【CRふらんしすこ＆rionインタビュー】サッカー、バレエを辞めてたどり着いたゲーム配信者という仕事

人気・実力を兼ね備えたCrazy Raccoon（クレイジーラクーン）所属のストリーマーたちが登場。今回はふらんしすこさんと、rionさんに、チームに入ったきっかけやこれからの展望を伺った。

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※この記事は2023年smart2月号に掲載した記事を再編集したもので、記載した情報もその時点のものです。

抜群のトーク力で
ゲームの面白さを伝える
（ふらんしすこ／ストリーマー）

ふらんしすこ　僕は小さい頃からサッカーをしていたので、あまりゲームには触れる機会がなかったんです。高校生の頃に足の怪我をして、そのときに自分でパソコンを購入したことがきっかけでPCゲームを始めました。そこから19歳のときに『OVERWATCH』でプロゲーマーになることができました。僕はゲームが上手いとか、センスがあるというわけではなくて、誰よりも練習をするから上手くなったんだと思っています。たぶんサッカーをやっていたときに基礎トレーニングをきっちりやっていたことがゲームに生かされているんじゃないかと考えているんです。

　その後しばらくして『FORTNITE』のプロチームに入ったのですが、僕のパートナー的な人がCrazy Raccoonに入ったんです。その人からCrazy Raccoonに入らない？と誘われて。当時、僕はプロゲーマー兼サラリーマンとして活動していたんですけど、自分の人生に後悔をしたくないと思って、Crazy Raccoonへ加入させてもらうことにしました。

　Crazy Raccoonのいいところは代表（リテイルローのおじさん）が本当にゲーム好きってことです。お金や経営のことよりも、何よりもゲームが好きなので同じゲーマーとしてすごく信頼していますね。

　ストリーマーをしていると、僕がプレイしていたゲームにリスナーの方々が興味を持ってくれて、そのゲームをプレイしてくれることがあるんです。それを知った瞬間は、すごくやりがいを感じていますね。僕は、親からゲームを反対されて、幼い頃にゲームができなかった世代なので、世の中のゲームに対する偏見がなくなるといいなと思っているんです。僕の配信を通じて、ゲームの魅力を伝えていきたいし、多くの方に配信を見ていただくことで、より多くの人にゲームの面白さを知ってもらいたいですね。

プロゲーマーとしての実績も
ピカイチの実力は配信者
（rion／ストリーマー）

rion　自分がeスポーツに関わるようになったのは、高校生のとき。それまで自分は幼稚園から高校1年生までクラシックバレエをやっていて、ロンドン留学も決まっていたし、完全にバレエの道を進んでいくんだなと思っていたんです。ところがあるとき左足に激痛が走り、お医者さんにかかったら、外脛骨障害が見つかって絶対安静と言われてしまったんです。バレエができなくなり、自宅に籠っていたときに友人が教えてくれたのがFPS（シューティングゲーム）でした。僕はバレエをやっていた頃から負けず嫌いだったので、その気質もあって、ゲームにのめり込んでいきました。気がついたら競技（eスポーツ）の場にいたんです。

　Crazy Raccoonに加入したのは、僕が『VARORANT』の初の国内大会で3位に入ったときにリテイルローのおじさんから声をかけてもらったことがきっかけです。それまではeスポーツでお金をもらったことがなかったんですよ。Crazy Raccoonに入ってからは、お金がもらえる代わりに、ゲームが遊びじゃなくなって責任感が湧いてきました。プレッシャーも大きかったけれど、僕はバレエをしていた頃から舞台に立ってお客さんに見られながら演技をしていたので、eスポーツの大会でも、いつもどおりの実力を発揮できたと思います。CRで活動を始めて2021 VALORANT Champions Tourで優勝したときは、嬉しくて自然と涙を流してしまいました。自分の意思と関係なく、涙が流れることがあるんだなと、本当に驚きましたね。

　2022年に、選手を引退してストリーマーに移行することにしました。ストリーマーは選手とは違う楽しみがあって、画面の向こう側の人が笑ってくれることに幸せを感じています。僕の配信を一度見てみてください。僕の配信が、みんなのパワーになれるんじゃないかと思っています。

Photography_TATSUYA YAMANAKA
Text_HIDEKUNI SHIDA

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