朝倉未来が目にして「元カレの気分になった」美月の1st写真集。「彼氏目線で楽しめる」とボスも絶賛した一冊ができるまで

――自分らしさという意味で、どの撮影が印象に残っていますか？

美月　朝倉ファミリーではあるけど、事務所に制限されることがないので（笑）。福生のストリートで飾り気のないシンプルなデニム＆タンクトップでビール片手に……みたいな雰囲気の撮影は、当日に自分から提案しました。

――美月さんから現場で「アウトローな撮影」と言われて戸惑ったんですけど、「ストリート感のある撮影」という意味だったんですよね（笑）。

美月　まあ、朝倉ファミリーなので（笑）。

――そしてタイトルに関しては撮影中から話し合いつつ、写真のセレクトが終わった頃に『lxxe myself』に決定したんですよね。美月さんがインスタのIDにも使用されているワードです。

美月　最初に提案した時はタイトルとしてはスタイルブックっぽいかなとか、色んな意見があったのですが、インスタのIDをタイトルにするのって新しいかもということになって。最初は＠マークもつけたかったんですが、ネットで検索する際にわかりづらいかもということで“＠”は取ることになったんです。このタイトルで検索すると私のインスタも出てくるので、まだフォローしていない方はぜひ（笑）。

――XX(キスキスという意味)が入った造語ではありつつ、意味は「love myself（自分を愛そう）」。この言葉に込められた思いとは？

美月　今年の抱負でもあるのですが、自分のことを愛せる自分になりたいと思ったんです。元々、自己肯定感がめっちゃ低くて。私の仕事は、自分の好きなものなどを自分から皆さんに発信していくことがメイン。それを見ていただいて興味を持っていただいたり、憧れていただいたりするのに、自分で自分のことが好きになれていないということは、そういうファンの皆さんの気持ちまで否定することになるのかなと思ったんです。それで、去年の5月にインスタのアカウントを作った時にこの言葉をIDにしたんですね。それで、改めてこの言葉に似合う自分になりたいと思ったのが今年の初めだったので、改めてこの言葉をタイトルにしたいなと。

――写真集が完成して、その前の自分よりも“love myself”という思いが前進したという実感はありますか？

美月　自分ではあまりないのですが、友人と「私は自己肯定感が低くて」っていう話をしていた時に、友人に「（美月は）ちゃんと自己肯定感を持っていると思うよ」と言われたんです。それで、自分でも無意識の中で自己肯定できるようになってきたのかなと感じたことはあります。それが写真集を作るきっかけになったのかはちょっとわからないですけど。

――撮影中に「今までの撮影って私らしいと思いますか？」と聞かれたことが印象に残っています。そういうこともあって、撮影中も美月さん自身はいろいろ迷いもあったのかなと思いつつ、この写真集を作るという行程が美月さんの自信に繋がっていったらいいなという思いはありました。

美月　写真集を撮りきったことで一つ自信が持てたかなという気持ちはあります。先日、見本誌ができて、YouTubeの企画で（朝倉）未来さんにも見てもらう動画を撮影したんですけど。その（未来さんの）反応を見て、「いいものを作れてよかった」という実感が湧いたという思いもあります。

「元カレ気分で楽しめた」という言葉は
今の私にとって最高の褒め言葉

――朝倉さんはどんな反応だったのでしょうか？

美月　ページを捲るごとにいろいろ反応してくれていたんですけど、あまり覚えてなくて。詳しいことはYouTubeでチェックしてください（笑）。ただ、最後に「（この写真集を）見終わったあとに、懐かしい感じというか元カレみたいな気持ちを味わえる」みたいなことをおっしゃっていて。「彼氏気分で楽しめる」っていう感じのことを言われました。

――制作スタッフの中でも、美月さんの活動を見ている中で、無邪気な女の子がどんどん成長をしていっていい女に変化していく、みたいな流れは大切にしていたので、そう言っていただけたのなら嬉しいです。

美月　「写真集の中にストーリーを感じた」というのは言ってくれましたね。

編集部　写真集を見る時に「彼氏」であったり「元彼」であったり、読者が主観的に見ることができるということはいい写真集の条件だと思うんです。いろんなシチュエーションの中で一緒にいるような感覚を読者が味わえる写真集に仕上がっていたので、とてもいい写真集だなと感じています。