【PSYCHIC FEVER】JP THE WAVYが見出した新境地!YouTube再生回数1100万回超えの話題曲も
執筆者: コンテンツディレクター/田島 諒
サイキックフィーバーがリリースしたニューEPはヒップホップのあらゆる要素が盛り込まれた表情豊かな作品に仕上がっている。本作をプロデュースしたのはJP THE WAVY。グループとして新たな新境地となったというEPはどう作られたのか。先行配信シングル「Temperature」を介して話を聞く。
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中学生の頃から聴いてきたWAVYさんにプロデュースしてもらって……
――まずはサイキックフィーバーをプロデュースすることになった経緯から教えてください。
JP THE WAVY(以下、WAVY) 家で偶然『Hotline』のリリックビデオを観てめっちゃいいなと思ったんです。その後リミックスのオファーもいただいて、だんだんと距離が近くなり、EPをプロデュースすることになっていったんです。
WEESA WAVYさんの音楽は中学生の頃から聴いてきたのでプロデュースしてもらえることが決まったときはめちゃくちゃ嬉しかったです。どんな曲ができるのかすごく楽しみでワクワクしながら制作に臨みました。
中西椋雅(以下、椋雅) 同時に自分たちに表現できるのかなっていうプレッシャーや責任感も感じましたね。そういった面ですごく練習にもなりましたし、すごく貴重な時間を過ごさせていただきました。
――先行で配信されているデジタルシングル「Temperature」について教えてください。「Hotline」的な恋愛ソングでもありますね。
WAVY 最初に聴いた『Hotline』のインパクトが強かったのでその方向性のままで現行のヒップホップ要素を加えながら表現したら、どうなるのかなっていうのが念頭にありましたね。最初はノリが全然違ったんですよ。韓国っぽい雰囲気があるチルな曲で。
一同 そうだったんですか!?
WAVY そう。そこからジャージードリルの要素を実験的に取り込んでいって仕上げた流れがあるんです。本来はアメリカのニューヨークでできたギャングの音楽でもあるドリルをサイキックみたいなグループが歌うのって珍しいと思うんですよ。こういう曲を歌うみんなを見てみたいっていう気持ちもありました。
小波津 志(以下、志) WAVYさんから曲が届いたときは、これをいかにやばい作品に仕上げていくか。WAVYさんの期待にどう応えるのかってことをすごく考えましたね。実際にけっこう練習して、最終的に『Hotline』とは違う魅力を表現できる曲に仕上げられて本当によかったと思っています。
――「Temperature」はラップもメロディもふんだんに盛り込まれた楽曲です。練習もたくさんしたということですが、どういう学びがありましたか?
渡邉 廉(以下、廉) 最初は歌うパートも違っていたんですけど、練習していく段階で各々に合うフロウに変更していったんです。そこで自分の持ち味に気
づけた感がありました。この曲のレコーディングは自分にとってもチームにとってもすごく勉強になったんです。
半田龍臣(以下、龍臣) まさにマジックでしたね。今までに歌ったことがないフロウもあったんですけど、WAVYさんに教えてもらって新しい自分になれた気がしています。それはEPの制作全体を通じて感じましたね。
剣 実際けっこう緊張したんですけど、WAVYさんが丁寧に優しく接してくれたおかげで、いろいろなやり方にトライできたと思います。自由にやってみようって感じで、楽しみながらレコーディングできたと思います。
――特に耳に残る〈君以外今考えれない全然〉というリリックには、まさしくWAVYさんらしさを感じますね。特に〈今〉が印象的に残ります。
WAVY 〈今〉は入れなくても意味が通るんですけど、そこに文字を詰めたほうが自分的には心地よく聞こえるんですよ。他の曲でもそういうリリックの表現が多いんですけど純粋にそっちの方がカッコいいかなと。
――コレオグラフについてはRIEHATA TOKYOのチームメイト、KAITAとKAZ the FIREにWAVYさんも参加する形で考えられたのだとか?
