smart Web

【Dリーグで下剋上を】Medical Concierge I’moonリーダー・CHIKAが今季感じている手応え

執筆者: 音楽家・記者/小池直也

D.LEAGUEを戦う、Medical Concierge I'moonのリーダー・CHIKA

この記事の画像一覧を見る(10枚)

日本発のプロダンスリーグ「D.LEAGUE」で唯一、女性だけで構成されたのがMedical Concierge I’moonだ。リーグ発足当初からトップクラスの「カワイイ」を提示してアイドル的人気を獲得するも、総合ランキング下位で涙を飲んできたチーム。だが、23-24 SEASONからMedical Concierge I’moonとして生まれ変わり、イメージを一新させた。そして、ルールに追い風を得た今季ではROUND.3で首位に踊り出るなど躍進を見せている。そんなチームのリーダー・CHIKAに今季の実感について語ってもらった。

「バディカ中野優作のクルマ愛は“だれかのため”にある」中古車カスタム、洗車場、自動車メーカー…クルマにまつわる胸躍る未来図を語る

リーダーとして言葉でも伝える

D.LEAGUEを戦う、Medical Concierge I'moonのリーダー・CHIKA

――今シーズンはROUND.3時点で1位に登り詰めて現在は11位。まだまだ中盤戦だと思いますが、リーダーとしていかがですか。

CHIKA:去年はずっと下位にいたので、1位になった時は嬉しいと同時に現実味がなかったですね(笑)。そこから今11位でも特に落ち込むこともなく、順位に揺さぶられずに進んでいると思います。

――新ルールのシンクロパフォーマンスはシンクロを得意とする皆さんにとって追い風になっていると思います?

CHIKA:そうですね。昨シーズンまでのルールだと「ダンスが揃っていたら点になる」という訳ではなかったので、I’moonの強みが活かされるようになったなと感じています。

開幕前に新ルールが発表された時はチーム内で「これは行けるんじゃない?」とザワつきましたね。ただ同時にエースパフォーマンスの存在も聞いたので、そちらが私たちにとっては課題だなと。「シンクロは絶対に獲って、エースを頑張らなきゃ」とメンバーと話したのを覚えています。

――ROUND.2のショーケース「翡翠」でSWEEP(完封)勝利した時も手応えがあったのでは?

CHIKA:開幕戦で「今シーズンは違うぞ」という姿を見せたかったんですけど、結果は敗退だったので100%提示できたとは言えず……。だから「もっとやれる。生まれ変わったところを見せたい」と挑んだ2戦目だったので、その意気込みが出たのかなと思います。

――毎シーズンの開幕とともに生まれ変わっているイメージもあります。今季はどんなパワーアップを果たしました?

CHIKA:メンバーが半分入れ替わったことが大きいですね。昨シーズンまではジャズダンスが得意な人が多かったのですが、今シーズンは他のジャンルの方が得意だけどジャズもできるメンバーが集まっています。

もしメンバーのひとりでも得意とするダンスがあれば、他の人が得意じゃなくても追いつく柔軟性があります。だからジャズの枠をベースに挑戦していた以前よりも表現が広がっていますね。もう「どこにでも飛び出るぞ」という振り幅(笑)。

――CHIKAさん自身もルーツはジャズですね?

CHIKA:そうなのですが、ダンスを始めたのはヒップホップだったんです。ジャズはもともと苦手で、母に都内まで習いに連れていってもらってから好きになりました。だからヒップホップやワックも好きで。

そういう意味では今シーズン、自分もテンションが上がるダンスをD.LEAGUEのステージでトライできているので、毎回ワクワクした気持ちですね。

D.LEAGUEを戦う、Medical Concierge I'moonのリーダー・CHIKA

――昨年からリーダーとして参加されていますが、チームを引っ張る時に心がけていることなどはありますか。

CHIKA:私は計算ができて頭のなかで全部整理できるような性格ではありません。自分もメンバーとして自分が一番努力してる姿を周りに見せて、モチベーションを上げるタイプなのかなと。だから自分が最初にスタジオに来てストレッチするし、チームがネガティブになっていたら笑顔を振りまいて、逆に気が緩んでたら引き締める。日々そんなことを意識しています。

ただ昨シーズンは「言葉が足りなかったな」という反省がありました。なので今は気付いた時に言葉でも伝えるようにしています。それが今シーズンの心得。このシーズンは誰かに嫌われてもチームが前を向けるならいいかなと思ってます。そう考えると、自分に対して厳しい言葉をかけてくれた人に対して感謝だなと。

――CHIKAさんはI’moon初代ディレクターのRuuさんが率いたチーム・Fabulous Sistersのメンバーでしたね。世界大会「WORLD OF DANCE」での2年連続優勝も印象的でした。

CHIKA:そうなんです。私とKarenが参加してました。でも実際にRuuさんが監督していた時期は他人事で応援していたのに、まさか自分がリーダーになるとは……。

この記事を書いた人

音楽家/記者。1987年生まれのゆとり第1世代、山梨出身。明治大学文学部卒で日本近代文学を専攻していた。自らもサックスプレイヤーであることから、音楽を中心としたカルチャー全般の取材に携わる。最も得意とするのはジャズやヒップホップ、R&Bなどのブラックミュージック。00年代のファッション雑誌を愛読していたこともあり、そこに掲載されうる内容の取材はほぼ対応可能です。

X:@naoyakoike

Website:https://smartmag.jp/

執筆記事一覧

この記事をシェアする

この記事のタグ

23

07:00

smart Web の
記事をシェア!

この記事をシェアする

関連記事

smart(スマート)公式SNS