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「ホタルが美味しいと認めた水」のみを使った日本酒「KATARU HOTARU(語蛍)」がロマンチックすぎた

執筆者: ライター/黒川すい

酒づくりに重要な“水”を目利きした自然のソムリエ……その正体は“ホタル”だった

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お酒づくりにおいて欠かせないものの一つと言えば、綺麗な水。そんな美しい水質にとことんこだわったお酒をご存知でしょうか?例えば測定器なんかを使えば、即座にその水質は分かるでしょう。しかしながら、今回ご紹介するお酒の水を吟味したのは、なんと機械じゃないんです。そう、自然のソムリエ、その正体はホタルなんです。ホタルが姿を現した年にしか飲めないお酒、『KATARU HOTARU(語蛍)』をピックアップしてみました。

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ホタルが愛した水はきっとこんな味

KATARU HOTARU(語蛍)

KATARU HOTARU(語蛍)
価格:¥4,800(税込)
内容量:720ml
原材料名:米(国産)・米麹(国産米)
アルコール度:15 度
販売方法:元坂酒造公式サイト
公式SNS:https://www.instagram.com/kataruhotaru/
販売開始日:2024年6月21日(金)~

綺麗な水は、お酒づくりはもちろん、ホタルの生息にとっても重要な要素です。かの有名な童謡「ほたるこい」でも甘い水が歌われていますよね。そこで200年以上の歴史を誇る元坂酒造が着目したのが、“ホタルが現れる河川の水を使った”お酒づくりでした。つまり、この『語蛍』の絶対的な製造条件は、ホタルが訪れること。元坂酒造の取水地・宮川にホタルが来た年にだけこの日本酒はつくられています。水質の保証は、自然界のソムリエが務めているのです。ロマンチック……!

ラベルには、宮川でその年はじめてホタルが観察された日が

ラベルには、宮川でその年はじめてホタルが観察された日が。今年の製造分は、2023年6月7日にホタルの出現が確認できたので、「JUNE 7.2023」と記されています。こういう演出ってグッときますよね。

サラリとした飲み心地、やさしい甘さが広がる

元坂酒造の取水地・宮川にホタルが集う事実から、既にその水質は素晴らしいものだと予感できますが、国土交通省による「全国一級河川水質調査」のデータでも、その実力は証明されているそうです。なんと過去11回にわたり「水質1位」を獲得しているほどの不純物の少なさ、そして透明度の高さ。ホタルってすごい舌が肥えているんだ……!とグルメっぷりに改めて驚きますね。ホタル絶賛の水で仕込んだ日本酒の味わいとは果たして!?

宮川水源の仕込み水、語蛍

写真左手:宮川水源の仕込み水、右手:語蛍

まずは香りから楽しんでみましょう。グラスも相まって、ワインをテイスティングするときのような気持ちになりますね。鼻腔をくすぐるのは、上品かつフルーティーな香り。ツンとした辛みのある匂いではなく、どこまでもまろやかに広がっていきます。

そして口に含むと、ぱあっと華やかな甘さが広がっていく!いい意味で日本酒らしくない、クセのない味わいです。ちなみに商品開発は元坂酒造が、監修はモダンベトナミーズ Ăn Cơm ソムリエの梅村建之氏が担当しているそう(モダンベトナミーズ Ăn Cơmと言えば、過去ミシュランガイドでもビブグルマンを獲得しているほどの実力を誇る名店……!)。水本来が持つ甘みをテーマに、現代的な味わいが表現されています。正直なところ、日本酒には飲みにくいイメージがあったのですが、一口味わえば、そんな今までの固定観念をやさしく壊してくれるすごさ。
なお、写真左手のグラスに注がれているのは宮川水源の仕込み水です。これを飲んだ上で、『語蛍』を改めて口にすると、水本来の味わいを尊重していることがよく分かります。人為的な甘さは加えず、水、そしてお米といった素材の持つ豊かさが引き出されている……。

この記事を書いた人

アパレル業界に勤めた後、フリーライターに。ファッションはもちろん、グルメ、エンタメ、お出かけ情報など幅広いジャンルの執筆経験あり。ウェブを中心に活動中。趣味はアートトイの収集や喫茶店巡り、読書。

Instagram:@mercredi_7.pm

Website:https://smartmag.jp/

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