【おかしマニアが選ぶジメジメ暑い季節に食べたくなるお菓子5選】冷凍して食べるまんじゅうから山形さくらんぼを1粒丸ごと使ったゼリーまで
執筆者: エディター・ライター/相馬香織
梅雨に突入し、湿気の多い暑い日が続いていますが、そんな時の間食には少しさっぱりしたものが食べたくなりますよね。そこで今回は、年間300種類以上の日本全国のおかしを食している“おかしマニア”が選ぶ全国から厳選したさっぱり系おかしをご紹介。仕事や勉強のひと息に、気分転換もできるさっぱり系おかしはいかが?
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①彩雲堂「若草」
松江藩七代藩主・松平不昧公の茶席で使われた「若草」を、明治中期に彩雲堂初代・山口善右衛門が復刻したといわれるおかし。奥出雲の高品質なもち米を自社の石臼で水引きし、ふっくらとした求肥に手作業でまぶしています。上質な口どけと、もっちりとした弾力を楽しめる上品な和菓子です。
アンリさん「松平不昧公の御歌に由来して命名された、松江の代表的な銘菓。奥出雲でとれるもち米を使用しており、求肥の柔らかさと弾力、歯切れのよさが特徴です。シンプルな求肥の甘さはとても上品で、周りのそぼろのしゃりふわっとした食感は本品でしか味わえないもの。そぼろは一つ一つ手作業でまぶしているので、お取り寄せをしてもふわふわ感が損なわれていません。お茶菓子やおもてなしのおかしにもおすすめです」
②七福堂「フルーツ大福/季節の八福セット」
兵庫県揖保郡太子町に本店を構えるフルーツ大福専門店・七福堂。店長が厳選した選りすぐりのフルーツを白餡とお餅で包んだフルーツ大福で、季節ごとに旬の果物を使用しています。そのため、オンラインサイトに記載されているものとは異なるフルーツで届くこともあるのだそう。冬〜春はイチゴ・柑橘類、夏〜秋はシャインマスカット・桃・梨・柿など、季節の味わいを堪能できる至福の逸品です。
アンリさん「使用しているフルーツは、農家から直接仕入れていて、お米の甘みを生かした甘さ控えめの求肥と白餡との相性が抜群です。求肥と白餡の厚みはあまりなく、フルーツをごろっと使用しているので、果物のジューシーさや甘み、酸味を存分に楽しむことができます。専用の餅切り糸が付いているので、誰でも美しい断面を作ることができるのもうれしいポイント。SNS映えすること間違いなしです!」
③山田屋まんじゅう「山田屋まんじゅう・こきび・まろぶ詰合せ」
慶応3年より変わらぬ味を提供し続けている・山田屋まんじゅう。店名にもなっている「山田屋まんじゅう」のほか、北海道十勝産の手亡豆と沖縄県のサトウキビだけを使用した「こきび」、北海道十勝産の手亡豆と白双糖が織りなす「まろぶ」を詰め合わせたセットは、異なる3種のおまんじゅうを楽しむことができます。
アンリさん「手間のかかる昔ながらの秘伝の製法で味を守り続けてきた『山田屋まんじゅう』、風味豊かな甘さの『こきび』、淡雪のようなほろほろとした食感の『まろぶ』という3種のおまんじゅうが入った詰め合わせセット。透き通るような薄めの皮に包まれたおまんじゅうは、しっかりとした甘さを感じながらも上品な甘さで、長年愛されてきたおかしです。そのまま食べるのはもちろん、夏は冷凍して食べるのもおすすめ。サイズも小ぶりで、シャリシャリとした食感が楽しめます」
④船橋屋「カップくず餅」
東京都江東区亀戸三丁目にお店を構え、文化2年頃に創業したという船橋屋。お店を代表するくず餅は、グルテンを取り除いて450日間熟成発酵させた小麦澱粉を使用し、無添加製法で仕上げているので消費期限はわずか2日というもの。江戸時代から200年以上続く製法なので、体にもやさしい健康食品でもあります。子どもも妊娠中の人でも安心して食べることができる、ほっとやさしい伝統のおかしです。
アンリさん「和菓子唯一の発酵菓子である『くず餅』。船橋屋では450日間かけて発酵させているので、独特な歯ごたえと絶妙な弾力のもっちりとした食感が特徴です。素朴な味わいで、船橋屋秘伝の濃厚黒蜜ときな粉の相性も抜群!くず餅自体はほのかな酸味があり、後味がすっきりしているので夏の暑い日のおかしとしてもおすすめです」
⑤加藤物産「山形さくらんぼきらら」
山形さくらんぼきららは、山形の初夏を代表する果物・さくらんぼをシラップ漬けにし、1粒丸ごと使用しているゼリーです。冷蔵庫で冷やして食べると、口の中に広がる清涼感とほどよい甘さが感じられ、夏場のおかしとしてもぴったり。個包装しているので配りやすく、手みやげとしてもおすすめの商品です。
アンリさん「赤いルビーと称されるほど、赤く実ったさくらんぼを一粒丸ごとゼリーで包み込んだおかしです。ゼリーはプルプルとした歯切れのよい食感で、袋からそのまま食べられるので手が汚れる心配もありません。さくらんぼはシラップ漬けのやわらかい食感ですが、甘酸っぱさも残っているのですっきりとした味わい。冷蔵庫で1〜2時間冷やすと美味しく食べることができます」
Profile/アンリ
日本全国の人気お菓子や旅情報を発信するメディア、47おかしメンバーとして活躍。年間300種類以上のおかしを食べる「おかしマニア」。
Instagram:@uta_nri_12
文=相馬香織
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この記事を書いた人
映画配給会社を経て、出版社で企画立ち上げ、海外取材などを数々こなし編集長に就任。現在はベトナム・ハノイを拠点に、日本、韓国を飛び回りフリーランスの編集者として活動中。趣味はアクセサリー製作。インスタではベトナム情報をメインに発信中。
Instagram:@_kaori.soma
Website:https://smartmag.jp/
お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
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