貨など。

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