ファッションモデルの好きなものvol.06~佐野日菜汰の場合~
普段は知らない、ファッションモデルのパーソナリティに迫りたい!と始まったこの連載、題して『ファッションモデルの好きなもの』。注目の精鋭モデルが集まるモデル事務所、STANFORDとともにお送りします。
第五回のヒョウカゴウさんからバトンを渡された六回目のモデルは、ストリートとモード、どちらのスタイルも着こなす「現代」を象徴するようなモデル、佐野日菜汰さんです。
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初めまして!佐野日菜汰です。
普段からお友達で、エージェント同期のヒョウ君からバトンを受け取ったので、沢山ある自分の好きなものからいくつかピックアップして、お話したいと思います!
好きなもの①:小説
母親の仕事が小学校の図書室の先生で、小さい頃から実家には沢山本がありました。父親も自分で小説を書いたりしていたので自然と文章とは触れ合って生活していて、両親からおすすめの小説を聞いて読んでみたり、父親の書籍にあった本をこっそり取って読んだりしていました(笑)。
今もずっと小説が大好きで、外出する時もその時に読みたい2冊くらいをバックにいれて持ち歩いて出掛けています。
電子書籍が主流になってきていて、すごく便利でリーズナブルなのは分かるんですけど、僕は紙の本そのものに価値を感じてしまうタイプなので、時代には全く順応できていないです(笑)。きっと、これからも紙の本を買い続けるんだろうなって思います。
好きな小説家さんは沢山いるんですけど、特に好きなのは西加奈子さんです。
西加奈子さんの小説は、ほとんどの人が無自覚的で気づかずに生きてしまいそうな感情が繊細に浮き彫りにされていて、読んでいて苦しくなるんですけど、本当に沢山の気づきがあります。なんでこんな繊細な感情に自覚的に気づけるのか分からなくて、いつか直接お話しして聞いてみたいなあ、って夢みています(笑)。
西加奈子さんの「i」という小説がとても大好きです。もし読んでいなくて興味のある方がいたら、是非読んでみてください!
好きなもの②:映画
映画は、特に誰の影響でとかはなくて、気づいたら自然と観るようになっていました。
最近はサブスクで観ることも多くなってしまったんですけど、映画は映画館で観るのが一番好きです。自宅で観るのと映画館で観るのとでは、自分にとっては全然違くて……。観るための環境としてもそうなんですけど、映画って、不特定多数の人と一つの作品に向き合っていることに、すごく意味があるなって思うんです。自分の全く知らない人たちと一つの物に向き合っている、その時間そのものがすごく好きなんですよね。うまく説明できないんですけど、僕にとってはとても大切な時間です。
大きい映画館に行くことはあんまりなくて、ミニシアターがとても好きです。東京だったら渋谷のユーロスペースとか中野のポレポレ東中野とかによく行きます。取り扱っている映画もそうだし、ミニシアターの空気がとても大好きです。
好きな映画監督さんは沢山いるんですけど、是枝裕和さんの作品は本当に大好きです。
あれだけセンシティブなテーマを、エンタメと両立させて沢山の人に届けていることが本当にすごいなって感じます。それって、すごくエネルギーと勇気がいることだと思うんですけど、誰よりも自分の伝えたい事と向き合っているからこそ、どんなに映画としての規模が大きくなっても初期の頃から作品の核が全然変わっていないような気がして……「目をそむけたくなるような現実」を取り扱って、ある意味で沢山の人が「見たいもの」にしていく事って自分は本当にすごい事だなって思うんです。
是枝監督の作品の中で特に好きなのは「誰も知らない」です。観ていない方がいたら是非観てほしいです。
好きなもの③:音楽
音楽を好きになったのも両親の影響が大きいのかなって思います。
両親が若い頃はディスコが全盛期の時代で、母親はめちゃくちゃディスコで遊んでいたらしいです(笑)。小さい頃は車の中でDeee-Liteとかディスコミュージックがたまに流れていて、僕はテクノというジャンルでDJもしているんですけど、ジャンルは違うけど好みの音の感じとかテンションは、母親の聞いていた音楽の影響を受けてるのかなって思います。
クラブにもよく遊びに行きます。そういう場所はあまり良いイメージって僕も最初は無かったんですけど、良いイベントには本当に沢山素敵な人との出会いがあって。人と出会うことで沢山刺激を受けることもあるし、もっと根本的に「一つの場所に人が集まっている」という事がとても素敵な事だなって思います。
不特定多数の人たちが集まっているという意味では映画館と同じなんですけど、役割とか意味は全く違っていて、でも自分にとってはどちらも必要で、同じくらい大切な時間です。
好きなもの④:お笑い
最後になりますが、自分が好きなものの中で一番大切なのが、実はお笑いです(笑)。お笑いがあるから、他に紹介した自分の好きなものと向き合っていられると言ってもいいくらい大切です……。
もうこれに関しては難しいことは何もなくて、単純に笑っている時間が自分にとっては本当に必要で、それを与えてくれるのが芸人さんだったりお笑いを提供してくれる人たちの事が大好きです。
特に、千鳥のお二人が大好きなんですが、大吾さんに関しては同じタバコを吸わさせて頂いているくらいリスペクトしています(笑)。面白すぎて、いい意味でくだらなすぎていつも笑かして頂いて。感謝しかないです(笑)。
千鳥のお二人がMCをしている「相席食堂」という番組が特に大好きなんですけど、多分全部の回2回ずつくらい見てるし、お気に入りのいくつかの回は、ホントに20回くらい観ているモノもあります。
相席食堂は苦しいくらい笑える回と、全然撮れ高なくて面白くない回が7:3くらいであるんですけど(笑)、撮れ高ないVTRの時に、二人が焦ってなんとか面白くしようとしてる姿も大好きです(笑)。
なんか笑い足りないなって時是非観てください!
以上です!
自分の好きなものについて、ちゃんと考えてみる事って今までなかったので、書きながらとっても新鮮で楽しかったです。自分はなんでコレが好きなんだろうって考えてみると、ちゃんと一つ一つに自分にとっての大切な役割があって、どれも欠かせなくて、改めて全部大切だなって思いました!
素敵な機会を与えて頂いたsmartさん、本当にありがとうございました!
次回のバトンはいつも沢山エネルギーをくれるSAMにお願いしたいと思います!
SAM宜しくー!
TEXT_HINATA SANO
Instagram:@hinatasano
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