ノッチは走るよいつまでも。「Yes We can」をスタイルにしてしまった男のマシン愛と、次にチェンジしたいバイクの話
カスタムから現場の遅刻まで。旧車乗りのあるある話
ノッチ 実は僕もインパルスを購入するか悩んだ時期があって。でもパーツがなかなか見つからないと聞くし、そのあたりの苦労は?
服部 俺のは購入時からオーリンズのリアサスやヨシムラのマフラーとかが付いていて。それもアリかと思ってそのままで乗っています。ウィンカーだけはあとから純正のものに戻しました。ノッチさんはパーツのカスタムとかどうしていますか?
ノッチ ハンドルは頻繁に変えるので、高さを調整しやすいようにブレーキホースやワイヤー類を長めにしています。あとは目立つところだとシートくらいで。
服部 ノッチさんのはカワグチシートですよね。
ノッチ そう!奥さんと二人乗りできるようにタンデムシートにしたんですけど、全然乗ってくれなくて。
服部 それは悲しいっす。当時モノの純正パーツは今買おうとするとものすごい値段ですよね。
ノッチ そうなんです。今タンクに付いているエンブレムはKawasakiで、初期モデルはZEPHYRだから変えたいと思っても数が少なかったり高かったりして。でも純正パーツがかっこいい理由って、当時からよく考えて作られているデザインだからというのがあると思うんです。なのでカスタムしてもノーマルパーツもちゃんと保管しておきたくて。
服部 めっちゃわかります。
ノッチ ノーマルからちょっといじるだけでも十分楽しいですからね。なんて言いながら、ちょっと前まではチャンバーを付けたホンダ・エルシノアMT250に乗っていたんですけど(笑)。
服部 あーエルシノア!石橋さんが落書き(※)したやつ。
※以前ノッチが所有していたエルシノアMT250のタンクにはタレントの石橋貴明が書いた「ノッチ」というサイン(落書き)があった。
ノッチ そうそう(笑)。エルシノアは僕がオートバイ好きだと多くの人に知ってもらえたきっかけのひとつですね。
服部 俺も2サイクル(2ストローク・サイクル・エンジンのバイク)に乗りたくなってきたな。
ノッチ 2サイクルならではの魅力ってありますよね!昔、カワサキのマッハ(※)に乗っていたことがあって。そのマッハで仕事に思いっきり遅刻っていう苦い思い出も……。
※マッハ……川崎重工業が製造販売していた2ストローク3気筒エンジンを持つオンロードタイプのオートバイシリーズの総称。
服部 途中で止まっちゃったんですか?いいバイクですけど、やっぱり古いですもんね。
ノッチ はい。その日は朝から天気がよくてバイク日和だったから、7時くらいに都内を出て横浜の現場に向かったんです。ところが15時入りの現場に間に合いませんでした。
服部 えぇ!?8時間もあったのになぜ?
ノッチ 途中で調子が悪くなったんですけど、時間もあるし自力で直しながら行けるだろうとたかをくくっていて。最終的にはアクセルを全開にしても20キロくらいしか出なくなって、これでは間に合わないと思い「今から現場があるのでバイクを預かってくれませんか」と見ず知らずのお家に何件もお願いして回る羽目に。当然、事務所にもめちゃくちゃ怒られました。
服部 俺の場合は車ですけど似たようなことを何度も経験しています。高速で立ち往生したり。旧車だとそういう突然の事態がつきものですよね。今でもバイクで現場入りするんですか?
ノッチ 駐車スペースがある現場にはバイクで行くこともありますね。特に羽田空港は絶対にバイク。渋滞を味わわずにすむので。
服部 それいいなぁ。俺も洋服の持ち運びさえなければバイクで行くのに。
ノッチ でもさすがにスタイリストさんが手ぶらってわけにもいきませんよね(笑)。
この記事をシェアする
この記事のタグ