旬の牡蠣、フグ、ほたてを贅沢に使ったご飯のお供。冬にホカホカのご飯の上にのせて食べたい絶品5選
執筆者: エディター・ライター/相馬香織
寒い冬の時期は、温かい白飯がとくに美味しく感じる季節。しかしときには料理をするのが面倒な日や忙しくてできない日もありますよね。そんなときには、ご飯にささっとかけるだけで手軽に食事をとることができる「ご飯のお供」が役立ちます。今回は全国1500種類以上のご飯のお供を食してきた「ご飯のお供マニア」でもある長船クニヒコさんが、日本全国から厳選した「冬におすすめのご飯のお供」をご紹介。一人暮らしの男子はもちろん、働くパパやママ、忙しい女性も必見です!
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長船さんおすすめ「ご飯のお供」1品目
大藤「千枚漬」
慶応元年に創業し、千枚漬の元祖とも言える「大藤」の千枚漬は、優美で淡味淡白な味わいで古くからたくさんの人々に愛されてきた逸品。主原料となっている聖護院かぶらは、秋の終わりごろから収穫され、霜がおりる初冬に旬を迎え、甘味が増していきます。古くから愛される漬物は、ご飯との相性も抜群です。
“ご飯のお供マニア”長船クニヒコさん「しば漬、すぐき漬と並び、京都の三大漬物と称されている千枚漬は、カブを薄切りして塩漬けした後に、昆布や調味料で味を整えたお漬物です。大藤の千枚漬は、江戸時代に始まり、5代にわたり脈々と受け継がれています。昆布や塩、砂糖、お酢にこだわり、メーカーや問屋に相談を重ね、高品質のものを厳選して使用しています。口の中に広がるみずみずしさと甘味、上品な酸味が味わえます。そのままご飯にのせて食べても美味しいですが、醤油をかけても食べてもOK。味のバランスがとてもいいお漬物です」
長船さんおすすめ「ご飯のお供」2品目
波座「贅沢ほたて松前漬」
北海道産のほたてを、食べやすい甘口の醤油タレで仕上げた松前漬で和えた一品。松前漬の特徴でもあるスルメとほたてが、絶妙なうまさを引き出していて、松前漬が苦手という人でも食べやすい味わいになっています。ほたてがふんだんに使われていて、贅沢なご飯のお供です。
“ご飯のお供マニア”長船クニヒコさん「宮城県気仙沼と北海道函館に工場を有する水産加工メーカー波座のほたてを使った松前漬です。1kgにつき約35%の割合でほたてを贅沢に配合し、昆布、ニンジン、スルメなどの材料も国産のものを使用。数の子バラ子も入っていて、美味しさはもちろん、満足度も高い商品です」
長船さんおすすめ「ご飯のお供」3品目
糸島漁業協同組合「糸島カキ味噌」
福岡の人気グルメスポット・糸島の牡蠣小屋で出されているものと同じ「糸島カキ(真牡蠣)」を原材料の4割ほど使用した牡蠣味噌。糸島カキは、24時間紫外線殺菌、定期的な細菌などの検査を行なっている安全かつ美味しい牡蠣で、プリプリとした食感と甘味が特徴。その牡蠣をふんだんに使用していて、贅沢な味わいのご飯のお供です。
“ご飯のお供マニア”長船クニヒコさん「原材料のうち4割も牡蠣を使用している贅沢な牡蠣味噌ですが、製造元が漁業組合だからできること。ベースには、九州らしい甘口の味噌を使用しています。『ピリ辛ニンニク味』『柚子コショウ味』『九州しょうゆバター味』の4種類が展開されていますが、個人的には『九州しょうゆバター味』がおすすめ。バターの風味が味をマイルドにしてくれます。ご飯にのせるだけでなく、パンやパスタに使うなど、いろいろなアレンジを楽しむことができます」
長船さんおすすめ「ご飯のお供」4品目
博多 い津み「ふぐのオイル漬け『コンフ』」
フグをもっと食べてほしいという思いから開発され、ふぐの旨味を凝縮させて保存性を高めたオイル漬けです。フグの産地として知られる山口県下関の南風泊市場で競り落とされたマフグを使用。フグの旨味を思う存分楽しむことができます。ご飯にのせるのはもちろんのこと、野菜と和えたり、パスタやチャーハンの具材に使ったりと、活用方法もバリエーション豊か。お酒のおつまみにもぴったりです。
