「既婚者合コン」を企画してみたら…意外なメリットが見えてきた既婚者マッチングアプリより健全で安心!?

異性との久しぶりのドキドキ感、思い出す「パートナーの存在」

実際に既婚者合コンを行ってみた感想は、一言で言えば非常に有意義でした。すでに男友達とも、メンツを変えて2回目を行おうと話が上がっているほどです。合コンのていなので、最初は定番の自己紹介をしたり、好きなタイプなどを言い合ったりしたのですが、日常的に刺激を摂取し慣れていない既婚者たちは、これだけでも興奮気味に。

過去の恋愛遍歴なども、通常の合コンよりかなり深ぼった内容が飛び出しました。もともと知り合いではあった女性メンバーからも、今まで聞いたことがなかったようなエグめのエピソードが飛び出したり、男性メンバーもディープな性癖トークを語ったり……。

なんとなくですが、みな最終的に帰る家があるということもあり、普段は人に言えないようなセンシティブな部分も、オープンにさらけ出していたように感じます。独身時代の合コンは「こんなこと言ったら引かれるかも」と、話すトピックも選んだものですが、そういった遠慮がなくなっている既婚者メンバーたちのトークはかなり面白く、大きなネタを持っていないメンバーも聞き入っていました。

またお酒が入ってくるにつれ、少しずつ家庭内の愚痴も飛び出します。自身のパートナーを引き合いに出しながら「でも君のほうが全然可愛いし魅力的」と口説かれた時には、妙な背徳感がありました。それぞれの悩みも共感できることが多かったですし、悩んでいるのは自分だけではないのだと分かり、安心感もありました。

また、夜が近づくにつれて、少しずつムーディーな空気にも。2件目は少し大人っぽいクラフトカクテルが飲めるバーに移動し、それぞれ仲良くなりたいと思ったメンバーと自由に時間を楽しんでいました。私も歳下のITコンサル君とお互いの悩みを共有しつつ、バーでの距離の近さを楽しみました。

結果的にはさらりとしたボディタッチくらいしか交わしていないのですが、既婚者になってからはパートナー以外の異性が隣に座って飲むことも、ボディタッチされることもないので、これだけでもかなりドキドキ。2人で喋っていてもバーの中は合コンメンバーの目もあるので、みんな絶妙な距離感を楽しんでいました。そして、深夜2時にはお開きとなり、他のメンバーもそれぞれ、自宅へ向かうタクシーに乗り込みました。

帰る場所のある既婚者である私たちは、今日会ったばかりの異性のことを簡単に好きになったりはしません。ボディタッチを受けるだけなら、キャバクラやホストでも同様のことをしてもらえるのかもしれませんが、やはり野良の素人との合コンでの出来事だという点も、背徳感をくすぐるポイントだったと思います。

今回は独身時代から異性慣れしているメンバーが揃ったこともあり、まさに狙い通り健全に、ただ少しだけ「異性らしい関係」を楽しむことができました。久しぶりに異性を意識したおしゃれを考えるのも楽しかったですし、後日同性メンバーと会を振り返るのも、過去の恋愛観と通じる瞬間もあり面白かったです。

結局のところ、次の日の朝パートナーの顔を見た時には安心しましたし、時折こういった刺激があるほうが、パートナーを大切にできるような気がしました。お酒の飲み過ぎには注意しながら、お互いに見張り合えばミスも起こりません。もし夏休みに、家庭への不満を持っている同性の友人と久しぶりに会うのなら……健全な既婚者合コンを企画してみてはいかがでしょうか？

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