【村上隆】開催中の「村上隆 もののけ 京都」で生まれた特別なアクセサリー

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今月は、京都市京セラ美術館で開催中の個展「村上隆 もののけ 京都」をきっかけに誕生した、村上隆の新しいアクセサリーコレクションをご紹介する。

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春、京都の桜から始まった村上隆の新作アクセサリー

村上隆率いるカイカイキキから、新作のアクセサリーコレクションが登場しSNSを中心に大きな話題となっている。色鮮やかにキラキラと輝くかわいい〈お花〉たちは、まるで“おもちゃの宝石”のよう。

このアクセサリー誕生の背景には、村上さんから若者たち、そしてアートファンに向けたおもてなしのメッセージがあった。今年の2月、国内では8年ぶりとなる村上さんの大規模個展「村上隆 もののけ 京都」が京都市京セラ美術館で開幕した。京都を舞台に描き下ろされた超大作をはじめ、大量の新作から国内初公開の作品まで約170点の村上作品が一堂に会するまたとない機会とあり、国内外から多くの人々が京都の地を訪れて個展を楽しんでいる。

会期が9月1日までと7カ月におよぶ長期開催となるため、桜の春から盛夏へと移り変わっていく〈季節〉を感じられるよう伝統行事や節句にちなんだプログラムも多数用意されている。いつ足を運んでも、作品群とともに、村上さんが愛する京都の美しさを感じられることだろう。また、美術館を訪れるアートファンにとっては〈ミュージアムショップ〉も楽しみのひとつ。個展の準備にあたり村上さんは、来場者が喜ぶようなものを用意したいと考えていた。

「村上隆 もののけ 京都」展については以前、この連載でもフォトレポートをお届けしたとおり（※24年4月号掲載）、館内に入るとまずは正面の壁一面に輝く金銀の市松模様と満開に咲いた桜の〈お花〉たちが出迎えてくれる。

2月に開幕し、まさに桜の〈お花〉から始まる個展にぴったりのグッズを用意したいと考えた際、浮かんだのが、2020年のコロナ禍に発売して即完売となった〈村上隆×リキュエム〉コラボのアクセサリー「チェリーブロッサム」のネックレスやピアスだった。

「チェリーブロッサム」を個展会場の特設ショップ用に復刻するにあたり、あまりに短い桜の時季が終わっても楽しめるよう、当時一番人気だった「パールフラワー」シリーズの復刻や、新作としてキラキラのビジューをちりばめた〈お花〉シリーズも誕生した。

新作のキラキラビジューの〈お花〉シリーズは、やや小ぶりなサイズ感でカラーバリエーションも豊富に揃え、たくさんの人が身につけやすいようリングやピアスに加えて〈ピンズ〉もラインナップした。価格も5000円台からと、ファッションアイテムとしても手に取りやすい設定になっている。

こうして、個展開催をきっかけにカイカイキキから新しく誕生した村上隆の新作アクセサリーコレクション。2020年当時、初めて自身のアートをモチーフにしたアクセサリーをコラボという形で発表した際に村上さんは「若者にもっとアートを広めたい」と想いを語っていた。

「村上隆 もののけ 京都」展は開幕から4カ月が経ち、来場者25万人を突破するなど、ますます盛り上がりを見せている。会場ではぜひ、圧倒的なスケールの作品群はもちろん、至るところにちりばめられた村上さんからの“おもてなしのメッセージ”を受け取ってほしい。

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