“ご飯のお供マニア”長船クニヒコさん「フグといえば冬を代表する高級食材ですが、それがお手軽に楽しめるご飯のお供がこちら。博多にある老舗料亭『い津み』がフランス料理の技法で作っていて、フグの身をほぐし、ニンニクや鷹の爪と一緒にオイル漬けにしたコンフィです。オイル漬けで気になるのはオイルの質ですが、しっとりとしていて、くどさがなく食べやすいです。コンフィはパンに合うイメージですが、ほどよい塩味が効いていてご飯に合うんです。ニンニクの風味と唐辛子のピリ辛さで食欲がアップします」
長船さんおすすめ「ご飯のお供」5品目
UMAMY「男の極飯 かけると、まるできりたんぽ鍋」
秋田県の郷土料理・きりたんぽ鍋をお手軽に楽しめる人気商品。舞茸やゴボウ、セリの香り、比内地鶏ダシの風味が効いていて、ご飯にのせるだけで本格的なきりたんぽ鍋を食べているような気分に。きりたんぽ鍋を食べたことがないという人や作り方がわからないという人にもおすすめの一品です。
“ご飯のお供マニア”長船クニヒコさん「秋田県の郷土料理でもあるきりたんぽ鍋ですが、きりたんぽを囲炉裏で焼く風景は、まさに冬の料理とも言えますね。そんなきりたんぽ鍋は鍋料理ですが、それをご飯にかけるだけで味わえるというのがこちらの商品。具材には鶏肉、舞茸、ゴボウ、セリなどを使用し、きりたんぽ鍋に欠かせない風味豊かな食材がたっぷりと使われています。なかでも注目すべきは『セリ』。これまで1500種類ほどのご飯のお供を食べてきましたが、セリが入っているご飯のお供は他にはありません。セリ特有の香りがきりたんぽ鍋らしさをより演出していて、ご飯にのせるだけなのに、きりたんぽ鍋を食べているかのよう。味が濃いめなので、大きめなスプーン1杯程度の量をのせるだけで、白飯1杯を食べることができます」
ご飯のお供とは?
一般的にご飯のお供に定義はなく、多くのご飯のお供を食してきた長船さん曰く「“単体としては成り立たない”おかずや調味料のこと。『味が濃く、単体では美味しくないもの、もしくは美味しいけれどいまいち物足りないもの』『それだけでは食事が完結しないもの』がご飯のお供に分類され、それだけを食べても満足感がなく、ご飯と一緒に食べて満足できるものをご飯のお供と考えています」
<代表的なご飯のお供>
おかず・丼もの系ご飯のお供 | 調味料系ご飯のお供 |
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Profile
ご飯のお供マニア・長船クニヒコさん
北は北海道・南は沖縄まで日本各地のご飯のお供紹介するご飯のお供専門WEBサイト《おかわりJAPAN》を運営。今まで食べたご飯のお供の種類は1500種類以上。ご飯のお供マニアとしてテレビ・雑誌・ウェブメディアでの出演も多数。ご飯のお供専門ECサイトやリアルイベントの運営・企画を行う。
長船クニヒコTwitter
長船クニヒコInstagram
文=相馬香織
この記事を書いた人
映画配給会社を経て、出版社で企画立ち上げ、海外取材などを数々こなし編集長に就任。現在はベトナム・ハノイを拠点に、日本、韓国を飛び回りフリーランスの編集者として活動中。趣味はアクセサリー製作。インスタではベトナム情報をメインに発信中。
Instagram:@_kaori.soma
Website:https://smartmag.jp/
お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
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