インドでの苦闘、そしてNYへ…世界で愛される『PIZZA 4P’s』創業者が明かす「自分を生きる」勇気
執筆者: エディター・ライター/相馬香織

自分の直感を信じ、自分のために生きることの大切さ
――著書の中で今後取り組んでみたいこととして、リゾートのお話などがありましたが、他に目指していることはありますか?
益子:先ほど早苗さんが、「新しい人たちと家族のようになれたのが嬉しかった」と話していましたが、まだアフリカの方たちとはそういう関係性を築けていないので、「いつかはアフリカでもお店を出したいね」という話を二人でしたところでした。
高杉:あまりにも下調べをしていない状況で話していますが、もしアフリカでお店をやるとしたら、自然が多いケニアかなと思います(笑)。まったく異なる文化や価値観、考え方を持った人たちと本気で一緒に仕事をしていくと、自分自身も視野や世界が広がるので、そうしたチャレンジは今後もやっていきたいなと思っています。
また、ニューヨークでの出店も、大都市だからこそ、私たちのビジョンやミッションを世界に発信していけるチャンスでもあると思うので、よりメッセージ性のあることに取り組みながら、伝えていけたらと思っています。そしてさらに、それらを日本やベトナムに逆輸入し、他の国でもどんどん新しいことを仕掛けていきたいです。
――改めてお二人の人生を振り返り、20、30代の方たちに伝えたいことがあるとすれば、それはどんなことですか?
高杉:20代の頃は、まさか自分がピザ屋を始めて、インドに住むようになるなんてまったく想像もしていませんでしたが、それでもこんな人生を歩めたことは、とてもよかったと思っています。なので、あまり「将来はこうあるべき」「将来はこうなっていたい」ということにとらわれすぎず、一つひとつステップを積み上げていけばいいのではないかと思います。
多少道が外れたとしても、「もう思い描いていた未来を描けない」とくよくよせずに、「これはなんかおもしろそうだぞ!」と自分の直感を信じて、そこから新たな選択をしていけば、きっといい結果につながっていくと思います。
益子:確かに早苗さんの言っているとおりで、今、上の娘が高校2年生で今後の進路を決める時期にさしかかっているのですが、彼女は自分が本当に好きなことはなんだろうと考えると「アイドルが好き」ということらしく、将来は音楽プロデューサーになりたいそうなのです。
僕たちはインドで暮らしていて、周りの友達はみんな「医者になりたい」「エンジニアを目指す」と言っているそうで、彼女は自分の夢を口にすることもはばかれるようなのですが、それでも周りから「いい夢だね!」と言われるとても嬉しいみたいです。自分が本当にやりたいことを見つけて、それを素直に受け入れられることって、実は一番輝いているのではないでしょうか。「自分の気持ちに素直になって、自分のために生きる」ということはとても重要なことなのではないかと思います。

『PIZZA FOR PEACE 世界で愛されるピザレストラン Pizza 4P’sの軌跡』
宝島社/¥1,650
Profile/益子陽介 (ますこようすけ)
法政大学卒業後、商社を経て、サイバーエージェントに入社。投資育成事業部ベトナム代表としてベトナム赴任。2011年、ベトナムでPizza4P’sを立ち上げる。2014年には『AERA』の「アジアで活躍する日本人100人」に選出。
Profile/高杉早苗 (たかすぎさなえ)
慶應義塾大学卒業後、サイバーエージェントに入社。広告代理店事業、メディア広告企画を経て、出産を機に退職。夫・益子とPizza4P’sを共同創業。起業当初は店長からスタートし、事業全体を統括。二児の母でもある。
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撮影=小嶋淑子
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この記事を書いた人
映画配給会社を経て、出版社で企画立ち上げ、海外取材などを数々こなし編集長に就任。現在はベトナム・ハノイを拠点に、日本、韓国を飛び回りフリーランスの編集者として活動中。趣味はアクセサリー製作。インスタではベトナム情報をメインに発信中。
Instagram:@_kaori.soma
Website:https://smartmag.jp/
お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
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