村上隆がドジャース本拠地でノーバウンド始球式!現代アートがMLBに咲いた夜
執筆者: smart編集部
大いに盛り上がったMLB東京シリーズから、舞台はドジャースの本拠地へ。村上隆さんが投げた2度目の始球式に、会場は大きな歓声に包まれた。
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現代アートとスポーツの越境的コラボレーション!ドジャース本拠地で、村上さんが投げた!
米国・ドジャー・スタジアムにて4月28日(日本時間29日)、日本の伝統文化をたたえる「ジャパニーズ・ヘリテージ・ナイト」として行われたドジャース-マーリンズ戦で、村上隆さんが始球式を務めた。村上さんが始球式で投げるのは、3月15日の東京ドームでのプレシーズンマッチ(巨人-ドジャース戦)に次ぐ2度目。村上さんの代表的アートワークである“お花”柄のユニフォームを着用してマウンドに上がった。
東京ではワンバウンドだったが、2度目の始球式はノーバウンドで大成功。両手を上げて村上さんが大喜びすると、会場からは大きな歓声が上がった。投球後には、捕手役を務めた佐々木朗希投手と笑顔で記念撮影を行う場面も。
村上さんとデーブ・ロバーツ監督の笑顔が光るツーショット
ドジャー・スタジアムでの始球式にあたり、村上さんは「10歳の頃まで父親とキャッチボールをしていた当時の気分がリアルにフィードバックしてきた」と語っている。村上さんが幼少期にスポーツの王様と感じていた野球は、自身が成長するにつれてその人気をサッカーに奪われたように感じた時期もあった。
しかし、大谷翔平という世界的スター選手の登場によって再び熱狂的な盛り上がりを見せる野球シーンに、子どもの頃のチャイルドフッドが戻ってきたような気持ちで、胸が熱くなるのだそう。
MLB東京シリーズ開催を記念して発表された村上さんとロサンゼルス・ドジャース、シカゴ・カブスとのコラボレーションへのリアクションは、日本では過去最大といえるほどのものだった(もちろんすべて、完売!)。さらにドジャー・スタジアムでは「ジャパニーズ・ヘリテージ・ナイト」を記念して新作のコラボアイテムが登場。ドジャースのロゴと村上さんの“お花”をあしらったフードパーカやTシャツが発表されるとSNSには「オンラインで買える?」「欲しい!」と世界中からコメントが寄せられた。
村上さんの始球式は単なるセレモニーの枠を超え、野球というアメリカを代表するスポーツの舞台における、現代アートとスポーツ、日米文化、ポップカルチャーとインダストリーが交差して新たな価値や体験を生み出す象徴的な出来事となった。
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※この記事は2025年smart7月号に掲載した記事を再編集したもので、記載した情報もその時点のものです。
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