「AIがマレーシア旅行でのピンチを救ってくれた」AIと歩くクアラルンプール街歩き【後編】
執筆者: モバイル・ITライター /石井 徹
### バトゥ洞窟、想像以上の広がり
KTM Komuterでバトゥ洞窟駅に到着。駅を出ると、いくつもの建物や洞窟が見えてきました。最初に目に入ったスリ・ラーマーヤナ洞窟に入ってみると、壁画が目に入ります。「これは何が書いてある?」とChatGPTに写真を送ると、タミル語、マレー語、英語の3か国語で書かれた碑文の内容を解説してくれました。ラーマとラクシュマナが悪魔を倒す物語が、それぞれの言語で微妙に表現を変えながら描写されているのが面白い。
バトゥ洞窟と間違えて入った「スリ・ラーマーヤナ洞窟」
ここがバトゥ洞窟のメインかと思いきや……。屋台の店並みをさらに奥へ進んでいくと、あの有名な272段のカラフルな階段と、その頂点にそびえる巨大な金色の神像が姿を現しました。実はこちらが本当のメインの寺院だったんです。
行ってみて初めて分かりましたが、バトゥ洞窟は一つの寺院というよりも、複数の寺院が集まった一大宗教エリアでした。別の入り口にあるCave Villaには小さなミニ動物園もあり、鳥類や爬虫類、ウサギなどの小動物たちと触れ合うこともできました。
場所が分からなくなって「バトゥ洞窟の入り口ってどこですか?」とChatGPTに現在地の写真を送ると、金色のムルガン神像を目印にするようアドバイスしてくれました。観光案内所もない場所で、スマホ一つでここまでのガイドが得られるのは心強い限りです。
有名なバトゥ洞窟の大階段
ChatGPTも「野生の猿がいる」と言っていましたが、思った以上に活発でした。ペットボトルの飲み物を取られそうになったりも
バトゥ洞窟の内部。大きな鍾乳洞の中に礼拝施設が建ち並んでいます
この記事を書いた人
最新ガジェットの動向を追い求めるモバイル・ITライター。携帯電話専門媒体の記者を経てフリーランスに転身し、スマートフォン、AI、自動運転などの最前線を取材。趣味はマンホール巡りとカワウソ観察。
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