「いつか崇拝されるようなダンサーになりたい」avex ROYALBRATS・JUMPEIが今シーズンD.LEAGUEで考えていること変幻自在な作品作りがチームの武器
執筆者: 音楽家・記者/小池直也
崇拝されるような存在になりたい
――普段はどんな練習をされるんですか?
JUMPEI:最近は作品の練習が多くて、自分の時間はあまり取れてないです。強いて言えばストレッチ(笑)。作品によってダンスのスタイルが違うこともあり、特定のことはしません。
――服やファッションへのこだわりを教えてください。
JUMPEI:服は好きです。こだわりは少ないですが、細い服は着ないですね。上は細かったら下は大きめみたいな。地元の大阪・梅田に行ったら、「セレクトショップ印の茶屋町+店」に絶対行きます。自分の好きな日本のブランドを多く扱っていて、ふらっと行っても絶対にほしいものがあるんですよ。上京前は大阪と名古屋にしか店舗がなかったんですけど、渋谷にもできたので助かりました。でも大阪のほうが行く頻度は高いです。あとは渋谷PARCOにも買い物に行きますね。
――ダンスとプライベートとでは着る服が違ったり?
JUMPEI:ダンスのときは踊りやすさ重視。自分がデザインしているブランド「陸漆陸」を着ることが多いです。ストリートダンサーが着やすい、身幅大きめで動きやすい服を九州のイラストレーター・Takutoと一緒に作っているのですが、ダンス以外で得た刺激は結局ダンスに返ってくるんですよ。
プライベートでは着たい服を着ます。自分の中で流行っているアイテムを着まわすことが多くて、最近はバレンシアガのデカい靴「10xl」に合うパンツにトップスは適当です(笑)。
――普段はどんな音楽を聴きますか?
JUMPEI:ダンサーなので音楽は切っても切れません。聴く曲は日による感じで、緩い曲を聴く日もあれば、テンションが高いのを聴く日もあります。歌詞よりもリズム感で好きになる曲が多いですね。「踊りやすいな」と感じてから歌詞もよいと思えたら最強。
よく聴いていたのはRADWIMPS「何十年後かに『君』と出会っていなかったアナタに向けた歌」。RADWIMPSは個人的に好きで、これまでもいろいろな曲を踊ってきました。いつかは自分で作れたらとも思ってます。
――目指す理想のダンサー像があれば教えてください。
JUMPEI:振り付けの楽しみを発見するきっかけになった、クリス・マーティンみたいに動きたいとは思っています。でもそれだけだと彼以上になれないですからね……。そういう気持ちを自分に向けてくれる人が増えたら嬉しいです。今も「JUMPEIさんを目指してます」とか言われるんですけど、今よりもっと憧れの対象というか、崇拝されるようになればいいかな。
――今後のD.LEAGUE 24-25シーズン、どう戦っていきます?
JUMPEI:前半で既に混戦だし、既に全勝チームもいません。ドローも多い予感がするんですよ。きっと“ドロー沼”になっていくと思うので(笑)、それを抜け出す必勝法を見つけて、かつ自分たちのスタイルと絡められたら。それでチーム初のシーズン優勝と、CS優勝できたら気持ちいい。D.LEAGUEで戦うからにはそこを目指して頑張りたいです。
Profile/JUMPEI(じゅんぺい)
4歳でダンスを始め、数々のダンスバトル、コンテストで優勝を重ねる。2015年には世界最高峰のダンスバトルで見事優勝。「世界1」に輝きその名を世界に広める。その後も数知れない程のタイトルを勝ち取ってきた。
House/Hiphopをベースにし、そのキレのあるステップと独特の感性で音を表現するその姿は見る者を笑顔にさせる。既存の型にはまらないそのスタイルは、他の追随を許さない唯一無二の存在であり2020年2月にYuta Nakamura, Daikiと一緒に振付をしたIzumi Company jrが世界最高峰のコンペティションVIBEjrにて見事準優勝へ輝きコレオグラファーとしての才も開花させている。
最近では撮影や映像編集、九州のイラストレーター「Takuto」とアパレルブランド『陸漆陸』を立ち上げクリエイター街道を突き進んでいる。
Instagram:@jumpeinaki.jp
X:@jumpeinaki_j_p
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撮影=西村満
インタビュー&文=小池直也
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この記事を書いた人
音楽家/記者。1987年生まれのゆとり第1世代、山梨出身。明治大学文学部卒で日本近代文学を専攻していた。自らもサックスプレイヤーであることから、音楽を中心としたカルチャー全般の取材に携わる。最も得意とするのはジャズやヒップホップ、R&Bなどのブラックミュージック。00年代のファッション雑誌を愛読していたこともあり、そこに掲載されうる内容の取材はほぼ対応可能です。
Website:https://smartmag.jp/
お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
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