龍臣 はい。曲がキャッチーなのでみんながマネしたくなるような振り付けを考えてもらいました。メロはすごく難しいんですけどサビは楽しく踊れる振り付けになっていると思います。振り付けに関しても今までの僕らになかった内容なので注目していただきたいですね。
WAVY 曲調に合わせてジャージーのパートではそのダンスにしたり。ちゃんとカルチャーを通じている振り付けにしたいってことを意見させてもらったりしましたね。やっぱりダンスが好きな人にも伝えたいなと思うので。
――実際にライブでも大いに盛り上がりそうですがいかがでしょう?
JIMMY 初披露はタイでしたけど日本での反応もすごくいいので、この曲が今後どう育っていくのかが楽しみですね。ツアーも控えているので、そこに向けてしっかりと作り込んで、曲に対する理解度を深めながら、より伝わりやすいように仕上げていきたいです。
――WAVYさんプロデュースによるEPですが、どんな作品になったと思いますか?
WEESA このEPはWAVYさんが僕らに寄り添ってくれたからこそ完成させることができたと思います。英詞も多いので日本だけではなく海外のリスナーにも届けたいです。
JIMMY このEPには2000年代初期のヒップホップのリヴァイバルからジャージードリル、R&Bといろんな要素を盛り込んだ作品でもあるので、どんな世代にも自信を持って届けられると感じています。全人類に聴いてほしいですね!
剣 今作の制作を通じてすごい化学反応が起きて、めちゃくちゃやばい作品になりました。どんなシーンでも聴けるEPだし、どんなときにも流れていてほしい曲ばかりです。
龍臣 今作は特にメンバー一人一人の個性を生かした内容になっているので、ファンはもちろんですが僕らのことを知らない人にもチェックしてほしいです。どんな人の心でもつかめるような楽曲になっていると思うので、本当に多くの人に届けたいです!
廉 WAVYさんのエッセンスが加わることによってまったく新しいサイキックフィーバーが表現できたと思います。改めて自分たちの魅力を伝えられる内容になっていると思うので聴いてみてください。
椋雅 2024年1発目のリリースなので、このEPでよいスタートを切れればと。音楽もダンスも全部を楽しんでもらえるはずなので、聴き込んでほしいですね。
志 みんなが言う通りでとにかく聴いてほしい。それ以外考えられないですね。WAVYさんのおかげでよりヒップホップの深い要素を表現することができたEPですし、WAVYさんと僕らでしか成し得ない化学反応を堪能してください。
――今回はEPを通してでしたが、今後プロデュースも積極的にしていきたいと思いますか?
WAVY グループとしてのプロデュースは今回が初めてなのですがめっちゃ楽しかったですね。自分の曲を作るのとは全然違う面白みがあったし、機会があればまたやってみたいですね。
志 楽しかったって言ってくれるのはすごく嬉しいです! これからもよろしくお願いします。
WAVY こちらこそ!
(了)
Profile/PSYCHIC FEVER
2019年に活動をスタートした7人組ダンスグループ。2022年7月にPSYCHIC FEVER from EXILE TRIBEとしてデビュー。同年9月から約半年間、武者修行と称してタイに活動拠点を移す。1月19日にJP THE WAVYプロデュースによる新たなデジタルEP『99.9 Psychic Radio』を発表。
Information
DIGITAL EP『99.9 Psychic Radio 』LDH Records 好評配信中!
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Photography_YOSHITAKE HAMANAKA
Interview & Text_RYO TAJIMA
※この記事は2024年smart3月号に掲載した記事を再編集したもので、記載した情報もその時点のものです。
この記事を書いた人
DMRT inc.所属。数々のインディペンデントカルチャーメディアを経て2016年に独立。ロック全般をベースとする音楽コンテンツの制作、メディアディレクション、地域振興系メディアのエディットなどを行う。日夜チャリで渋谷を爆走する漆黒のCITY BOYとして、365日スコッチを手放さない。
Instagram:@ryotajima_dmrt
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