田中みな実が教える「自分に似合うものの見つけ方」｜コツは“失敗や挑戦を繰り返す”こと田中みな実の連載 「となりのみな実さん」 episode 50

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みな実さんといえば、その完璧な立ち居振る舞いやテレビや雑誌で見るキャラクターから「自分のことがわかっている人」というイメージがあるかもしれません。今月は「自分に似合うものってどうやって見つけてきたんですか？」という読者からの質問に答えてくれました。

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田中みな実の連載「となりのみな実さん」
episode50自分に似合うものの見つけ方

失敗や挑戦を繰り返して“自分らしさ”が形成されてゆく

「自分に似合うものの見つけ方かぁ。私の場合はとにかくトライアンドエラーの繰り返し。あれこれ試して、しっくりくるものを見つけています。過去の写真を見返して『何このメイク!?何この服装』ってギョッとするのはよくあること。当時はそれがいっちばんイケてると信じていたんだからしょうがない。年齢や流行とともに着たい服やメイクが変わっていくのは必然です。私は、あれこれ気にせず、イマの流行りを無理のない範囲で取り込んで楽しみたい！

中学、高校時代はほとんどの時間を制服で過ごしていたからか、私服の記憶がない……。だから、大学入学前は大騒ぎ！ありとあらゆる女性誌を買い漁って、“新入生のモテ着回し術”みたいな企画を熟読。とりあえず、まるっとそのまま真似しておけば間違いない！と、母にお願いして何度一緒にマルイに足を運んだことか。プライベートレーベル、レッセパッセ、ウィルセレクション、アプワイザー・リッシェ、ブランドを挙げるだけで何だかエモい。高校の卒業式の翌日にはエビちゃん（蛯原友里さん）の切り抜きを持って美容師さんに、『これにしてください！』って目を輝かせていたのも若き日の尊い思い出（今、切り抜かないよね〜）。絵に描いたような“大学デビュー”（笑）。

ともあれ、毎日洋服を選んで着るという習慣がつくと、自ずとそこに意思が加わり、雑誌のコーデ丸パクリから、自分の身長や雰囲気に合うものを選べるようになってくるから不思議。周りのオシャレ女子からの影響も日々嫌というほど受けてファッション感度がグンと上がっていきました。局アナになると、テレビ画面を通して自身を客観視する習慣が備わります。スタイリストさんに放送時に着用する衣装を用意してもらうようになったのも大きな変化。展示会やプレスルームに行かせてもらったり、見立ててもらった服に挑戦しながら、ファッションの面白さに沼る。好きなものが“似合うもの”とは限らないと知るのもこの頃。

今は、仕事の内容が多岐にわたり、雑誌の撮影でも演技の仕事でも自分が着たい服を着られるわけではなくなってきました。以前なら戸惑っていただろうけど、もうすっかり慣れた。むしろ、洋服次第で人物像がかなり変わることに驚き、役者としては助けられているほど。

本格的に暖かくなってきて、最近の私服はTシャツやノースリーブにデニムを合わせるシンプルなコーデが多め。そんな中、時々、フリルのブラウスやボディラインの出るワンピースを着たくなる衝動に駆られることも。いつだって自分に飽きないように、しっくりこないアイテムも、敢えて手に取って楽しんでみることにしています」

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