横浜は“うどん激戦区”だった! 1日で3軒5杯を完食して気づいた、ラーメン級に深い「うどん沼」の正体
執筆者: ライター/石井亮仁
最近、街を歩いていて「うどん屋がやけに行列してるな」と感じること、ありませんか?丸亀製麺やはなまるうどんといった人気チェーン店はもう国民食レベルですが、ここ最近はそこに加えて1杯1,000円前後の“こだわり個人店うどん”がじわじわと存在感を増している気がします。
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業界動向サーチのデータでも、うどん・和食チェーンの既存店売上高は2022年から2025年にかけて概ね前年比を上回る水準で推移しており、業界全体として増加傾向。チェーンも個人店も、うどん市場は全体として追い風のなかにあるのは間違いなさそうです。
なぜ今回、東京ではなく”横浜”なのか?
その中にあって、特に横浜のうどん文化がめちゃくちゃ面白いということに気づいたんです。横浜といえば「中華街・ラーメン・洋食」のイメージが強いですよね。実際、私もそう思っていました。
でも、調べてみると、横浜市のうどん店は食べログ掲載だけで約90店舗あり、ランキング上位には個人経営の名店がずらりと並んでいます。
しかも注目すべきは、関内エリア(馬車道・関内・元町)にその名店が集中していること。今回訪れる3軒はすべて徒歩圏内に収まります。なぜこのエリアに?と不思議でしたが、調べてみると納得の背景がありました。
関内は1859年の横浜港開港によって形成された、横浜開港以来の中心市街地。横浜港が開港して以来、西洋文化を一気に取り込み、アイスクリーム、ビール、ガス燈など、横浜市発祥とされるものが多く存在するエリアです。
つまり「新しい食文化が生まれる街」としての歴史があるんです。この後紹介する「かばのおうどん」が”横浜うどん発祥のお店”を掲げているのも、こうした土壌があってこそ。「麺処おおぎ」は1970年創業、饂飩頑陣も自家製麺とあご出汁で食べログ100名店入り。老舗と新鋭が同じエリアでしのぎを削る、まさに”うどん激戦区”なんです。
「観光のついで」ではなく、うどんそのものを目的に横浜に来る価値がある。これを確かめるべく、1日で3軒・計5杯のチャレンジに挑みました。
【11:15】1軒目:饂飩頑陣 本店(馬車道)

饂飩頑陣
スタートは食べログ100名店にも選ばれる名店である、馬車道の饂飩頑陣。1日わずか3時間(11:00〜14:30)の昼営業のみという潔さで、開店15分後に着いた時点で既に行列ができていました。
1杯目:あごだし限定うどん

あごだし限定うどん
着丼した瞬間、透き通った黄金色の出汁に思わず声が出ます。だしソムリエが毎朝、15種類以上の厳選素材で店内仕込みするあご出汁は、一口すするとまず飛魚(あご)の上品な甘み、続いて深い旨味が追いかけてくる二段構え。
塩分の角が全くなく、出汁だけで最後まで飲み干せるやつです。しかも限定には、あおさも乗っており、磯の香りもふわっと口の中で香り出汁をより際立たせます。
豆板醤のようなものも乗っており、辛さも追加されることで、出汁にインパクトが加わり食べ応えも増します。
そして麺。ここが頑陣の本気を最も感じる部分で、尋常じゃない太さとコシ。箸で持ち上げるとずっしり重く、噛むと小麦の香りがブワッと広がるので、喉越しで流し込むというより、「麺を食べている」という確かな手応えがあります。麺の量は200gから500gまで無料で選べるので、迷わず400gをセレクト!
そして、注目してほしいのはこの店の天ぷらです。ここの天ぷらは(も)本気です。衣が薄いだけでなく、サクサク触感を残しながら海老や鳥つくねの火加減も抜群でこだわりが見えます。
2杯目:頑陣天(冷)

頑陣天(冷)
勢いそのままに、看板メニューの頑陣天を冷で追加注文。大海老天・鶏天・ちくわ天がどーんと盛られた、見た目から勝ち確の一杯です。
面白いのが、冷で食べることで麺のコシがさらに際立つこと。あご出汁で温かい麺を味わった直後に、冷水でキリッと締められた同じ麺を食べると、「こんなに表情が変わるのか!」と驚かされます。温は”出汁に溶け込む麺”、冷は”麺の存在感で勝負する麺”。同じ店の、同じ自家製麺で、ここまで二面性を見せてくれるのも驚きです。
そして天ぷら。衣はお出汁を吸ってシットリ、海老は大ぶりでプリプリ、鶏天はジューシー。特に鶏天は2個入っていてボリュームも満点。何度も言いますが、天ぷら単体でも完結するレベルなのに、これが麺と絡むと反則的な美味しさになります。
2杯。この時点で胃は完全に”うどんモード”。でもまだ2軒残っている……。
📍 饂飩頑陣 本店
神奈川県横浜市中区住吉町6-74 A102/馬車道駅徒歩3分/11:00〜14:30
この記事を書いた人
神奈川県藤沢市出身。不動産売買仲介業に従事した後、中途でアンティルに入社。toBからtoCまで幅広くPRを担当。趣味はバスケとバドミントン、映画鑑賞など。湘南生まれながら、サーフィンなどは全くの未経験。最近はK-POP、アニメ、マンガなどのエンタメにドはまり中。推しはTWICEのジヒョとBTSのジョングク。
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