【映画『バジーノイズ』栁俊太郎インタビュー】繊細でリアルな若者像と、DTMをテーマにした新しい音楽青春映画は「背中を押してくれる優しく柔らかい作品」
執筆者: ライター/石野志帆
ピュアさが魅力で努力家の川西拓実、センシティブな演技力も光る桜田ひより。「素晴らしい作品になる!」と確信
──主演の海野清澄役・川西拓実(JO1)さんと岸本潮役・桜田ひよりさんについて、共演した感想をお聞かせください。
栁 川西君は超天然で、すごい愛されキャラなんですよ!弟っぽい感じがすごくあって、めちゃ可愛いんです。透明感があってちょっとフワッとしてる感じもあって。韓国と行ったり来たりだったからすごく疲れていたと思うんですけど、すごく頑張っていました。頑張り屋さんで努力家ですね。(川西さんが演じた)清澄は、まっすぐでピュアがゆえにいろいろ考え込んでしまう……という役どころなので、ピュアさがある人じゃないと、こういう役ってできないと思うんです。演じている時のまっすぐな目も含め、映像を観たときに「素晴らしい作品になる!」と思いましたね。
栁 (桜田)ひよりちゃんとは『東京喰種 トーキョーグール』っていう映画で共演していて、当時(桜田さんは)13、4歳くらいだったんですよ。なので「めっちゃ大人になってる!」と感じました。でも芝居はやっぱりすごくて。辛くてセンシティブな場面が多かったと思うんですが、毎回感動させられましたね。
──監督はフジテレビの人気ドラマ『silent』の風間太樹氏でした。風間監督の演出はいかがでしたか?
栁 この作品は、言葉にできない“空気感”みたいな部分を“間”や“音”を通じて伝えるので、演出もなかなか難しかったと思うんです。絶妙な気持ちのズレが音楽におけるズレにもなっていく……というように、全部がリンクしていく作品なので。俺らもわからないところがあって「どうしたらいいですかね?」と監督に聞いたことがあったんですが、監督はちゃんと準備して言葉にしてくれたんです。「例えばこういう状況、こういう気持ちになったときに、彼はこういう気持ちになるでしょう?“例え話”、ね」という感じで。それを伝えるのって、だいぶ考えて準備しておかなければ相手には伝わりにくいことだと思うんです。そういう意味でも、演出にすごく一生懸命になってくださったと感じました。
この記事を書いた人
TV局ディレクターや心理カウンセラーを経て、心を動かす発見を伝えるライター。趣味はリアリティーショー鑑賞や食べ歩き。海外在住経験から、はじめて食べる異国料理を口にすることが喜び。ソロ活好きが高じて、居合わせた人たちの雑談から社会のトレンドをキャッチしている。
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