smart Web

  • facebook
  • X
  • Instagram
  • Pinterest
  • Youtube
  • LINE

smart 最新号

smart2024年8月・9月合併号

smart2024年8月・9月合併号

2024年6月25日(火)
特別価格¥1,690(税込)

smart 最新号を見る

閉じる

【はじめしゃちょーも公表】「精子凍結」とは?メリットやデメリットを医師に聞いてみた。将来に備えるためにも今こそ知りたい

執筆者:

前回の「卵子凍結」に続いて、今回は「精子凍結」をテーマにお届けします。最近では、不妊治療や卵子凍結、精子凍結について公に語る有名人が増えてきました。韓国の歌手ジェジュンが精子を凍結保存中だとバラエティー番組で明かしたり、人気動画クリエイターのはじめしゃちょーも昨年、精子の凍結保存を行ったことを動画で報告しています。

この記事の画像一覧を見る(4枚)

今話題の「卵子凍結」とは?費用、メリット・デメリット、妊娠率は?【産婦人科医が徹底解説】

若い男性の間で関心が高まっている精子凍結ですが、実際にはどのような手順で行われ、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか? 今回は、東京都渋谷区にある不妊治療専門の「はらメディカルクリニック」院長・宮﨑薫先生にお話を伺いました。

はじめしゃちょーが精子凍結を決意した理由や、クリニックでの実際の様子、率直な感想を紹介した動画です。とても分かりやすく参考になる内容なので、ぜひご覧ください!

産婦人科専門医の宮﨑 薫先生が「精子凍結」を徹底解説

はらメディカルクリニック理事長・院長の宮﨑薫先生

Profile/宮﨑 薫(みやざき・かおる)先生
はらメディカルクリニック理事長・院長。医学博士。2004年慶應義塾大学医学部卒業。東京歯科大学市川総合病院産婦人科助教、慶應義塾大学産婦人科助教。2020年5月より、はらメディカルクリニック院長に就任。常に患者さまファーストの医療・治療を心がけている。産婦人科専門医・指導医、生殖医療専門医、再生医療認定医、日本内分泌学会内分泌科専門医。

そもそも「精子凍結」とは?

「精子凍結」とは、採取した精子をマイナス196度の液体窒素で凍結し、保存すること。この方法により、精子は半永久的に保存が可能です。精子凍結の安全性は医学的に立証されており、安心して利用することができます。

「精子凍結」はどのような手順で行われるの?

ステップ1:初診の予約をする

まずは初診の予約を取り、精子凍結が可能かどうかチェックするための精子検査を受けます。

ステップ2:初診

予約日に来院し、精子を提出します。当日院内で採精する場合、メンズルームを案内してくれます。また、感染症の血液検査も行います。

  • 感染症検査(¥5,929) 
    HIV、HCV抗体、RPR、TP抗体、HTLV-1抗体(PA)、HBs抗原
  • 精液検査(¥ 9,240)
    検査方法:CASA(コンピュータ解析検査)+ 細胞染色検査
    測定項目:精液量、精子濃度、精子運動率、正常形態率etc.
  • 精液検査+DFI検査(¥27,940)
    検査方法:CASA(コンピュータ解析検査)+細胞染色検査 + フローサイトメトリー
    測定項目:精液量、精子濃度、精子運動率、正常形態率etc.  + DFI(精子のDNAの損傷率)

ステップ3:検査結果を受け取る

精子検査と感染症検査の結果は約2週間程度で郵送されてきます。

ステップ4:精子凍結の予約をする

検査結果に問題がない場合や、治療後に問題が解決した場合は、精子凍結の予約を取ります。

ステップ5:精子凍結

予約日に再度来院し、精子を提出します。凍結費用は1アンプル(2mL)1年間で¥11,880(税込)です。支払い時に精子凍結に関する同意書を提出します。

精液は取り違いを防ぐため、必ず2名1組で指さし確認を行われる

マイナス196度の液体窒素で凍結保存される精子

精液は取り違いを防ぐため、必ず2名1組で指さし確認を行います。その後、顕微鏡で良好運動精子の数をカウントし、遠心分離器で洗浄・濃縮を行い下準備をします。最終的に、マイナス196度の液体窒素で凍結保存します。

この記事を書いた人

鈴木恵理子

鈴木恵理子

11年間の編集プロダクション勤務を経て、2011年よりフリーランスに。雑誌やムック、ウェブなどで、ヘアやビューティページを中心に活動中。暮らしに役立つ実用系やメンズのビューティ記事の経験も豊富。好物は古物や古道具。

この記事をシェアする

この記事のタグ

12

19:00

smart Web の
記事をシェア!

この記事をシェアする

関連記事

smart(スマート)公式SNS