【Dリーグで下剋上を】Medical Concierge I’moonリーダー・CHIKAが今季感じている手応え
執筆者: 音楽家・記者/小池直也
Rihoは負けさせられない
――I’moonは衣装も毎回素敵ですが、こちらについては?
CHIKA:ROUND.1だったらディレクター・MIZUEさん、ROUND.2はSPダンサーとして参加してくれたMOMOCAさんなどなど作品毎に振付師がいるんですよ。振付師が衣装も考えるので、「これとこれ、どれがいいと思う?」とメンバーからも意見を吸い上げる時もあれば、決定本番ギリギリまで衣装がわからない時もありますね。まちまちです。
――音楽に関しては、リーグで唯一チームのなかに「SAAGMUSIC」というクリエイティブチームもいますね。
CHIKA:皆さん、めっちゃ仕事が早いんですよ。ダンサー側とアーティスト側がこだわるポイントって違うはずなのに、いいバランスで制作してくださって。時に「それだとオーディエンスに対して分かりづらくなってしまうと思います」と意見してくれたり、「私たちがほしい音楽に加えて、自分たちはこれがいい」という感じで提案してくれます。
いつも「マジで天才だな……」と思ってますよ。D.LEAGUEは各チーム、スケジュールが大変で「曲が届くのがラウンド3日前」という話も聞くのですが、I’moonにはないので恵まれてると感じます。
――昨年、専用ダンススタジオ「MOON」も開設され、練習環境も整ったのでは?
CHIKA:ありがたいですね。昨シーズンのROUND.1が始まる前から作っていたみたいなんですけど、私たちは一切聞いていなかったんです。そうしたら突然「明日、撮影班が来ます」と言われたんですよ。「まだ開幕前だし、何の撮影?」ってなったんですけど(笑)。移動したら社長まで来て、怒られるのかなと思ったら、「実はスタジオができました!」とサプライズで発表されたんです。めちゃくちゃ嬉しかったですね。
それまで何時から何時と練習時間が決まっていて、毎日スタジオも違っていました。今はもう荷物の量も自主練のしやすさも全然違いますし、居残りも早く来ることもできちゃう。負担が減りました。
――リーグも着々と世の中に浸透していると思うのですが、ご自身としてはいかがですか?
CHIKA:お客さんの数は格段に増えてますね。昨シーズンはROUND.3になると空席が目立っていたんですよ。でも今季は友達を誘っても席が取れない状況。ステージから見ても景色が全然違うなと思ってます。テレビでの露出もあって、地元の友達や疎遠だった親戚から「頑張ってるね」とか「YouTube見るよ」と応援LINEをもらうことも増えました。
私は中国で活動した時期があるのですが、現地のSNSでD.LEAGUEの情報がポストされていたりして、国外への広がりも感じています。
――個人的に意識しているチームは?
CHIKA:Benefit one MONOLIZさんですね。ジャンルは全然違うんですけど、フェミニンな感じが一緒なので先日のROUND.2は「絶対負けられないぞ」とは思っていました。あとは前シーズンまでdip BATTLESにいたRihoがいるので、dipさんと戦う時は「負けさせられないぞ」とROUND.7は気が引き締まる想いです。
――注目しているDリーガーがいれば教えてください。
CHIKA:パッと浮かぶのは、List::XのRuna Miura。高校も誕生日も産まれた病院も一緒なんですよ。ダンス部があったのに私とRunaだけ部活には入らなくて、学校で仲良くてダンスを熱く語ったり、一緒に校庭で踊ったり、授業を受けたりしてました。戦友ですね。D.LEAGUEの現場で会うのは不思議な感覚です。ROUND.3の時はお互いに勝ったし、彼がエースだったので結構熱いハグをしました(笑)。
あとはFULLCAST RAISERZのKILLA TWIGGZさんは、カッコいいなと思います。なぜかリハーサルの時に踊っている時も、そうでない時も光る雰囲気がありますよね。自分にとっての推しダンサーです。
この記事を書いた人
音楽家/記者。1987年生まれのゆとり第1世代、山梨出身。明治大学文学部卒で日本近代文学を専攻していた。自らもサックスプレイヤーであることから、音楽を中心としたカルチャー全般の取材に携わる。最も得意とするのはジャズやヒップホップ、R&Bなどのブラックミュージック。00年代のファッション雑誌を愛読していたこともあり、そこに掲載されうる内容の取材はほぼ対応可能です。
Website:https://smartmag.jp/
お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
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