【気鋭のボカロP『Project Lumina』とは?】詩的で美しい言葉がやみつきに!「明日を生きる人々に救いとなれる音楽を」
執筆者: 編集者・ライター/志田英邦
新世代のルーキーボカロP『Project Lumina』が生み出す、色鮮やかな音楽と詩的で美しい言葉たち。独特なスタイルと、そのクリエイティビティに迫った。
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『Project Lumina』とは?!
アーティストhotalによるプロジェクト。2022年3月に初投稿。ボカコレ2022秋ルーキー6位、ボカコレ2023夏ルーキー9位を受賞し、注目を集める。
【ボカコレ2023夏
ルーキーランキング9位!】
空に咲らう/
初音ミク・重音テト
Project Luminaによる8曲目となる投稿曲。詩を朗読するポエトリーリーディングなど、さまざまなジャンルを織り込む。初音ミクと重音テトのコーラスも美しい。
『Project Lumina』
hotalインタビュー
“思春期のカオティックな思いに
音楽で光が差すように”
――ボカコレ2023夏ルーキー9位おめでとうございます。投稿曲「空に咲(わ)らう」はどんな思いでお作りになったのでしょうか。
hotal 今回ボカコレが初めての夏開催ということで、ボーカロイドの夏曲を作りたいなと思っていたんです。
――楽曲の概要欄には「大好きなボーカロイドの音楽を今度は僕が誰かに繋ぐために(中略)」とあります。
hotal 僕が初めてボーカロイドの音楽を聴いたのは中学生ぐらいだったんです。当時の僕はボーカロイドの音楽に救われたという思いがあって。今もきっとそういう子はいるだろうと。今の14歳、15歳、16歳に届く曲を作りたいと考えたんです。ポエトリーリーディング(詩の朗読)などを交ぜて、思春期の複雑な感情やカオティックな心情を表現して。光差すような音楽を中学生、高校生に届けたいと思っていました。
――どんな思いを繋ごうとお考えだったんですか。
hotal 僕は今「時間でしか解決しないこと」を書きたいと思っているんです。目に見える悩みや苦しみは解決できるかもしれないけど、目に見えないものはどうしようもない。でも、明日一日でも生きていれば、時間をひとつずつ積み上げていくことで解決することがある。そういうことを肯定する歌を作りたいんです。
――hotalさんがProject Luminaとして音楽を作り始めたきっかけを教えてください。
hotal 実はずっと音楽をやっていなくて、音楽を始めたのが2年前なんです。最初はバンドをしようと1年くらい練習していたんですが、コロナ禍で結局ライブをすることなくメンバーが抜けてしまって。じゃあ、違うやり方をしてみようとバンドのメンバーと始めたのが、ボーカロイドを使った音楽作りでした。Project Luminaとしていろいろな人の力を借りて音楽を作っていこうと。初投稿をしたのが2022年3月です。
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この記事を書いた人
ゲームを作ったり、小説を書いたり、本を作るお手伝いなどいろいろ。日々さまざまな制作現場にお邪魔して面白いことを探しております。美味しいカレーと極上のうどんを探し求めつつ。
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