【暖炉P インタビュー】ボーカロイド「鏡かがみ音ねレン・鏡音リン」づかいの第一人者になる!
執筆者: 編集者・ライター/志田英邦
ボーカロイド「鏡音(かがみね)レン・鏡音リン」を駆使して、アグレッシブなロックサウンドを生み出す暖炉(だんろ)Pさん。ボカロPとして活動を始めて2年にして大きな注目を集める彼に、その原点と未来を語ってもらった。
目次
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暖炉P プロフィール
ボカロPとして2021年10月から活動。VOCALOID「鏡音レン・鏡音リン」を見事に使いこなし、ボカコレ2022秋ルーキー73位、ボカコレ2023春ルーキー37位、ボカコレ2023夏ルーキー15位に入賞。これからの活躍が期待されるボカロP。
暖炉Pが原点と未来を語ったインタビュー
GarageBandから始めたボカロ楽曲制作
――ボカロPとして活躍されている暖炉Pさんが作曲活動を始めたきっかけは?
暖炉P ロック系の音楽が好きだったので、4年前に趣味でドラムを始めたんです。それでバンドを組んでスタジオに入ろうと思っていたら、コロナ禍になってしまって活動できなくなっちゃったんですね。それでもお金のかからない方法で音楽を続けてみようと思って、iPhoneのアプリ「Garage Band」で楽曲を作り始めたんです。
――楽曲ではボーカロイドの「鏡音レン・鏡音リン」をお使いになってますね。
暖炉P もともと「鏡音レン・鏡音リン」の声質が好きで、そこからボカロ楽曲にハマっていったことがあるんです。リンもレンもどちらの歌声も迫力があって。落ち着いた歌声も素敵なので、自分の好みに合うなと思っていたんです。実際、自分の作った楽曲をリンとレンに歌ってもらうと、自分が思っていたイメージに合うなと感じることが多いんです。
――楽曲はすぐにできましたか。
暖炉P 楽曲の構成もしっかりと考えないまま、ギター、ドラム、ベース、ボーカルと順番に打ち込んで。どんどん楽器を足していくという感じでした。作曲することも初めてでしたし、楽曲を形にすることだけでも、てんやわんやでしたね。ようやく完成したときにボカロ楽曲だし、投稿してみようと思ってニコニコ動画に出してみたんです。
――最初に発表した楽曲「精神砕片」の手ごたえはいかがでしたか。
暖炉P 実はあの曲は初めて作詞した曲だったんです。歌詞をどうやってメロディに合わせるのかだいぶ悩んだんですけど、そのときの自分が本当に思っていることを、思いのままに書いたんです。そうしたら、いろいろな方が聴いてくださって。「いいね」がひとつ付いただけでも嬉しかったですね。投稿が途切れないようにしようと、2曲目からは定期的な新曲の投稿を目標としていました。
――暖炉Pさんが好きな曲調や楽曲の方向性はどんなものですか?
暖炉P 僕はいろいろなジャンルに手を出すというよりは、ひとつのジャンルの中で楽曲を作っていきたいと思っているんです。電子音楽やロックが昔から好きでしたし、その中でバリエーションを出していきたいなって。たとえば、ロックの楽曲の中に和楽器のフレーズを入れるとか。そうやって曲の中で楽器の対比を表現したいという気持ちがあります。
この記事を書いた人
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